« 北朝鮮より恐ろしい大垣行政(4/9)幽霊 | メイン | 北朝鮮より恐ロシヤ大垣行政(6/9)世間の評価 »

2018年7月 2日 (月)

北朝鮮より恐ロシヤ大垣行政(5/9)死の匂い

死の「亀の池」

 大垣市街地活性化の一環として、大垣市は2018年に大垣駅前に昔の亀の池を再現したが、亀のいない死の池なのだ。その跡地は、寿司や金蝶饅頭のテナントビルが建っていたが、立ち退きを強いられて死の亀の池となってしまった。これで益々、大垣に客を呼ぶ店がなくなってしまった。

 今、大垣市の活性化の為に必要なのは、亀のいない死の亀の池や、人通りの絶えた死の大垣駅前商店街ではなく、観光客が買い物したり、安心して休める血の通ったお店なのだ。現在は、大垣にくる観光客は、大垣駅前に来ても飯さえまともに食えない。

51p1040029

52p1040025

 大垣市の立て看板

 

親子どんぶりの恨み

 先日のお昼時、大垣駅前で、私が「親子どんぶり」を急に食べたいと思ったのだが、探したが食べる所さえもないのだ。なにせ大垣駅前商店街の61%の店がシャッターを下したのだから。特に飲食店は壊滅状態である。すべて、大垣市長がこの17年間に推進した愚かな「大垣駅前商店街衰退大作戦」が原因である。大垣市長は、駅北側の大型小売店舗アピタさえあれば、それで十分と思っているようだ。

 思いついて、大垣駅北のアピタの店舗に親子どんぶりを食べに行ったが、後悔した。その店は、東南アジア人が運営・料理していて、二度と食べたくない異様な親子どんぶりを食べさせられた。聞けば、アピタのテナント料はド高く、材料の質を落とさないと経営が成り立たないという。アピタのお店が流行っても、その利益は県外に行ってしまう。これでは大垣が寂れる一方である。

 

税収を食う死の亀

  大垣駅前の一等地に、一銭も営業利益が上がらず、税収のない死の亀の池を作ってどうするのか。この場所にテナントビルを建てて、1階ロビーに生きた亀が遊ぶ亀の池を作るという発想はないのか。そうれば商店街も増え、税収も増え、亀の池に人も集まる。今は大垣市駅前の活性化が急務である。それに対して、大垣市は、ピント外れの対策ばかりである。

 

母の教えが現実化

 亀のいない亀の池は、いわば造花である。母からは、玄関に、死の花である造花など飾るものではないと教えられた。死の花である造花を飾れば、その家が衰退するというのだ。大垣駅という大垣の玄関に、大垣市は無駄な空間を作り、死の象徴である亀のいない死の亀の池を誇示させている。駅前道路から車で見ると、ぽっかりと墓穴が空いたように見える。

 「造花を玄関に飾るものではない」との母の教えは、両親が家を新築して、母の親戚が新築祝いで玄関に飾る造花を持ってきた時、聞いた。それから40年間に、その親戚の主人が49歳の若さで亡くなり、その家は嫁が私の家とは血の繋がりのない子供を養子に迎えて、実質的にその家は絶えた。その親戚のその後の非常識な振舞いの数々に呆れて、私は親戚付き合いを止めた。今にして、母の教えの真実味を噛みしめている。新築祝いに造花を贈るような考え方の人に、人生の末路を見たのだ。

 

大垣市役人のお人好しで世間知らず

 大垣市は、「大垣市中心市街地活性化基本計画」で、この場所を「地域住民などが集う広場を整備し、中心市街地のにぎわい創出及び住環境の改善を図る。」と定義するが、自治会にも入らず、自治会費も払わず、住民票さえ大垣市にないような再開発ビルのマンション住民が、この広場に集うわけがない。にぎわい創出が出来るわけがない。マンション住民は、そんな暇があれば、JR定期があるので僅か32分で行ける名古屋に買い物に行く。大垣市役所の職員はなんとお人好しが多いことか。つまり世間知らずなのだ。

 なぜマンション建設の許可の時、大垣市は、自治会入会を義務付けないのか。大垣市の行政として、肝心な縛りが抜けているのだ。行政として金を使うことばかりで、金を集める習慣がないのか。私が今まで、他市でアパートを借りてきた時には、不動産屋からは、必ず自治会には入って下さいと、契約時に言われてきた。

 

水没の危機

 この辺りは地盤が低いので、少し大雨が降ると水に浸かる。この死の亀の池も水没が当然視されている。すぐ横の地下横断歩道が、昨年の台風で水没被害を受け、半年ほど閉鎖されたイワク付きの場所である。

 ほんの数年前は、ここにテナントビルがあり、金蝶饅頭や大垣のお土産や寿司屋、カメラ屋があって便利だったのに。それを大垣市役所は人の寄り付かない死の街頭にしてしまった。その開所式の様子を、御用新聞の中日新聞と岐阜新聞は、市の「ご指示通り」に美味しいことだけを広報した。いまだかって、大垣市に不都合な事実は広報しないのが、大垣広報担当の御用新聞社の掟である。報道すべき大事なことには、目を背け、節穴の眼を持って事件を見る地方新聞社である。

53p1040145

 上図は、大垣駅前高屋町交差点の風景。2017‎年‎12‎月‎17‎日、‏‎16:29撮影。この交差点の向う側が亀の池。この大垣駅前の高屋町交差点の地下道は2017年10月の台風21号の大雨で浸水して、半年間(2017年10月~2018年3月)も閉鎖された。大垣の玄関に当たるこの場所である。今のこの時代、半年間も復旧期間がかかるなど正気の沙汰ではない。市民として恥ずかしい。

 それでいて、大垣市長の肝いりの亀の池は、遅延なく予定通り完成した。この辺りは大雨ですぐ水に浸かる。戦後70年も経って、水の都の大垣で治水行政が放置されている。行政の基本ができていないから、大垣市が寂れていく。行政の怠慢である。

 

環境を考えない都市デザイン

54p1050025

 上図は、暗雲立ち込める死の亀の池の風景。‎5‎月‎3‎日の憲法記念日のお昼時に誰も歩いていないし、近づかない(2018‎年‎5‎月‎3‎日 ‏‎13:42)。周りはマンション、予備校、クリニック、夜のお店ばかりである。これでは観光客が寄り付くはずがない。死の街の風景である。

 街の都市設計図「大垣市中心市街地活性化基本計画」が間違っているのだ。設計図が間違いなら、街は寂れるのが、正しい結末である。それが繁栄したら、神様が困ってしまう。そうでないと、地道な努力をして街を活性化に取り組んでいる地方自治体に失礼である。

 

2018-07-02  久志能幾研究所 小田泰仙  

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

 

コメント

コメントを投稿