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2018年3月20日 (火)

ネッツトヨタ南国の概要

1-1. ネッツトヨタ南国の会社概要

  ネッツトヨタ南国は、大企業によく見られる、管理を強化した経営環境ではなく、社員の自主性を重んじる経営スタイルで、働く人が最高のやりがいを与える企業風土を育てている。「社員が仕事に満足していない会社は存在価値がない」と言い切り、社員一人ひとりが自ら考え行動する自主自立型組織を目指している。そして、トヨタ販売会社300社中で、13年連続顧客満足No.1の座を獲得している。(2015年現在)

 結果としてデフレで車の販売が低下する中、他社の販売会社が数十%の売上げダウンや廃業も頻発する厳しい状況にも関わらず、またリーマンショックも乗り越え、10年前に比べて2倍の売上高を達成している。

 講演依頼は数多く、2006年11月22日、第41回グローバルトヨタTQM大会(名古屋国際会議場センチュリーホール)では、創業社長である横田社長(当時)が『ESとCS 人間性尊重の組織づくり』というテーマで講演をされた。

 

1-2.株式会社ビスタワークス研究所の概要

 設立: 2007 年にネッツトヨタ南国の社内カンパニーとして設立。

    2010 年10 月法人化

 従業員:8 名 

 代表取締役社長:大原光秦(2011年当時)

 所在地: 高知市南川添4-28(ネッツトヨタ南国内)

 

特 徴:

「人の幸せ」を実現する組織・人財開発のあり方について、中学生向けのキャリア研修から経営者を対象とするリーダーシップ研修まで幅広い対象に向けた学習プログラムを独自に開発し、知財を提供している。

地域の未来づくりをビジョンに掲げ、県外企業等組織向けのコンサルテーションを行う。

高知県内の中学、高校、大学等における講師活動や、地域全体に向けたインターンシップ推進活動、学校教員の長期社会体験研修の受け入れなど、教育界と連携して活動している。

南国土佐の暮らしや働き方、その思いを紹介する動画サイト「南国生活ドットコム」をプロデュースしている。

学生や企業がキャリア教育情報を共有するための「まなともネット」などのウェブサイト運営、各種デジタルコンテンツを製作している。

 

1-3.現社長(2011年当時)大原光秦氏

 「全従業員を人生の勝利者とする」という経営理念を実践するネッツトヨタ南国において、人財開発(採用/ 教育/ プロジェクトマネジメント)責任者として20 年以上携わる。同社の日本経営品質賞受賞(2002 年)時にはアセスメント推進総指揮を務めた。「人間的成長」を支援する組織づくりを心理学や脳科学、人類社会学等の諸理論から検証、他の組織にも応用・展開しやすいよう、独自の理論を構築している。論理的で明快、さらに映像等を多用して臨場感溢れる講話スタイルが評価され、企業に限らず行政や学校など、組織形態を問わず講演や研修などの依頼が数多く寄せられる。現在では年間300 回を超える研修・講師を務めている。現在44歳(2011年)の若さ溢れる新社長である。それも、社員達の互選で選ばれた社長である。

 

1-4.大原光秦氏は一億円のプレゼンテイター

 大原光秦の講演料は50万円。年間300回講演をして、1億5千万円の利益を会社にもたらす。カリマス的な一億円プレゼンテイターの講演を聴けば、その話し方手法、経営手法の一部でも盗み取って、自分のプレゼン、部下への指導方法、自社の組織改革に応用するのも勉強になる。年間300回の講演依頼がある事実には、それ相応の内容があるからだ。また、人をモチベートして、やる気にさせる手法を研究するにもよきお手本である。ゆとり教育の弊害で、若い人の気概の低下を嘆く風潮があるが、成長する環境と正しい指導をすれば、いかに大きな成果を生むかの実例を確認できる。人は素晴らしい資質を持っている。今はそれが発揮されていないだけである。全ての責任は経営者にある。

 驚くべきは、社長が年間300回も講演で出歩いて社内に不在でも、社内は13年連続顧客満足№1を継続・発展する自立型組織になっていることだ。

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 2011年5月12日 岐阜「じゅうろくプラザ」での講演会で

2018-03-20

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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