「おおがきマラソン2017」が照らす光と陰
宴に酔い痴れて
陰とは、釈尊が56億7千万年先から光を照らして、暗黒に闇の中に浮かび上がる真実の後ろにできる陰影である。今回のマラソン大会で、大垣市の抱える闇の部分が明らかになった。
この大垣マラソン大会の趣旨は「近年の健康志向の高まり等によりマラソンランナーが増加する中、市民だけでなく県外からも多くのランナーにエントリーしてもらえるような大垣らしい魅力のあるハーフマラソン大会を開催し、市民の健康増進をはじめ、中心市街地活性化や交流人口増加による地域活性化を図る。」である。
ハーフマラソンの部は、大垣駅通りをスタートとし、旧揖斐川橋梁、墨俣一夜城、ソフトピアジャパン、奥の細道むすびの地記念館を経由し、大垣駅通り(大垣城東門前付近)をフィニッシュとするコース。ランニングの部[2.5km]、ウォーキング・ジョギングの部[2.5km]は、大垣駅通りをスタートとし、奥の細道むすびの地記念館を経由し、大垣駅通りをフィニッシュとするコース。
しかし、その実態は、健康増進はともかく、「中心市街地活性化や交流人口増加による地域活性化」には程遠いものであった。人・モノ・金を過度に節約しすぎて、見栄だけだけで、運営していた。今の大垣市には、背伸びしすぎの分不相応な大会であった。まず足元を固めよと言いたい。
ランナーの評価
ランナーのみんなの満足度評価点は、一回目の昨年は44点(100点満点、2016年、293人)で、2回目の今回、やっと79.2点(2017年、292人)になったに過ぎない。揖斐川マラソンの満足度は87.6点(2016年、393人)と大きな格差がある。ランナーの評価は正直である。
https://runnet.jp/report/race.do?raceId=165533
死のカンフル剤
この種のイベントは、大垣市がシャカリキに取り組んでいる元気ハツラツ市と同じ発想の行事である。まるで瀕死の病人に、カンフル剤を投与して、一時的には元気になったように見えるが、実態は、ますます病状を悪化させている。今必要な対策は、一時的な客寄せではなく、恒常的に観光客が寄り集まる市街地整備である。今の政策では、イベント当日だけは賑わうが、他の日は、誰も歩いていない死の街に落ちぶれさせている。「大垣マラソン2017」の宴に酔い痴れている場合ではないのだ。
今回のマラソン大会の目的は、「中心市街地活性化や交流人口増加による地域活性化」のはずが、街には活性化の陰も形もない。買い物客も、応援で出かけてくる歩行者も見かけず、商店街は死の街である。なにせ市の中心部と各所が全面交通止めで、買い物の市民は市の中心部に近寄れない。他のイベントなら、歩行者が買いものに商店に顔をだすが、マラソン大会ではそれがない。ランナーは誰も商店に近寄らない。走るのが忙しくて、それどころではないのだ。走った後も放心状態で、それどころではない。マラソン大会で市の活性化などという目的が本末転倒である。市の経済活動を破壊している。
誰も歩いていないスタート・ゴール近くの商店街 2017年12月10日10:22
日曜日は、一番賑やかな商店街の一等地に誰も歩いていない
2017年12月10日11:10
イベントを行う資格
マラソン大会で「中心市街地活性化や交流人口増加による地域活性化」という発想が幼稚である。マラソン大会は、豊かな市が社会へ行う貢献活動で、営利目的ではないのだ。発想が貧困な大垣市が、やる行事ではない。マラソン大会を開催するなら、大垣市としてまず市街地の活性化を成功させてから、有徳の余裕として、社会奉仕活動の一環として行う行事である。「おおがきマラソン」は、その発想が本末転倒で、多忙な餓鬼道の行事に成り下がっている。先にやるべきことがあるだろう、が一市民の声である。
まともな飲食店がない
「走った後に多めに金を出してもいいから、食事をしたいと思っても、お店が無い」(ネット上でランナーの声)。なにせ、この17年間の小川敏大垣市長の悪政のため、商店街・飲食店の多くがシャターを下ろし、駅前商店街は壊滅状態である。
揖斐川マラソンでは、沿道に多くの屋台やテントが並び、飲食を提供するという。今回のイベントでは、わずかに大垣市の2つのテントと1カ所で味噌汁とぜんざいを提供していたに過ぎない。そのため、長蛇の列である。なぜ、歩道に屋台を誘致しないのか。大垣市はやることがお粗末すぎる。
トイレがない
公式サイトではスタート、フィニッシュ地点で臨時のトイレを設置とあるが、その地点で臨時のトイレは見かけなかった。大嘘である。日本一汚いという噂の既存トイレに、長蛇の列になっていた。揖斐川マラソンでは、仮設トイレが50台程も並ぶという(昨年走った知人の情報)。節約志向が旺盛で有名な大垣市長の元、そんな気配りがないようだ。大垣の恥部である。
大垣城武徳殿の無駄使い
着替え室として遠くの大垣城ホールが提供されたようだが、もっと近くに大垣城敷地内に、放置された大垣城武道館を活用すれば、ランナーに利便性が高いと思うが、そんなことは、節約精神旺盛な大垣市長の頭にも浮かばない。市の施設を放置して、無駄遣いをしている。いまは、先人が心身を鍛えた神聖な場所が、ごみ屋敷同然のもの置きに成り下がっている。そんな行政の姿勢では、市街地の活性化の達成は無理である。
小川敏氏の顔は「大垣の顔」として恥ずかしい
小川敏大垣市長の顔を今回、近くから見つめる機会があった。その顔には汚い歯が並び、二重顎の肥満体で、醜い姿であった。一大垣市民として、大垣市長の顔は「大垣市の顔」として恥ずかしい思いである。リンカーン大統領は「40過ぎたら、己の顔の責任を持て」といった。人の顔は人生の履歴書である。それまでの生活や思想の履歴が顔に表れている。米国では、歯並びは会社社長として、手入れが必須の経営案件である。社長はいつも顧客に顔を見せねばならない。タレントでも清潔感をアピールするために、歯の手入れは怠らない。そうでないと顧客やファンから信用されない。
旨いものを沢山食べて、体を自己管理できない生活をすれば、肥満になるし、二重顎にもなる。肥満のせいで大事な神事でも居眠りのような姿をさらす顛末となる。米国ビジネス社会では、肥満体の人間は、管理職になれない。自分の体が管理できない人間に、組織の管理はできないという論理である。
大垣市長は公人である。大垣の顔として、まともな顔と体を保つ責任がある。それが、みすぼらしく汚い歯、肥満、二重顎では、大垣の恥である。小川敏大垣市長の顔は、市長の椅子にしがみ付いている老体の醜態を、もろに表している顔だと感じた。健康に不安のある市長に行政は任せられない。
2017-12-11
久志能幾研究所 小田泰仙 e-mail : yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp
HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite
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