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2017年10月 5日 (木)

大垣・元気ハツラツ市 総括

 大垣・元気ハツラツ市の会計報告が、組合員の要請があっても7年間も公表されないので、実際の金額は不明だが、一般的常識の範囲で、各費用を推定して、現時点での元気ハツラツ市の総括をする。

 

結論 

 商店街を活性化するという目的から見ると、市民の血税の無駄である。費用対効果が全くない。飲食店と他市からの露店と北側の大規模小売店アピタは繁盛している。

 企業経営として、ハツラツ市の運営のPDCAが回っていない。癒着と腐敗の原因になるのが危惧される。誰かうまい汁をすっているのかもしれないので継続しているようだ。それしか7年間も継続された理由が思い浮かばない。誰か教えて欲しい。

 客寄せのメインステージでの出し物が、費用対効果で疑問である。年間700万円(推定値)ほどが芸能プロダクションに渡っている。誰も聞いていないし、サクラの関係者だけで盛り上げている。その費用が疑問である。

 元気ハツラツ市のメインステージで、大音量の音楽が、商店街近辺の住民に対して音の暴力になっている。音量を下げて欲しいとの訴えも実行委員会は無視である。赤ちゃんが安眠できず、泣き寝入りになっている「子育て日本一の大垣」などとはお笑いの言葉である。

 

投資

 商店街活性化のために市民税、県民税を投入して、2011年から年間1,800万円を7年間で、1億2千600万円を使い、元気ハツラツ市を月に1回のペースで開催し続けた。

 

費用対効果

・商店街の興亡の効果として、飲食店は2割の売り上げ増、物販販売店は売上半減。全体の商店街として、売り上げ減である。物販販売店は、元気ハツラツ市の当日は商売にならないので、16店舗(21%)が休業。何の為のハツラツ市?

・潤っているのは、飲食店と市外からくる露天商と同じ商圏内の北側の大規模小売店アピタである。

・元気ハツラツ市の当日は交通止めとなるので、一般市民は買い物に来れなく、いつも日曜日は通行止めだと思い込みをして、ますます駅前商店街に寄り付かない。

・元気ハツラツ市の当日が雨で、露店がない場合でも、交通止めである。お役所の常識が疑われる。

結果としてこの3年間だけでも、40店舗近くが閉店した。既に117店舗が閉店(61%)した。今は駅前商店街の体をなしていない。この状態に市の行政が陥しいれた。

 

観光客の行動

 2017101日の大垣元気ハツラツ市でも、大垣駅前商店街のお店がある歩道はシャッターが目立ち、人通りもガラガラである。それも毎回である。大通りの中心部は人が多く、見た目は盛況ではある。しかし多くの来客は、アピタの無料駐車場に車を置き、大通りの中央に店を構えた露天商と商店街の飲食店だけで飲み食いをして、帰るときにアピタで買い物をしている。だから駅前商店街の物販店で買い物をする人はごく少ない。なにせ買い物品を抱えて、アピタまでの遠い道を歩くのは苦痛である。商店街で1,000円の買い物をすると抽選で当たる500円の買い物券を商店街が出しているが、あるお店では、本日はその利用は1枚だけであったと言う。つまりお客の大多数は駅前商店街で買い物をしていない。屋台で軽食を食べるだけである。

 

大垣駅前商店街の宣伝効果

 小汚いお店が並び、シャッターを下ろした店が当日は69%(閉店61%、当日休業は残存店中で21%)もある商店街をみて、市外から来た観光客は、他の日に買い物に来ようとは思わない。来てはいけないとの宣伝にはなる。私が当日、商店街を歩いていて、聞こえてきた声「アピタの方がきれいだね」。大垣市の恥さらしである。

 

芸能関係の疑問

・元気ハツラツ市の出し物で、芸能プロダクションに年間約700万円、7年間で約4,900万円が渡ったが(推定、別途検証)、その効果は疑問。弾き語りやアマチュアの踊りでは、関係者だけが見せかけの観客で、一般市民は誰も聞いていない。その場に寄り付きもしない。商店街の住民に言わせると、歌が下手で金を払っても聞きたくないとか。うるさいだけの騒音だというか。メイン会場の出し物でも、前列に関係者や関係の応援団が奇声をあげていて、いかにも盛り上がっているように細工をしているが、市外の観客や市民が喜んでいるようには見えない。芸能プロダクションだけは、大いに潤っているようだ。(会計報告がないので不明)

・芸能プロダクション関係の取り巻きが、キモイ(住民の声)ので怖くて近寄れないし、商店街の雰囲気が悪くなっている。

 

職権乱用

 メイン会場の出し物に幼稚園児や小学校児童を駆り出しているが、一営利目的の企業の集団である商店街組合に、公立の児童を駆り出すのは、教育上でおかしくはないか。そのため両親や祖父祖母が来るので集客効果はある。しかし異常である。大垣市長名での市役所からの要請だと、市から補助金と人事権で縛られているので、幼稚園や小学校は拒否できない。それこそ職権乱用である。

 小学校の子供たちの演技があったが、自主参加なので、とやかくいえないが、一営利目的の企業の金儲けの一棒を担ぐのは疑問を感じる。もっと別の活躍の場があるはずだ。

 

公式行事?

 メイン会場で日本発明協会による子供達への表彰式があったが、営利目的の集団である商店街組合の行事に、なんで公式の行事をするのか?

 養老鉄道といすみ鉄道の姉妹鉄道協定調印式があり大垣市長が出席したが、なんで私企業同士の調印式に、営利目的の集団である商店街組合の行事で行うのか。わざわざ、ハツラツ市のメイン会場でやる行事としては、違和感を感じた。それも遠隔地の関東の鉄道会社との姉妹提携である。そんな協定式は企業内でするのが正道である。また職員がそこへの出張や宴会でうまい汁を吸えるのかと勘ぐってしまう。養老鉄道は経営が大変なのに、もっとまともなことをして欲しい。

 

大垣市長の対応

・大垣市長も元気ハツラツ市の当日は、参加をしたが、訳の分からない調印式に出ただけで、小1時間ほど、幹部に中心部だけを案内をされ、姿を消した。商店街の多くがシャッターを閉めている実態には目も向けない。

・大垣市長にハツラツ市に対して住民との意見交換会を提案しても「今はその時期ではない」と拒否した。

 

ハツラツ市実行委員会幹部の対応

・ハツラツ市の実行委員会の幹部は7年間も居座ってその座を離さない。

・商店街の理事会に幹部は、地域のボスの持ち回りできまる。誰も意見を言えない。

・商店街組合の組合員から要請があっても、ハツラツ市の会計報告は7年間、されていない。

・大垣市が予算を計上しているので、職員としては何がなんでも予算を消化しなければならない。お役所仕事として、予算を余らすと、翌年の予算確保が難しくなる。だから芸能プロダクションに仕事を丸投げしていると推定される(確証はない。なぜ5千万円前後の市民の税金を使って会計報告がないの?)

住民の声

・元気ハツラツ市のメイン会場の出し物で、大音量のスピーカで、がなり立てるので、商売で接客時、客の声が聴こえず、商売の妨害となっている。

 商店街近所の住民が、静かな商店街なので、もっとボリュームを下げてとお願いしても、ハツラツ市実行委員会は無視である。住民の中には、赤ん坊が寝られないと、母親が泣いている。泣き寝入りである。子育て日本一との大垣市長の言葉は嘘である。元気ハツラツ市の運営会議でも、実行委員会は地元の住民の自治会には、出席されると、煩いので参加の声もかけない。そのため、苦情を言える場がないという。市の騒音条例に反していないのか。その騒音となる歌も、場末の温泉場の芸人の余興のようで、聞くに堪えない。若い人は絶対に聞くまい。市民はテレビで目が肥えている。そんなレベルの演芸に誰も喜ばない。それでも大金の税金を投じている。

 

2017-10-05

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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