夢の実現方法、特急列車の罠でお鼻が高くなる
夢のない人生は、奴隷の人生。動物の生き方と同じ。
まず希望(志)を強く思う事。
松下幸之助翁は成功の秘訣を「二階に上がりたいと強烈に願う事」と言う。
その夢の実現の為の計画を立てよ。
そのために正しい順序を経て実行せよ。順序を誤ってはダメ。
それは神社に祈願の参拝で、先に祈願してから手を洗うようなもの。
ご不浄で先に紙を使ってから、用をたすようなもの。
やはり人生は下積みから一歩一歩、上り続けるしかない。
それをKKのように、下積みの階段を上らず、高すぎる下駄で、高台に昇るから、世間から反感を招いたうえに、転ぶから同情が集まらない。
夢の罠に乗せられて
私の会社時代、私を飛び越していったエリート二人の若者は、入社当初から役員になれると思い込んでいた。そういう環境で入社したようだ。彼らは、会社から博士号をとるため大学に派遣されて、高い下駄を履きすぎて、お鼻も高くなった。
しかし製造ニーズの環境が変わり、任されたプロジェクトが中止になってしまった。その結果、一人は恩有る会社に後足で泥をかけるように辞めて、大学に戻ってしまった。
もう一人は、会社に残ったが、依怙贔屓する上司の専務がいなくなると、閑職に飛ばされ、精神を病んでしまった。高すぎるゲタに当たって下痢をしたのだ。
人生最大の三不幸の一つは、「若くして高台に昇る」である。
彼らは人生の基本である順序を間違えたのだ。
幸い、私は依怙贔屓も受けず、失敗に右往左往しながら、どん臭く道を歩き、飛び切りの出世はしなかったが、転ぶことはなかった。多くの泥臭い失敗で、大きな経験知を得ることが出来た。だからこそ平凡で地道な人生こそ価値があると実感した。
千里の道も一歩からと思う事
千日(3年)の修行を鍛、万日(30年)の修行を錬という。つまり30年の鍛錬が成功を生む。目先の利に囚われるから、道に迷う。
人は必ず死ぬ宿命を抱えて、佛(あるべき姿)になるために千里の人生道を歩む。それが菩薩行である。どれだけ佛に近づくのか、人に与えられた課題である。
10年は偉大なり。20年は畏るべし。30年は歴史なり。50年は神の如し。
(鍵山秀三郎)
まず一歩を踏み出すこと。
何時か、今度で、と踏み出しを先延ばしするから夢が実現しない。
何時なのか? 「今」でしょう。明日の命は分からないのだ。
人の性能(?)とは、フットワークの軽さだと私は信じている。
2024-09-03 久志能幾研究所通信 2930号 小田泰仙
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