北朝鮮より恐ろしい大垣行政(8/9)恥外放賢
大垣市の新市庁舎は、刈谷市、岐阜市と比較すると、豪華絢爛華美である。私も3者を調査比較して初めて気が付いた。大垣行政やマスコミは、単発の情報しか発信しないので、大垣行政は市民が知らないと思ってやりたい放題である。要は、金がないのに北朝鮮のように見栄だけを張り、市民の金を使ってやりたい放題である。まるで井の中の蛙である。「障子を開けて見よ、世間は広いぞ」との豊田佐吉翁の言葉を大垣市長に聞かせてやりたい。
大垣市は稼ぎが悪いのに金遣いが荒い
市民の年収は、三都市中で大垣市が一番低いが、市庁舎だけは大垣が一番豪華である。それでいて、大垣市は寂れる一方である。そんな大垣に誰がした?
大垣市市会議員の報酬も、大垣市民との相対比較でも、刈谷市よりも格段に高い。いわば大垣行政は、一番稼ぎが悪いのに一番金遣いが荒く、プライドだけが高く、見栄だけで、税金という人のお金を使い、街を寂れさせている。それでいて文化面への投資は皆無に近い。基本的な投資である保守保全の手間さえ怠っている。市の中心部のモニュメントや観光看板が錆びだらけである。トイレも汚い。それでも、行政の監視役の市会議員は、お手盛りで、お金持ちの刈谷市よりも遥かに高い議員報酬を得ている。北朝鮮の高官並みである。
|
大垣市 |
刈谷市 |
岐阜市 |
一般会計 |
591 億円 |
599億円 |
1562億円 |
人口 |
16万2395人 |
14万9199人 |
41万3995人 |
市民年収 |
320万円 |
396万円 |
339万円 |
全国順位 |
280位 |
50位 |
169位 |
議員年収 |
942万円 |
778万円 |
1095万円 |
全国順位 |
115位 |
200位 |
26位 |
|
|
|
|
新市庁舎 |
125億円 |
95億円 |
254億円 |
床面積 |
約3,400㎡ |
約2,394㎡ |
39300㎡ |
建屋構成 |
地上8階塔屋1階 |
10階建て |
地上5階塔屋1階 |
建設時期 |
2022年完成予定 |
2010年完成 |
2020年完成予定 |
特殊事情 |
東京五輪で資材高騰 |
平常時 |
|
一人当たり負担 |
7697円 |
6367円 |
6135円 |
恥外放賢
可哀そうなのは、真実の姿を知らされず、貧乏の状態のままにされている大垣市民である。そんな大事なことは、中日新聞も岐阜新聞も、絶対に報道しない。勿論行政も、市議会も、「大垣政界役人主党」は口をつぐむ。地方紙は大垣市長に忖度である。まるで北朝鮮のように、北朝鮮の人民には外の情報を流すのを禁止しているかのようだ。
そのため「恥外放賢」という言葉を創作した。本来、このことで「つ・・桟敷」という言葉を使いたかったが、アサヒによる言葉狩りにより、放送禁止用語にされてしまったようで、使えない。この言葉狩りは、差別を錦の御旗として日本の伝統文化の破壊である。最近のマスコミは文化の破壊行為ばかりが目につく。それでいて市民の生活に直結した大事な行政の誤りは報道しない。
市民にとって報道とは何か
大垣市民は3都市の比較表を睨んで、大垣市の未来を考えて欲しい。大垣市民以外も、知るべきことを知らされないと、行政がどういう状態に暴走するかを知って欲しい。先の太平洋戦争で、真実を知らせず、戦争を煽った朝日を筆頭にしたマスコミを思い浮かべる。現在でもモリカケ問題等やギネス記録痴呆挑戦や、大垣市への個別企業の寄付記事等で、大事な近隣諸国の緊迫状態の報道をそっちのけに、報道しているマスコミが目に余る。
マスコミの使命は何か。市民にとって知るべき行政の役割とは何か、行政の使命とは何か、である。大垣行政が市民を幸せにする政策を執るならよいが、誤った自己中の政策で、大垣市民の収入を低いままに置く政策を執り、大垣市を寂れさせるなら、小川敏市政は、早く退陣した方が良い。
対照的な刈谷市の文化投資
刈谷の新市庁舎の建設に当たり、もっと豪華にする予定であったが、トヨタの手前、豊田市より立派にするわけにはいかず、その分のお金を文化施設に回したという。それでも刈谷新市庁舎は、十分に立派である。本来、市庁舎は、それで利益を上げるための商業施設ではないので、大垣市のレベルなら60億円もあれば十分に立派な建屋が作れる。
同時期に建設された刈谷総合文化会館は1541席 の客席の備え、座席幅間隔ともにゆったり広々で、広い舞台は音響設備も充実しており、大きなミュージカルや演劇も上演可能な文化施設である。ここでは、市民大学講座も開催されている。大垣市文化センタの大ホールが座席数600、音楽堂が300席と比較して、刈谷市の文化への取り組みの素晴らしさが推察される。
トヨタの華美を求めず、質実剛健の経営理念が刈谷市の経営にも反映されている。大垣のように「水まんじゅうギネス挑戦」の乱痴気騒ぎで、英霊の護国神社に不敬を働くようなことはなく、神仏を敬えという経営方針が、刈谷市の経営にも浸透している。
「豊田綱領」と「大垣市基本理念」の差
二つの理念の差は、志と感謝の念の有無の差である。大垣市の理念にある冒頭の「個性」は利己主義を表す象徴の言葉である。理念で掲げる言葉ではない。安全、安心、自立は、言われなくともあって当然の項目である。わざわざ理念として言うに及ばない。宣言する以上は、現在ができていないとの宣言である。「支援」というキーワードばかり表に出てきて、「自立」の項目が一番最後に記載されている。支援を前面に出す政治はおかしい。俺が頑張って個性と活力で大垣市を作り上げ、俺が弱者を支援するのだ、という傲慢さが感じられる。誰のお蔭で大垣が成立しているか、ご先祖、神仏への感謝の念が無い「大垣の理念宣言」である。
「・・をめざします」と希望的観測で言っているだけである。「目指したけど、上手く行きませんでした」の言い訳が聞こえるような宣言である。「・・を努力します」という表現と同じで、「努力しました。しかしうまくいきませんでした」と同じ言い訳の言葉である。「・・をめざします」は政治屋の「前向きに検討します」と全く同じである。成就は約束していないのだ。
理念で宣言する以上、「すべし」とか「遵守」とかの断定形、命令形で記載すべきである。貼ったり剥がしたりする選挙コウヤクではないのだ。理念とは己の行動への戒めなのだ。
大垣の理念は、経営理念として、どう大垣市民として行動すべきかの指針となっていない。欠陥理念である。小川敏氏の経営理念では、大垣市が衰退するのも故あることだ。小川敏氏が「大垣市のまちづくりの理念」を言葉の遊びとして作って10年で、その弊害がボディブローのように効いてきたようだ。言葉には魂が宿る。言霊である。
豊田綱領 (豊田の5つの精神)
1.上下一致、至誠業務に服し産業報国の実を挙ぐべし
1.研究と創造に心を致し常に時流に先んずべし
1.華美を戒め質実剛健たるべし
1.温情友愛の精神を発揮し家庭的美風を作興すべし
1.神仏を尊崇報恩感謝の生活を為すべし
大垣市のまちづくりの基本理念
2009年3月6日制定(小川敏大垣市長の制定)
1.個性・活力 「飛躍」
人と地域の個性を生かした活力あるまち。人と地域の個性を生かして、地域産業の高度化・高付加価値化と新産業の創造により、地域経済の発展と雇用の場を創出する活力あるまちをめざします。
2.人づくり・共生 「輝き」
人々が支え合い・助け合う子育て日本一のまち。人々が支え合い、助け合うことができる地域社会を形成するため、次代を担う人づくりを進めるとともに、子育て支援施策の充実した子育て日本一のまちをめざします。
3.連携・協働 「安心」
人々が支え合い・助け合う子育て日本一のまち。市民と行政が連携し、自主的な判断と責任に基づいて、市民の誰もがまちづくりに参画できる協働のまちをめざします。
4.安全・安心
誰もが安全・安心でいつまでも住み続けたいまち。自然災害に強い安全なまちづくりを進めるとともに、市民の誰もが安心して、健やかに暮らし続けることができるまちをめざします。
5.自立・安定
効率的な行政経営により自立したまち。高度で多様化する社会需要に対応するため、効率的な行政経営を進めるとともに、地方自治新時代にふさわしい、自立し、安定したまちをめざします。
2018-07-03 久志能幾研究所 小田泰仙
著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。
コメント