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2017年10月 4日 (水)

水を治める者は国を治める

 水を治める者は国を治めるという。昔から政治を預かるものの務めとして、河川の整備が最大の仕事であった。それができなければ、国は洪水に悩まされ、干ばつに苦しめられ、飢饉になり、年貢は徴収できず、民衆が領土から逃げ出し、国が亡びる。

 

自分の体内の水路

 人は自分の体内の水の道(血管)を管理しないと、自分の人生を治められない。血管には、動脈、静脈、毛細血管3種類があり、これらの血管の全長は約10万km(地球2周半)の長さにも及ぶ。血液が全身を一巡りする時間は、およそ1分で、地球を2周半している。心臓から送られた血液が、体全身を巡り、血液は、酸素、栄養、水分などを細胞に運ぶ。

 その大事な水路が己の食の貪りで、存亡の危機に瀕している。体に悪い食品を多量に取ることで、水路の壁に汚染物(コレステロールの糟、プラーク)が付着し、その血管の内径が細くなり、血流の流れを阻害する。その結果が、血を流すために血圧を上げる自己防衛機能が働くが、血管が詰まってしまっては、それも限度がある。酸素、栄養や免疫酵素が末端まで届かないと、ガンや痛風、認知症、脳梗塞、心筋梗塞、各種の障害が発生する。

 

対処療法の愚

 現代医学は、対処療法で、その部分だけを治療する方策をとるが、根本原因の対応はしないので、治療はしても病気は治らない。結果として患部は治りました、患者は死にました、となるのが現代西洋医学である。

 いわば圧政(薬)で不満分子(患部)を押さえつけるだけである。まるで独裁共産国家のやり方と同じである。インフラの道路(血管)が細くなって、必要な生活資材(栄養素、免疫酵素)が回って来ないので、暴動(病気)という形で、民衆(体)は警告を発しているだけである。

 己は、自身の体の政治を取り仕切る殿様として、名君と呼ばれてその一生を過ごしたいもの。その土台が自分という王国の治水(治血)である。飽食・淫食では、その国が乱れ、国家存亡の危機となる。自制心を無くして、食を貪ると、人生第4コーナでフェンスの激突である。

 

道を治める者は市を治める

 現代の経済活動の水路は、道路である。その流れが阻害されれば、人・モノ・カネが正常に流れず、経済組織体の細胞(各商店)に栄養が回らず、機能障害となって、細胞(商店)が壊死する。その現象がシャッター通り化である。道路を治める為政者の市長が怠慢だと、街が亡ぶ。民衆は逃げ出し、ますます商店街が寂れていく。すでに大垣駅前商店街の117店舗が店を閉め、店主と従業員とその家族の生活が暗転した。悪政で生贄にされたと同じである。

 同じ商業圏内の無料駐車場のある北側のアピタは繁栄し、駐車場のない南側大垣駅前商店街は壊死寸前となっている。大垣駅前商店街の61%が沈没しつつあるのに、死の舞踏会・元気ハツラツ市で、大垣の生き血を啜る組織から派遣された芸人が、華やかな死の舞を舞い狂う。その出し物は現代の痴呆的TV番組と同じキンキラキンのチャラチャラした踊り歌である。大垣市長は元気ハツラツ市にのめり込んでいる。

 

血が滴るローマの悪政

 大垣・元気ハツラツ市は、ローマ時代のコロシアムの狂宴と同じである。当時のローマでは、悪政から市民の目を逸らすため、コロシアムで奴隷同士の殺し合い、奴隷と野獣の闘い、決闘士同士の殺し合いを見世物として興行して、愚かな市民が熱狂していた。コロシアムは現代の娯楽TVと同じ役目である。1000年も続いたローマ帝国も、ローマ市民の退廃で亡んだ。外からの敵に滅ぼされたのではない。己の退廃で亡んだのだ。日本と大垣市が、その二の舞にならないことを祈る。

 

図1 元気ハツラツ市での狂舞 2017年10月1日

   これで幾らの費用がかかっているのやら。

   お金を払ってまでして聞きたくない。

図2 元気ハツラツ市での狂舞 2017年10月1日

  前列の集団は、風体から芸能プロダクション関係者と推定される。この人たちの人件費も市民税から支払われるのか?

   元気ハツラツ市での出し物は、痴呆的TV番組と同じ。

図3~6 ローマのコロシアム  2010年11月16日 著者撮影

   殺される奴隷や野獣を運ぶための通路や檻が整備されている。人を殺すのを楽しむために良く考えられた劇場である。まるでテレビ局の舞台である。現代のテレビ局は国民の知性を殺すために痴呆的な番組ばかりを流す。

 

元気ハツラツ市で、何で歌や踊りが必要なのか?

歌や踊りが無くても、活性化する方法はないのか?

今は丸投げされた芸能プロダクションだけが儲かるようだ。

歌と踊りを止めれば、今ままでにハツラツ市に投じた1億2千600万円の血税の半分以上は不要となるはずだ。誰か甘い汁をすっているのではないか? 会計報告がないから、闇の中。

 

人生の目的・政治の目的

 楽其生 保其寿  その生を楽しみ その寿を保つ   『忠経』

 淫其食 乱其命  その食を淫し その命を乱す    百舌鳥

 怠其政 殺其命  その政を怠り その命を殺す    百舌鳥

 

 人生最大の目的は、生きていることを楽しみ、天寿を全うすること。己の生業を楽しむこと。食におぼれては、命が危ない。足るを知り、血の道を大事にすれば、長生きができる。親から頂いた命の天寿を全うすべし。

 政治の目的は、市民の生活を守ること。その政治を怠れば、経済が殺される。市民の生活が壊される。壊された。先代から受け継いだ大垣の文化、商店街の文化を大事にしたい。車社会に適合した道づくりで、街を再開発すれば、大垣市は再生する。今の大垣市の悪政では、交通の流れが阻害され、経済が活性化せず、外部資本の大規模小売店だけが儲かり、その利益が大垣市の外に持ち去られてしまう。それも大垣市民税を使っての話である。自分で自分の首を絞めているようなもの。

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