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「文以拙進道拙以成」とは、文章でも技巧を凝らしうまく見せるのではなく、道はうまく立ち振る舞おうとしないことで成就する、との意味だと菜根譚で洪自誠は言う。それは人生でも言える。世渡り上手のテクニックでうまく人生を泳ぐのではなく、正しい方法で愚直に正しい道を歩くのが、人生道だと思う。お墓に入るとき、ご先祖様に会っても「ただ今還りました」と胸を張って言えるように、恥ずかしくない人生を送りたいと思う。勤勉とは自分に対する修行なのだ。
半世紀前に聞いたご先祖の話がずっと頭の隅にあり、2015年3月3日に両親の法事をした機に叔母の北尾自孝の死去が判明して、それから、北尾家の墓のお守りの引き受け、家系図つくり、北尾道仙探し、300年前のご先祖のお墓の改建に到る旅物語に発展した。その連綿としたご縁の不思議さに手を合わせている。
2017-08-05
久志能幾研究所 小田泰仙 HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite
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