「大垣市民のために、」だから衰退した
大垣市は大垣市民のために、税金と人を使って行事を開催し、施設を造っている。だから大垣市は衰退した。それは上から視線で、市長と役人が思い込みで、間違った政策を執り続け、「見直し」をしないために起きた失敗である。行事の運営で経営の基本のPDCAも回せず、大垣市の経営が上手くいくはずがない。
市民の立場に立って
お役人達が立案した「大垣市民のために」の己の計画に目が眩み、自分の実績を作るために、また予算を消化するために、「市民の立場でなく、自分達の都合で、業者の立場に立って」、イベントや建設を業者に丸投げして、金をばらまき行事を開催するから、大垣市と大垣駅前商店街が衰退した。大垣市は行事の見直しもせず、PDCAも回さない。
元気ハツラツ市を、7年間も見直しもせず下請け業者と大垣駅前商店街組合理事の利権確保のために開催を続けている。だから天罰で、2017年ロボフェス大垣のドローン墜落人身事故が起きた。業者に丸投げだから、ドローン墜落人身事故を起こしても、大垣市役所はその責任を業者に押し付けて逃げた。大垣市が主催する行事や市が作る施設は、大垣市民や大垣駅前商店街のためにはなっていない。その施設の維持管理費がやがて市民に肩に重くのしかかる。大垣市はハコモノの作り過ぎのワースト204位の都市なのだ。
大垣市長は、誰のために大垣市を経営しているのか?
「企業経営というものに唯一絶対の答えはない。「見直し」が必要である。」ドラッカー著『企業とは何か』1946年
本書はドラッカーの第3作目の著作である。第二次大戦の末期、GMの経営を内部から企業経営の観点で調査した。その分析をもとに、企業とは何か、組織とはどうあるべきか、という根源的な問題に焦点を当てた。当のGM関係者からは、反GM、反企業の「禁書」扱いとなったが、本書を契機として、「現代経営」は学問領域として認められていった。本書は現代経営論の金字塔である。
そのGMは1950年代から1960年代には世界最大の自動車メーカーとして繁栄した。しかし1970年代以降は輸入車との競争に苦しみ経営が低迷した。GMはその原因を日本車の輸出のせいにしたが、GMの経営自体は改善はされず、GMの経営陣はドラッカーの諫言には馬耳東風であった。GM は2009年6月に倒産して、国有化された。自業自得である。その後、2013年にアメリカ合衆国財務省が保有するGMの株式全ての売却が完了し、国有化が解消された。
大垣市もGMや2007年に倒産した夕張市のようにならないことを祈る。
デフレの時代の経営
モノが売れないデフレの時代、経営の要点は「顧客の立場に立って」である。「顧客の立場になって」は、セブン&アイ・ホールディングス元会長の伊藤敏文氏の言葉である。それを「売ってやる」との上から視線で「お客様のために」と驕った考えで商売をするから売れない。自分の思考エリアで戦うから、売れない。自分の固定観念を捨て、顧客の立場で考えないから、勝てない。商売とは、経営とは、創造なのだ。「大垣市民のために」と行事を開催するから大垣市が衰退する。顧客の立場に立って商品開発、商品の販売をしないから、よい製品が作れないし、売れない。使いもしない機能のテンコ盛りの電子機器を作るから、近隣アジア諸国が作った携帯、スマホ、パソコンで、日本メーカーが負ける。顧客は、そんな高機能の製品は求めていない。私の携帯はガラケーである。それでも機能が多く過ぎて使いこなせない。
自分の人生経営は誰のため?
人生経営も、自分のために人生を歩くから、上手くいかない。自分が今あるのは、ご先祖があってのこと。自分に課せられた使命は何かを考えて、「己をこの世に生んでくれたご先祖の立場に立って、」自分の道を歩めば、ご先祖のご加護があるのだ。もうじきご先祖と対面する時がくる。その時、胸を張って、「只今帰りました」と言えるのかが問われる。その時は万人に訪れる。早いか遅いかの違いだけである。
2018-02-25
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