リース佛件の告知
己の体は、ご先祖様、佛様からのリース物件なのだ。リース契約とは、リース期間が終れば借りた品物を全て返却するのが原則である。一般のリース物件は耐用年数でその期間が設定されている。耐用年数後は廃棄処分されるようにリース期間が定められている。リース期間中に使用者の誤使用や酷使で毀損したら弁償するかリース解約となる。
人間の体は仏様からのリース佛件
人間の体は平均80年リースの貸借品の佛件である。借り物だから、大事に使わないと大家さんがこれ以上酷使されてはたまらないとリース終了前に物件を引き上げてしまう。リース契約の破棄通知とは、己の体の放漫経営からくる病気の宣告である。大家さんという佛様が体の使用状況をみていて、37兆個の細胞の直訴により、閻魔帳を見て審判を下し、佛剣でリース契約書を叩き切る。それを「何で私だけが」、「運が悪い」、ではリース会社社長の佛様は困惑である。全て自業自得であるのに。
リース期限の告知
自分の体は自分のものと思って酒池肉林で漫遊するのは不遜である(その誘惑に駆られるのは生きている証し?)。社長なら、数10人、数百数千人の社員、家族がぶら下がっている。己の体調不良が原因で経営判断を誤れば、社員が路頭に迷う。中小企業の起業10年後の生存率は5%である。社長の一秒一刻の判断ミスが、会社の命取りとなる。不健康な体では、まともな経営判断は出来ない。
体の不調は、佛様からのリース終了の通告なのだ。二重顎、肥満、物忘れ、組織トップの座への執着心、聞く耳を持たない傾向、尊大な姿勢は、その症状なのだ。通常は2期の任期の座に5期もしがみ付くには、その典型的な症状である。自分では認知できないので、人からの助言だけが頼りである。しかしその助言が聞こえなくなるのが、この業病の特徴である。この病気は第三者からの強制的な引退勧告しかない。時には死神がその役を演じる。
大垣市長の職は激務である。そばから見ていて気の毒になる。なにもそんな座にしがみ付かなくても、とは思う。既に先代2人の市長が、現役で倒れた。
天之機緘不測
「天之機緘不測」(菜根譚)、天が人間に与える運命のからくりは、人知では到底はかり知ることはできまい。「だからこそ、日々を大切に、己の体を大切に、生き活かされる人生を大切に、与えられた運命を正しく生きよ」と佛は諭す。
今日、12月11日は、東日本大震災から6年9か月目である。死者不明者2万2000人超の大震災であった。下図の衝立は、東日本大震災で倒壊した神社の再建で端材となった桧を使って、大工新立広美さんが作られた。それに馬場恵峰師に揮毫をお願いした。当時、私は年金生活者になったばかりであったが、岩手県の齋藤明彦さんとご縁ができ、この震災の被害に遭われた山田町と日本赤十字に計50万円を寄付した。この衝立とのご縁は、仏様からのお返しと思い手を合わせている。合掌。
2017-12-11
久志能幾研究所 小田泰仙 e-mail : yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp
HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite
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