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2017年11月 4日 (土)

大垣のあるべき姿 「問題と課題」

大垣のあるべき姿

 ・魅力ある商業都市としてしての大垣

 ・岐阜県第一の工業都市としての大垣

 ・世界に誇れる文化・芸術の都市として大垣

 ・日本に誇れる教育都市としての大垣

 ・歴史の街としての大垣

 ・市行政として経営が誇れる大垣

 

 問題とは、現在、起きている悩ましい事象である。その解決は、火事を水で消すがごとくの応急処置で対処療法である。真の解決にはならない。

 課題とは、あるべき姿と現在の状況の乖離である。真因を明確にして取り組まないとあるべき姿には到達しない。

 

 問題と課題を分けないから、対策が曖昧になり、少しも大垣が良くならない。現在の市が実施しているのは、全て対処療法である。形を作っても、真因を理解せず、魂を込めないから、衰退が止まらない。

 

大垣が抱える問題

 商業都市としてしての大垣

  小売卸業に従事する人口がこの5年間で4%も減少して衰退傾向である。

  駅前商店街は61%が店を閉め壊滅状態。魅力ある店が少ない。

  交通インフラが未整備で、商業経済の発達を阻害している。

  行政のトンチンかんな町興し策で却って衰退を早めている。

  商業圏が南北で分断され、大垣市の活性化の阻害となっている。

  先に商業施設を誘致して、お粗末な道路インフラで、大渋滞を招いている。

工業都市としての大垣

  第二次産業就業者がこの5年間で6%も減少して衰退している。

  経済血路の道路が老朽化。治水が貧弱で大雨で交通マヒが頻発。

  62年間も治水の問題が解決されていない。

  交通行政が現代の車社会に不適合で、経済の発展を阻害。

教育都市としての大垣

  補導される生徒が増加して教師が走り回っている。

  昔の「教育の町、大垣」は風化寸前

  行政が、子供たちを金儲けの元気ハツラツ市に駆り出す堕落ぶり。

 文化都市としての大垣

  大垣の文化レベルが下がってきている。

  文化行政に理解のない長が大垣の発展を妨げている。

  大垣の歴史資源、観光資源が有効活用されていない。

 行政が硬直化

  長期政権で、役人がヒラメ化

  節約と称して、未来への投資がない。

  行政に経営のPDCAを回せず、市の行事で赤字を垂れ流し。

  商店街の活性化とは逆行する元気ハツラツ市の運営を見直しもせず、続行。

  ロボフェス大垣2017で「98式イングラム」をダシにして小さい子供を集めて、安易に市の活性化を謳っている。それが本当に子供の教育上で役にたつのか疑問に思う。お金もかかるのに。子供の情操教育には金を出さない大垣市である。

  新大垣市庁舎への投資よりも、治水の投資、経済活性化の投資が先である。投資の優先順位を間違えている。

 

問題が起きた真因

 現在は大垣市を導くよき指導者がいない。350年前から続く指導者の歴代藩主戸田公が方向性を明確にして教育重視の治世をしたから、明治になり「教育の大垣」、「博士の街、大垣」が花開いた。当時の大垣の西洋医学の導入は、京都よりも早かった。すべては人の問題である。

 会社のレベルが社長以上の社格にならないように、市も市のトップの人格以上にはならない。どんな人も老いは避けられない。トップが老い、耄碌すると、市の行政もお粗末になる。子供のレベルが、家庭の親のレベルで決まると同じである。会社を変えるのは社長、組織を変えるのは組織のトップである。子供を変えるのも親である。組織はトップの顔色を見て行動するヒラメ組織員から構成されている。若返りがなく新陳代謝のない組織は、腐敗や癒着が横行しやすい。これはどの時代でも歴史的に証明されている事実である。17年間の長期政権は長い。

 2009年~2012年で民主党が政権を担当して、どんな悲惨な日本の政治なったかは、日本の歴史の汚点として記録されている。全てトップのレベルが行政のレベルを決める。よくも揃いも揃って3人の首相がお粗末をしてくれたもの。よき反面教師役でもあった。私は民主党には投票しなかった。

 現在の日本のデフレは政府の責任である。未来に投資をしなくて消費税を上げ金融政策ばかりするから、ますますデフレになる。今の日本に必要なのは減税と財政投資である。日本政府と同じような政策を大垣市がやっているから、大垣市は衰退している。今、必要なのは節約でなく、未来への投資である。

 

大垣の課題

 商業都市としてしての大垣

  魅力あるお店作りを指導して、商業が盛んな活力ある街に変革する。交通インフラ、駐車場を車社会に適合するように整備して、客が楽しく買い物ができる街づくりを推進する。

 工業都市としての大垣

  西濃地区の交通の要所として、道路網、鉄道網を充実させる。

  水害に強い町造りを推進する。それで企業を誘致する。

 教育都市としての大垣

  「教育の街、大垣」の名を取り戻し、教育レベルを向上させる。

  親の教育を充実させる。今の問題の多くは親の責任。

  日本の教育モデルケースを目指す。

 文化都市としての大垣

  文化・芸術の都として世界に名を轟かせる。

  文化施設の有効活用をする。

 歴史の街としての大垣

  観光の町として観光客に対する補完的サービス体制を充実する。

  歴史的観光資源を有効活用して、観光地として有名にする。

 行政としてあるべき大垣市政

  行政として正しい経営をする人材を登用して、市を活性化をする。

 

2017-11-04

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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