インプラント 26(6S)
3.26 6Sでの判断
私がかかった歯科医院に限定ではあるが、私の目から見て6Sがなっていない。表面的には綺麗ではあるが、裏は不潔で不衛生である。儲かっているから、立派な建屋が建てられて、見た目は美しいが、掃除がおろそかになっている。その原因は医院経営が儲かるインプラント手術に依存して、慢心で経営が甘くなっているからだと判断した。そんな医院に身を任せてもいいのか、である。友人にこの医院を見せたら「これは美容室の建屋ではないか」との外観の評価であった。つまり見た目は美しい。しかし、見えない内部は汚れている。
往診車の汚れ
医院の前に往診車(8ナンバーの中古車で、市場推定価格100万円)が駐車してあり、その運転席のセンターボックスに、ストローが挿したままのコーヒーカップが、10日以上も置かれていた。往診車の内部を上から覗き観ると、汚れた診察台、汚れた排水口まわり、シミのついたままの床、錆びの浮かんだ機器の台と支柱、床に無造作に放置された固定ベルト等が、目にとまった。普通の視線高さからでは内部が見えないように曇りガラスで防衛されていた。次の日に内部を見ると、運転席の下にコンビニの膨れたゴミ袋、医院の清潔であるべき白いスリッパがひっくり返って放置されていた。1週間以上も運転席ダッシュボードに某大学講師の名刺が置かれていた。清潔であるべき往診車が不潔であった。またその往診車の回りやその駐車場には、タバコの吸殻やコンビのビニール袋が何日も掃除もせず放置されていた。
街の掃除活動
市内の「四季の路」遊歩道沿いの会社、銀行や医院では、毎朝、社員が全員で自分の会社以外の周辺の道路の掃除をしている。自分の街の遊歩道と自社を守ろうとの意識が感じられて、市民として誇りに思う。近くの眼科医院でも、朝は受付の方や看護婦さんが道の周りの掃除をしている。広報を兼ねてか、社名の入った制服で、四季の路の掃除を大勢でしている会社もある。たとえ広報活動としての掃除でも、良い活動である。
それに対して毎朝、この歯科医院の近くを通るのだが、従業員の掃除の現場を見たことがない。この歯科医院は6Sが全くされていないと断定した。そんな歯科医院に、大事な歯の手術を任せていのか、である。答えは明白である。
6Sとは:「5S」とは企業経営理論の専門用語で、整理・整頓・清掃・清潔・躾の頭文字である。「6S」とはトヨタグループの用語で、整理・整頓・清掃・清潔・躾・シッカリの頭文字である。「整理整頓は仕事ではないが、責務である」(神戸健二著『キャノン式稼ぐ社員の仕事術』成美堂出版)
図1 新大橋近くの某金融機関前 2011年6月14日 08:13
図2 四季の路沿いの某電気会社前 2012年11月5日 07:30
2017-08-08
久志能幾研究所 小田泰仙 HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite
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