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2018年1月10日 (水)

大垣市政は認知症、日本国も認知症

ローマ帝国の興亡

 歴史を串刺しで振り返ってみる。国民が堕落すると、国も弱体化し、崩壊に向う。まるで国が認知症に罹ったような有様である。現在の日本で認知症患者が65歳以上で15%、グレーゾーンの人を含めると28%という数値は、みほとけからの警告だと思う。ローマ帝国の興亡が大垣市と日本の興亡と重なる。なにせ国民が認知症になるようなお膳立てがテンコ盛りの現代生活である。

 痴呆的テレビ番組の氾濫(見ていて恥ずかしい)。

 殺し合いのテレビ場面の氾濫。

 飽食の流行、グルメ番組の氾濫

 本・雑誌の販売数の減少

 マスコミの堕落、偏向したマスコミの横暴

 フェイクニュースの氾濫、公営放送の偏向

 添加物が多量に入った食品の氾濫

 サプリメント、薬の宣伝の氾濫

 大人の退廃、その後姿を見て育った子供の退廃

 親が子供を殺し、孫が祖父を殺す、子が親を殺す時代

 うなぎ上りの医療費の増大、患者も増大(なにかおかしい)

 スマホばかり見つめて勉強をしない学生の氾濫

 グローバル経済主義教団に騙されて、正規社員になれない若者が増大

 自殺者3万人が10年間も続く

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2  コロシアムはローマ市民の不満をそらす目的で、格闘技の娯楽を与えるため建造されたと言われる。現代でいえばテレビの代わりである。多くの生贄が殺されるのをローマ市民が熱狂して見物した。末世である。2010年11月撮影

なぜローマ帝国は1000年も続いたのか

1.征服した異民族を受け入れ、その文化を尊重して、統治した。

  自分たちの文化を押し付けなかった。

2.ローマ法律を守るなら征服した異民族にもローマ市民権を付与。

  寛容であった。

3.卓越したリーダーがいた。

4.国民がよく働いた

5.リーダーが自信と誇りを持っていた

6.軍事でハイテクを駆使した(土木工事技術は他の民族を凌駕)

 

なぜローマ帝国は滅んだのか

1.国民が働かなくなった

2.リーダーが自信と誇りを失った

3.防衛は外国人傭兵が主体で、自ら国を守る意欲を失った

4.国土の荒廃と食料自給率の低下

5.産業の空洞化

6.モラルの頽廃

7.経済・財政が悪化

  (関根茂章「ローマ帝国の滅亡が教えるもの」致知2002-5 p51)

 

なぜ大垣は繁栄したのか

1.歴代に君主・戸田公が教育を重視した政治を執り行った。

  君主は自分たちの文化を押し付けなかった。

2.寛容であった。

3.卓越したリーダーがいた。

4.市民がよく働いた

5.リーダーが自信と誇りを持っていた

6.治水を駆使した

 

なぜ大垣は衰退したのか

1.市職員が働かない(イベントでも商店街や下請け業者に丸投げ)

2.大垣市長が人の意見を聞く耳を失った。長期政権で傲慢化。

3.市職員が実務は下請け業者に丸投げ、自分の街の商売を守る意欲を失った。長期政権の為、ヒラメ職員が横行している。

4.市の産業基盤の荒廃とベットタウン化、道路の荒廃、治水の荒廃

5.市の中心商店街の衰退(名古屋のベットタウン化)、駅前のマンション化

  市庁舎だけは立派になる。

6.モラルの頽廃(日本一汚いトイレ、掃除も手抜きで汚い街並み)

  元気ハツラツ市等で、市民の目を逸らすため退廃的出し物氾濫、

  市長名で児童を元気ハツラツ市の金儲けに駆り出し踊らせる。

  元気ハツラツ市をしても衰退するだけで愚かに何年も繰り返す。

  市街地の再開発をするとの掛け声だけで50年も過ぎた。

7.市の財務は良好(治水、道路、教育、文化に投資なしのため)

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 サクラばかりが盛り上がっている元気ハツラツ市

 元気ハツラツ市はローマのコロシアムのように市民の不満をそらす目的なのか

ローマ旅行の経緯

 JALの倒産の因縁で、大垣市ヤナゲンで開催された松本明慶仏像彫刻展(2010年11月)で明慶先生とのご縁を頂いた。その1週間後にローマに飛んだ。JALの倒産のためローマ便のフライト枠が減少して10月に予定していた予約が取れず、旅行が延びたのだ。その3年後の2013年5月に、明慶先生も同じローマに旅たち、私も感激したピエタ像に会い、ホテル「バール・ミケランジェロ」で仏様のお顔を彫刻された。その記録がNHK「旅のチカラ」である。その時の監視役が「魂(オニ)」という舞台設定であった。その「魂(オニ)」が目の前の机の上に鎮座する。これは夢想だにしない展開であった。ローマ旅行は、還暦を迎え、第一の人生の卒業旅行として、そして次の人生のための充電のためのプロジェクトであった。

 

 当初はどこかの国の美術館めぐりをする予定であったが、世界の美術館の大半を、訪問してしまっていることに気づき、別の所を検討して、ローマが浮かんできた。その頃、塩野七生著『ローマ人の物語』全15巻の読破に再挑戦して、読んでいる途中で、5巻目に入っていた。この書は数年前に読み始めて、数巻目で挫折をしていた。定年前の数ヶ月前から、なぜかこの本を読み直す気になって読んでいるところであった。この書は塩野七生氏がライフワークとして、1992年から毎年1冊ずつ書き上げ、15年後の2006年に校了した1000年のローマ帝国興亡史である。この書には、人間の営みの根源的な座標軸が書き込まれている。

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 それに対して、中国にも3000年の歴史があると言われるが、それは単に王朝の興亡があるだけで、一つの帝国の組織的な盛衰、興亡の歴史ではない。『史記』、『十八史略』、『三国志』に記載された国の興亡での人間模様は、身内の裏切り、肉親同士の殺し合いに終始している。ローマ史とは次元が違う。このDNAの伝承が、現代の中国共産党の言動の原点ではないかと思う。

 ローマ帝国は1300年間の繁栄を築いている。歴史上、こんなにも長い間、継続した帝国は他にはない。それが継続した原因の元でも嗅いでみようと、ローマ行きを決めた。

 ローマ旅行をして、ローマにハマった。ローマには全世界の観光資源の40%が集中していて、面白い、の一言で、とても10日間では見終えることはできない。

 次回の旅行のため、『イタリア語のテキスト』、『NHKラジオ・イタリア会話入門講座』のテキスト、『ラテン語の基礎』を購入し、勉強の準備を始めた。ローマの遺跡の碑文のほとんどがラテン語で書かれている。ラテン語の素養があると、ローマの旅は視野が深まる。この旅行で約80万円の投資であったが、それに見合うものを得た。お金は貯めるのではなく、あくまで自己投資として使うものだ。ローマ史を研究すると、その歴史には、人間の営み、会社経営のヒント、自分の人生の歩き方のヒントが多く散りばめられている。

 

2018-01-10

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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