言霊の力
最初に言葉ありき(マタイ伝)。言葉には命がある。その言葉に生を与えるのは自分である。言葉が、人生を変える。良きことを思えば、良き人生を得る。悲観的に考え、人や己を呪えば、その言葉の刃は己に向く。誤ったことを宣言すれば、誤った道に進む。それは自己の潜在意識に呼びかけるアルファ―メーションである。
言葉が示す通りの人生となる
私は言葉を大事にすることを信条としている。場面場面で、選ぶ単語に、己の思いが宿る。その思いが最大限表現される言葉を慎重に選んでいる。書名、メールタイトル、書類の題名等は、一言で、己の思いが完全に表現される言葉を厳選している。自分の人生計画書、年度の目標項目、戒めの言葉等で、その効用を実感している。
言葉の学び
前職では、早稲田大学の篠田義明教授から科学工業英語セミナーで言葉の大切さを教えて頂いた。師はテクニカルライティング分野で日本の第一人者である。One word one meaning、核文の大切を教えて頂いた。それがご縁で、ミシガン大学のテクニカルライティング夏季セミナーに2回も参加するご縁を頂いた。文章中の言葉の選定で、角川書店刊『類語新辞典』を紹介してもらい、大きな武器を手に入れた。
前職では、親会社から出向して来た部長には、書類の一字一句の大切さをしごかれた。メール文で「〇〇様」と書くところを、「〇〇さん」と書いて、「俺をばかにするのか」とド叱られたことがある。それほどに言葉の選択には厳しかった。そういう厳しさがあり、トヨタは世界一になった。
最近、岩波書店刊『日本語 語感の辞典』を入手して、今までもやもやしていた言葉の使い方が明確になり重宝している。
「大垣中心市街地活性化計画」に込めた小川市長の思い
人は自分が思った通りの人生になる。そうでなくても、それに近い人生を実現することを目指して生きる。その過程で、多くの良きご縁に出会い、成長する。
大垣市も小川敏大垣市長が思った通りに大垣になってきた。小川市長は、大垣の人口が増え、賑やかな街になるべく言葉遊びに近い「大垣中心市街地活性化計画」を作り、それに沿って実行してきた。誤った計画でも、その誤った方針で綴られた「大垣中心市街地活性化計画」が大垣の未来を縛り、その誤った方針通りに市の未来が実現してきた。その誤った計画書通りに、大垣市は衰退し、この17年間で市の中心地は壊滅状態になり、商店街の半分のお店がシャッターを下ろした。この世では最高の事しか起こらない。大垣が寂れるように小川市政が政策を施したので、結果として寂れただけである。それが逆なら神様が困ってしまう。それは市長が考えた通りの街になった。駅前にはマンションと予備校が林立し、「商店街など潰れてしまえ」としか思えない政策の為、大垣駅前商店街は、どんどんと寂れていって61%がシャッターを下ろした。この5年間で、大垣駅前商店街の63%店主が売り上げが落ちたと嘆く。大垣駅前一等地の公示地価はこの5年間だけでも12%も下落である(岐阜県)。
馬場恵峰書「千文字・實語教 智者の言霊」の表紙より
2018-01-02
久志能幾研究所 小田泰仙 e-mail : yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp
HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite
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