運慶と明慶の佛様に教えられる(1/2)
2017年11月14日、上野の国立博物館で開催中の「運慶展」(11月26日迄)と東武百貨店池袋店で開催中の「大仏師松本明慶仏像彫刻展」(本日が最終日)に、出かけて、運慶と明慶の両方の仏様に再会して、多くの教えを頂いた。
準備万端で出発
先日の11月12日(日)は、入場2時間待ちとの情報があり、累積入場者数が30万人を超えたとのニュースで、しっかりと構えて出向いた。前回の見学で長蛇の行列に懲りたので、チケットは前日に大垣のコンビニで入手して、現地に8時40分に着く段取りで、朝5時50分に自宅を出て東京に向かった。恥ずかしながら、お上りさんの為、今回は上野駅構内で迷ってしまい、少し時間を無駄にした。上野駅公園口改札に着くと、改札横の構内チケット売り場は、9時前のせいか数人しかお客がいなかった。何も前日に焦って買わなくても、良かったと思ったが、博物館に到着して、前日に入手で正解であったことが判明する。
博物館の入場券売り場は30~50名ほどの長蛇の列で、その切符を入手しないと、入場待ちの列の最後に並べないのだ。開場45分前に約150人の行列である。その最後尾に並んだあと、どんどんと列が長くなっていった。アホほどの人出である。そのアホの一人が私である。
見学の結論
結局、開場の9時30分まで約45分間を待つことになったが、第一陣で入館できたので、前回と違い、かなりゆっくりと見学ができて良かった。前回、一度は見て回っているので、今回は約1時間余で、余裕を持って見ることができた。2回目で詳細の鑑賞ができて良かった。
行列で待っている間に、回りの人と雑談をしていて、以前に興福寺の阿修羅像がこの博物館に来たときは、今回と同じように一体の阿修羅像の周囲から見ることが出来たそうだが、それを一周するのに1時間もかかったという。今回の行列をみて、なるほどと感心した。行列時に仲良くなった周囲の4名の人に、「大仏師松本明慶仏像彫刻展」の無料招待券を進呈して、喜ばれた。ついでに私のブログの宣伝もさせて頂いた。(笑)
今回は、公式「運慶展図録」を明慶美術館館長から勧められて入手した。3千円の図書であるが、それだけの価値がある図録であった。皆さんも購入をお勧めします。
松本明慶仏像彫刻展
「運慶展」を約1時間10分ほどで見学して、その後、池袋に向かい、「大仏師松本明慶仏像彫刻展」を2時間程見学して帰宅した。運慶の佛像と、それから繋がる慶派の仏師として800年後の伝承者松本明慶大仏師の作品を、まだ記憶の新しい状態で比較すると、興味深い差異が見られる。会場で明慶先生とツーショットで収まり、明慶先生から運慶の仏像について解説を拝聴した。その内容は次回(2/2)で報告します。
こちらも2回目なので、余裕を持って見学をして会場を後にした。松本華明さん(奥様)から、京都国立博物館で開催中の展覧会に行くことを勧められた。なんでも日本には国宝の美術品が600程あるそうだが、今回は、その内200品ほどが展示されているそうで、「運慶展」以上に大人気で長蛇の行列とのこと。早朝か、金土曜日(20時まで開館)の遅い時間帯がよいと教えて頂いた。
京都国立博物館 開館120周年記念「日本国宝展」
2017年は、法令上で「国宝」の制定が始まって120年にあたる。昭和51年(1976)に京都国立博物館で「日本国宝展」が開催されて以来、41年ぶりの「国宝展」が開催されている。
本展覧会で、絵画・書跡・彫刻・工芸・考古の各分野から、歴史と美を兼ね備えた国宝約200件が4期に分けて展示され、わが国の悠久の歴史と美の精華が顕彰されている。
Ⅰ期 10月3日(火)~10月15日(日)
Ⅱ期 10月17日(火)~10月29日(日)
Ⅲ期 10月31日(火)~11月12日(日)
Ⅳ期 11月14日(火)~11月26日(日)
反省
本来は、火曜日は私の断食日であるが、「運慶展」の見学であまりに疲れてしまって、つい昼飯の誘惑に負けて東武百貨店のレストランで食事をして、禁断のご飯と味噌汁のお代わり(無料)までしてしまった。私も無料には弱いのです。きっと仏様は許していただけると思う。合掌
図1 8時43分の上野駅構内チケット売り場
図2 8時52分の行列状況 約150名
図3 9時16分の入門前の状況
図4 9時18分の当日券チケット売り場
図5 9時27分 私の後に続く行列状況
図6 9時33分 入館直前の行列状況
2017-11-14
久志能幾研究所 小田泰仙 e-mail : yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp
HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite
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