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2018年6月15日 (金)

極楽運転道 1.車の安全対策(3/8)

(4) 夜間の運転自粛 

 夜間の運転は、昼間より3倍も死亡事故率が高い。この原因は視界の低下、運転者の無頓着化、夜の運転形態の多様化である。だから、用もない夜間の出歩きは、交通戦争下の自殺行為でもある。車を使った夜遊びの危険性は、下記データからも証明される。

 「白バイ隊員でも、夜の出勤は嫌がる。危険回避が巧い彼らでも、夜は恐ろしいと言うんです」警察関係者)*5

 「夜間に事故が多いのは、見えないからだ。運転での必要な情報の90%は“見ること”によって得ている。」日本自動車研究所の馬場孝理事)*5

 そもそも昼間と夜間の運転では、その運転形態に差がある。昼間は多目的な運転だが、夜間は速く目的地に行きたいとか、速く走りたいとかの危険な運転をする車の割合が急増する。そのため自分の身を守るには、相手の車への意図を掴むのが必要とされる。

 敵を知り、己を知れば百戦危うからず。(孫子の兵法)

 良い子は夜に出歩かない。 

 

           表8.4   時間による事故比率*1 

            昼間      夜間    比較倍率

   死亡事故率    1.02    3.18    3倍

   人身事故率   102.7   111.5  1.1倍

 

 夜間は一寸先が闇である。いつでもブレーキを踏む心の準備をして走ることが、身を守ってくれる。ブレーキを踏む心の準備をしていると、ペダルを踏むまでの所要時間は0.5 秒である。そうでないと、先方の障害物を発見してペダルに足を乗せるまでに最低1.5 秒が必要となる*5。時速50キロで走行の場合は、停止までに60メートルも「暴走」する。しかし、ヘッドライトの光では、60メートル先は実際的に闇である。だからこの1秒の差は、17メートルの心の余裕を付けてくれる。だからこそ、明るいうちの定時退社が勧められる? それには、定時内に人の2倍の仕事をこなす能力をつけることが要求されます...出来れば...

 

私の起こした人身事故

 私が40年間に起こした事故の4回中、3回までが夜である。うち2回は側面からぶつけられた。その他2回の内の一回が人身事故で、夜に起こした。日没直後の夕刻11月28日17:40では夜と同じ暗さである。

 2013年に人身事故で打撲傷を与えた相手は、黒い服で黒い背景に溶け込んで、当方はヘッドライトがハイビームであったが、私はぶつかるまで気が付かなかった。この場所は、駐車場の右側に車が常時駐車していて見通しが悪いので、いつも曲がる方向に気を取られ、前方の歩行者の発見が遅れた。相手は、自分がヘッドライト照らされているので、車が止まると思って、安心して歩いてきて、かつイヤフォンで音楽を聴きながら、下を見て歩きてきた。幸い、曲がる時で徐行中のため軽い打撲傷だけで済んだ。救急車を呼んで救急病院に運んだが、大事に至らなかった。誠意をもって事後処理したので、示談になり人身事故扱いにならなかったのが幸いであった。それ以来、私は徹底して夜間の運転を避けるようにした。

1

 上図は、黒い服の歩行者が暗闇に溶け込んで人影を認識できない。事故2秒前。

 背景が茶色の塀と濃緑色の樹木。

2

 上図は、人にぶつかる直前の映像。ヘッドライトに人影が浮かび上がっている。

角の右側に車が常時駐車していて見通しが悪いので、曲がる方向に気を取られ、前方の歩行者の発見が遅れた。

 下図は同じ位置からの昼間の視界で、見え方が一変する。

 角にいつも車が止められていて視界が悪い。

Photo_2

(5) 正しい運転姿勢 

 車の運転は仕事の一部として認識する。正しい運転姿勢・真剣な心構えが、事故防止となる。だらけた姿勢で片手ハンドル操作などしないこと。態度が緩むと心に隙ができ、事故の遠因となる。どんな芸事でも、最初に入るのは形からである。車の運転ではそれが、運転姿勢である。運転姿勢と車内の整理整頓状況を見れば、危ない運転者か、そうでないかは一目瞭然である。

 

(6) ハンドルの握り方 

 ハンドルは握りしめないこと。握りしめると、とっさの場合の動作が遅くなる。安全運転には機微な動作が必要とされる。常に9時15分か、10時10分の位置で、ハンドルを押しつける感じで両手を当てること。

 片手ハンドル、逆手ハンドルなどは論外である。片手ハンドル操作は、事故の衝撃等で体が傾いた時にハンドルが取られて、車があらぬ方向に向いてしまう危険があるため不可である。そのため両手でのささえるのが必要。 

 人生で、緊急事態の遭遇したとき、あるべきものを握り締めて放さないと、適切な行動が取れない。くだらないしがらみに囚われて、多大な損失を蒙ることもある。人生の曲がり角で、前の履歴を握り締めて、スムースな方向転換に失敗した人は多い。人生の曲がり角を曲がり、新しい世界に方向展開する場合は、前の世界は捨てなければならない。それをきつく握り締めているから禍となる。ものに執着して手に入れても手放すことをしない人生とは、ごみ溜めの人生。長く溜まれば腐ってくる。それでは人生を快走できない。

  車は現代人の夢を叶えてくれる魔法の絨毯です。しかし、その手綱を緩めた時、それは凶器に変貌する。

Photo

2018-06-15

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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