親子ルームの初体験
2017年11月27日、「小坂井聖仁 ヴァイオリン・リサイタル」のビデオとカメラ撮影時、リハーサルでは、客席で撮影をこなした。リハーサル後の本番直前に、事務局から撮影を困ると言われて困惑した。その後、この演奏会の主催者の社長と事務局担当者と打ち合わせをして、事情を話したら、それならと「親子ルーム」に案内をされた。私には最初、「親子ルーム」が理解できず、ともかくその部屋に行って驚いた。そこはビデオ撮影用の部屋で、むずかる子供を持った親子連れ用の観客席であった。今まで生きてきて、何回も音楽ホールに来ているが、その存在を知らなかった。世の中、知らないことばかり。
親子ルームの設備
そこは観客席の一番後ろの出入り口の横にあるガラス越しの部屋である。そこにはキャノンプラグの外部マイク出力端子も装備され、外部マイクの入力がビデオに取り込めるのだ。これなら、わざわざ無音シャッターのカメラを買わなくても済んだのと、少し後悔した次第です。しかしガラス越しのため、生の音は少し籠って伝わるので、その外で聞くのとは少し雰囲気が異なる。それでもリハーサル時に演奏を堪能しているので、それは諦められた。それで安心してビデオ撮影とカメラ撮影ができた。ただし内部に椅子はなく、靴を脱いでの中腰での写真撮影となって、少し疲れた。この場所では、カメラ音や周りに気にせずに撮影ができるが、撮影ポイントが限定されるので、カメラアングル的には制限がある。
文明国の条件
途中で本当に親子連れが入ってきて、少し驚いた。また実際に演奏途中で子供がむづかり始めて少し焦ったが、マイクはこの部屋の外に設置されているので、ビデオに子供の声が録音されることはないので安心して構えていた。それでも母親がかなり気にして、しばらくして子供を連れて出て行ってしまった。私よりも母親の身になって考えると、子供連れの母親は、音楽鑑賞で周りに気兼ねをして大変だと思い至った。音楽ホールで、こういう設備があることは素晴らしい。聞いてみたら、大垣スイトピアセンタの音楽堂でもこの親子ルームがあるとのことである。子供を育てるのは大変だ。それをサポートする設備があってこそ、文明国であると納得した。
入り口の横のガラスの部屋が「親子ルーム」
「親子ルーム」からの眺め
2017-12-01
久志能幾研究所 小田泰仙 e-mail : yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp
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