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2025年2月 7日 (金)

先祖供養、墓石に毛布をかける?

 

 先日、姪の夫婦が小田家の墓参りをしてくれて、お花を手向けてくれた。大変ありがたいことで、感謝である。私は最近、お墓にお花を手向けていなかった。

 しかし、それはまるで墓石に毛布を掛けるようなものだと感じた。私はお盆、彼岸や年末に墓参りに行っても、お花は手向けない。お花を手向けるのは、33回忌等の法事の時だけである。

 ご先祖供養でお花を供えても、ご先祖は喜ばない。ご先祖が希望するのは、子孫が幸せに暮らしていることである。お花のお金で子孫が美味しいものを食べていた方が、ご先祖は喜ぶ。

 

 私は、お花を手向けると、周りに迷惑をかけるから、控えている。お花を供えると、後片付けをしないと、まわりに迷惑をかける。枯れて腐ったお花を放置は無責任である。後かたづけをお寺さんがやってくれる墓地なら良いが、残念だが、私の菩提寺はそれをやってくれない。菩提寺が遠方になると、後片付けに出向くわけにもいかず、放置となる。それは大変見苦しい。

 法事の際は、私はお寺さんにお花の手配と供えをお寺さんにお願いするので、後始末もお寺さんがやってくれる。

 お花を手向けることで、ご先祖は喜んでいるのだろうか。否である。ご先祖の本当の喜びは、子孫が幸せに暮らしていること。それなのに、お花代に大金(私の家の墓の花立は本数が多いので1万円では済まない)がかかる。それに大金を使うことをご先祖は望んでいるだろうか。私がご先祖の立場なら、そのカネで、子孫が美味しいものを食べてもらった方が、私は嬉しい。

 

叔母の言葉

 叔母は、「お墓の花は見栄の産物」であると、墓にはお花を手向けなかった。真言だと思う。私はそれに納得して、お花を手向けるの止めた。

 しかし私はご先祖供養を軽視するのではなく、法事は50回忌まで欠かさずやっている。5年前は祖父の100回忌も執り行った。9年後にはご先祖の300回忌を計画している。その時は盛大にお花を手向ける法要である。

 

私の墓参り

 私が墓参りをする時は、お線香と蝋燭、そしてお水の供養である。お花は無しである。お水はペットボトルで用意をして、お墓の水の受け台を綺麗にして、お水を灌ぐ。墓地の井戸水ではない。そして手を合わせ、ご先祖に感謝である。元気な姿で墓参り、それが一番の供養で、ご先祖が喜んでくれると思う。

 彦根の井戸水には鉄分が多く含まれ、それが墓石を汚す。だから私は井戸水は使わない。

 

 

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 お墓の受け皿を綺麗にして、清潔な水を供え手を合わせる。

 それがお金もかからず、ご先祖様が喜ぶ供養である。

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2025-02-07  久志能幾研究所通信 2990号  小田泰仙

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