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2017年9月17日 (日)

大垣を良くする案

 大垣商店街が衰退したのには、衰退したワケがある。手を打たないと寂れる一方である。今のままでは名古屋のベットタウンに成り下がってしまう。現状維持では退歩である。他の市は必死に考えて、手を打っている。何もしないから、衰退して当然の結果となった。大垣は、工業では発達しても、殺風景な街の成り下がりつつある。私は大垣を、歴史遺産のある街として、工業も商業も文化・芸術も発展する街にしたい。

 滋賀県一の観光都市・長浜は、その昔、大垣の繁栄ぶりを視察して街づくりをしたという。他にも、大垣に視察に来た市は多いと聞く。その大垣は長年アグラをかいて、何もしないできた。まるでイソップ童話のウサギと亀の競争である。現在、そのツケがいまわっているだけである。

 皆さんの街は、いかがですか? 他山の石にしてください。

 

ダーウィンの生存法則

 全国の市でも街のシャッター通り化が進んでいる。それは、時代にあった改革をしてこなかっただけの、簡単な理屈である。頭の固い街のボスが、商店街を取り仕切ってきた街は全て衰退している。危機感を持って改革の取り組んだ街が繁栄している。何もしないのが、一番悪い。「なにもしなくてもいいから、改革の邪魔をしないで欲しい」とはトヨタ自動車の奥田社長(当時)の言葉である。何もしないと言われたトヨタを奥田社長は劇的に変革した。それで今のトヨタがある。

 生き残るのは、強い生物ではなく、環境にいち早く適応した生物である。(ダーウィン)

以下の提案は、全国どこの市でも適用できるアイデアだと思う。

 

街づくり

・大垣駅前商店街の駐車場を1時間無料にする

  同じ商圏内に無料の駐車場完備に大規模小売店舗があるのに、有料では、お客が来るはずがない。今時の車社会で、それに対応した街づくりが求められる。

・街づくりのデザインを著名な専門家に依頼する。

  出すものを出さないと良い街にはならない。街のデザインも付加価値である。現在は、毎年、調査費という名目で訳の分からない計画が進められているが、17年間かけて出た結果が、店舗数の60%もの激減なので、やり方が間違っている。それが分からなければ愚かである。それが分かってもらえないので、どうしようもない。現状のままいっても成果が出るとは思えない。業者との癒着が疑われる。癒着とは長期政権の土壌に生えるカビである。

・お洒落なお店を誘致する。

  歴史ある史跡という資産がある大垣市で、しゃれたお店がなく、殺風景なお店しかない。商店街を歩いていて、楽しくない。宝の持ち腐れである。

・商店街の一区画を、飲食喫茶のブロックを作る。(大垣市が誘致)

 全国的に有名なお店を誘致する。座して待っていても、成果は出ない。

  出店には市からの補助金を出す。補助という投資をしなければ、誰も出店はしてくれない。それは呼び水である。呼び込まねば、成果は出ない。現在は、お洒落なお店が皆無に等しく、ひと休みする気になれない殺風景な街に成り下がっている。

・「大垣 道の駅」を作る。

  お土産販売、地元産の野菜、果物の直販店、銘菓販売、郷土料理店を統合したお店を町の中に作る。現在は、大垣に来ても、まとめて購入、飲食、ひと休みできる場所がない。

・目玉のお店を誘致する。

 ドン・キホーテ、ヨドバシカメラ、ビックカメラのような多目的小売店を、商店街の目玉店として誘致する。人が集まれば、その周りのお店も繁盛するようになる。今はその核になるものがない。

・老人でも集まってお茶が飲めるお店を作る。

  今は、良いお店がない。大垣駅前の南側は、老人の買い物難民が溢れている。

・遠方からでも買いに来るような品ぞろえがある専門店を整備する。

・大垣駅前商店街のアーケードを整備する。

  現在は途切れているので、雨の場合は歩く気なれない。それで北側の大規模小売店アピタに行ってしまう。商店街が空洞化して金がないので、大垣市が投資をする。

・大垣スイトピアセンタに喫茶店を誘致する。

  文化施設の大垣スイトピアセンタは、ここの日本百選に選ばれた音楽堂で音楽を楽しんでも、その後にお茶を飲む場所もない不毛地帯である。以前はツチヤ、魚国が食堂を営業していたが、儲からないので、撤退した。周りの環境から、昼間しか営業できないので、儲からない。大垣市が文化の支援として、施設代、電気水道代を負担すれば、入る業者も出て来るのに、施設代等を負担させるから1年以上も空き店舗となって、市民に不便をかけている。減価償却が終った施設なのだから、また文化支援なのだから、無料か補助金を出して飲食業者を誘致するべきである。

 

お祭り・観光

・大垣元気ハツラツ市の運営方法を改善する。

 今は一部の商店主と役人が己の利益誘導でやっている。元気ハツラツ市に来た人は閉店したお店の多さと街の小汚さを見て、別の日に来ようとは絶対に思わない。元気ハツラツ市をすると、一部の店は潤うが、大垣商店街全体の売上高は落ちる。全て出店をする他の市にお金が落ちる。元気ハツラツ市に呼ぶ昔の売れないタレントに50万円もの金(市民の税金)を投じて、誰が喜ぶのか潤うのか。税金の無駄遣い。業者との癒着を疑う。

・東京や大阪に大垣のアンテナショップを運営してPRする。

  外国観光客は、日本観光で大垣を中継宿泊施設として使っているだけ。その資源を活用する手を打たねば、観光客というお宝が逃げていく。

・英文観光パンフレットを市内のホテルに宣伝する。

  旅行代理店が、大垣の観光史跡をあまり知っていないようだ。

・13両の山車を全て展示できる山車博物館を建設する。

  ユネスコ無形文化遺産に登録された大垣まつりの山車を1年で2日しか見せないのはもったいない。観光資源というお宝の持ち腐れ。各山車は大垣まつりの1か月前に各町に返して練習をさせればよい。

 

人の問題

・現在の5つの商店街組合を統率できる人を理事長にする。

  今は各組合がばらばらの状態である。現在の大垣商店街の衰退の最大の原因は「人」。自分のお店を運営していない御仁が理事長では、話にならない。

・文化芸術活動を援助する。

  現在は、行政の長には文化芸術の理解のない人が上にいるので、市民のための芸術活動に補助金を全く出さない。これでは、文化芸術が育たない。文化があって大垣が繁栄する。今はそれに反した政策をしている。しかたがないので、市民がボランティアで頑張っている。昔の小倉満市長は偉かった。今は

・子育て支援と言いながら、駅前の「子育てシエンセンター」に行っても、駐車場代金をしっかりとられる。そんなお金を払うなら、母親はいかない。子育て支援といううたい文句なら、駐車場は無料にすべきである。お役所の仕事は、これを見ても一事が万事で、わずかの金を使って「やっています」と言いたいための見せびらかし。心がこもっていないので、本音が直ぐ露見する政策である。お役人根性丸出しの運営である。

・行政と商店街の意見交換会を定期的にする

  現大垣市長は、これを拒否している。

  これでは、大垣市が良くなるわけがない。

・市長を変える。

 5期20年も同じ市長になるようでは、市民も役所も倦むし、癒着が起きて良いことはない。長期政権が腐敗の土壌になるのは世の常識である。

 1993年には政令市長の4選禁止の地方自治法改正法案が提出されているが、いずれも別の問題点等が指摘され、法制化されるには到っていない。しかし、現在の市政に問題点があるなら、市長を変えるべきだ。長期政権では、ヒラメ役人ばかりが繁殖して、まず改革ができない。あまりに政権が長すぎる。市政なら2期8年があるべき姿である。成果を出してくれれば、それでも許せるが、6割ものお店がシャッターを下ろすまで17年間も放置して、大垣駅前商店街を衰退させて、それでも手を打つ気のない市長では、どうしようもない。大垣市が工業生産で潤っているので、胡坐をかいている。それは大垣市長が有能であった成果ではない。その多くはトヨタ、ホンダ等の乾いた雑巾をさらに絞る血の滲む努力をしている自動車産業やアップル等の電子産業からの注文による恩恵である。

 

2017-09-17

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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