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2017年9月27日 (水)

白檀の佛像とのご縁

 松本明慶先生は高さ5mの木造大佛を総白檀で製作された。この大きさの大佛を総白檀で造佛するのは1,400年の大佛造り歴史の中で初めてである。白檀は佛の宿る木とも言われ、鋼鉄のように硬い香木である。それ故、細かい細工をする彫刻には最高の木である。佛像という伝統工芸の制限多き世界での新技法の開発は、創造性そのものである。その過程で多くの工夫が盛り込まれ、汗と涙の苦労が窺える。その製作過程の記録はNHK「仏心大器」にある。オンデマンドでご覧ください。

 

白檀の入手

 総白檀の大佛製作には大量の白檀の材木が必要である。白檀は輸出制限のある木で、大量の白檀の木の入手にはインド政府の許可が必要だが、それがなかなか許可されなかった。担当部署にいくら説明してもその利用法が理解されないため、許可が下りない。インド政府曰く、「ラジブ・ガンジー首相を荼毘に附すために使った白檀の総量が4トンである。それなのに23トンもの白檀をよこせとは何事か」である。松本明慶先生は、その必要性を説明するため、白檀で製作する大佛と同じ構成で、紅松(ロシア産)で実物大の雛形大佛を作成して、白檀の木を無駄には使わないことをインド政府に実物で説明して、理解を得た。

ラジブ・ガンジー首相は1991年、スリランカの紛争介入を巡るテロで、遊説中に暗殺された。ラジブ・ガンジー首相はインディラ・ガンジー首相の長男で、初代首相ネール氏の孫にあたる。

 

白檀の原産地はインド。インドでは古くはサンスクリットでチャンダナとよばれ佛典『観佛三昧海経』では牛頭山に生える牛頭栴檀として有名であった。栽培もされ、紀元前5世紀頃にはすでに高貴な香木として使われていた。産出国はインド、インドネシア、オーストラリアなど。太平洋諸島に広く分布するが、ニュージーランド、ハワイ、フィジーなどの白檀は香りが少なく、香木としての利用は少ない。特にインドのマイソール地方で産する白檀が最も高品質とされ、老山白檀という別称で呼ばれる。

初めは独立して生育するが、後に吸盤で寄主の根に寄生する半寄生植物。幼樹の頃はイネ科やアオイ科、成長するにつれて寄生性も高まり、タケ類やヤシ類などへと移り、宿主となる植物は140種以上数えられる。雌雄異株で周りに植物がないと生育しないことから栽培は大変困難で、年々入手が難しくなっており、インド政府によって伐採制限・輸出規制が掛けられている。(Wikipedia 2014/7/17より)

 

見守り

 教育者の最大の務めは、生徒を黙って見守ること。ご本尊が家を見守ってくれる。みほとけの使者「魂」が、自分を見てくれていると思い日々、精進できる。みほとけはどんなメッセージを使者に託したのか、ご本尊に見守られ、「魂」に睨まれて考える日々である。松本明慶先生作「魂(オニ)」(白檀)は2014年3月18日納佛、仏壇に納める御本尊の釈迦如来座像(白檀)は2015年2月23日納佛、3月3日開眼法要を執り行った。3月3日は桜田門外の変の日である。それを意識せずに執り行ったが、後からそれを石屋さんに指摘され驚嘆した。ご縁である。

 

図1 松本明慶先生作 「魂(オニ)」(白檀)2014年3月18日納佛

   軸は馬場恵峰先生書  伊勢神宮御神水で磨墨

  

2017-09-27

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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