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2024年5月 6日 (月)

大垣「優良自治体」は無為無策無考、生贄だから

 

 大垣市からの指示、依頼(例:寄付金依頼)に従えば、だれでも優良自治会の自治会長として表彰される。自治会長の能力も実績も関係ない。

 優良自治会になるには、自治会を良くしようと運営方法を変えようとしてはダメ、それを考えてもダメ、市役所の指示通りに盲進する。町内の金持ちに少し余分に寄付を出してもらう。それだけで優良自治体の自治会長として表彰される。お役人に美味しく食べてもらえる。そうしたらご褒美で表彰である。

 

白いカラスの宮仕え

 それは民間企業の宮仕えでも同じである。会社を変えようとか、業務変革を考えては、出世出来ない。古い会社には古狸の利権者がいる。古狸は長い間、因習に耐えて今の職位を獲得したのだ。彼にはその体制を壊そうとする輩は、自分の立場を崩壊させる敵だから排除しようとする。世間の冷酷な掟である。

 だから会社で偉くなりたかったら目立たず、ひたすらヒラメになって上司に仕える。上司が「カラスは白だ」と言ったら、白と言わねば飛ばされる。「カラスは白」と平然とオウム返しできる面の皮の厚い人が出世できる。「カラスは黒だ」とは、定年後に言えばよい。

 しかしそれに反比例して会社は衰退し、末路は消滅である。私の前職の会社がそうだった。名門であったが創業65年で定年退職のように市場から名前が消えた。名目は対等合併であったが、実質は吸収合併であった。経営決断のできないヒラメ役員が跋扈した末路である。

 

Photo

     馬場恵峰書

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企業合併

 合併とは、合併後の資本比率で、1%でも比率の多い方が人事権と支配権を握る。人事権を失った側の社員は悲惨である。現在の三菱UFJ銀行(その前は三菱東京UFJ銀行)も東海銀行も吸収合併されて、元東海銀行の行員は人間扱いされなかったという噂がある。東京銀行など今は影も形もない。弱肉強食の普遍的な姿である。

 

長期独裁政権

 大垣市市役所も同じである。無能な独裁者が長期にわたって権力を握ると、部下はヒラメにならなければ、生き残れない。逆らえば左遷である。部下にも家庭がある。家族を路頭に迷わせるわけにはいかない。

 なぜ役所のやり方を変えてはいけないか。何故ならその仕組みで、利権を貪っている古狸議員が跋扈しているからだ。犬でも食べている餌を取り上げると、怖ろしいほどの勢いで噛みついてくる。それと同じである。

 ゴミ袋有料化一つをとっても、保管倉庫建築業者の利権、有料ごみ袋販売店の許可する利権、袋印刷業者の利権、等と多くの利権者が群がっている。一度議会で決めれば、それを覆すには、多くの議員の利権者が猛反対する。

 

 ゴミ袋有料化は利権の問題で、ごみが増えたから実施されたのではない。大垣市では、ゴミが20年前に比べて、3割も減っている(公式資料で)。私の街も少子高齢化で2割も住民数が減っている。それでゴミ量が増えるはずがない。

 私がゴミ袋有料化の説明会で、役人に問い詰めたら、M町の会計事務所所長であるT自治会長が、私の正論の妨害をした。同じ仲間なのに市役所について裏切りである。彼は市役所の監査の仕事をしており、それで利権を得ている。だから私の正論を出しては困るのだ。彼にとって大垣市役所は大事なお客様であり、違法な利益をチューチューと吸えるのだ。

 

 そういう環境でお役所は安泰であり繁栄して、県下一豪華なお城(市庁舎)を建てることができる。役人給与もお手盛りで一般市民の2倍をもらう。その資金は税金、寄付金、裏金である。それに反比例して市民は貧乏になり、大垣市は衰退していった。この20年間で、大垣市の価値が半分以下になった。このままでは、30年後に大垣市は消滅都市になるだろう。

 都市の市場価値と興亡度は、都市の公示地価とその変動で示される。

 市場は神の如くの評価をする(松下幸之助翁談)。

 

対策

 議員はすべて利権でつながっている。その解決策は、古い因縁に縛られた議員の総入れ替えしかない。

 そのためには市民が意識を高めて、正しく現状を把握して、悪の議員に投票しないようにするしかない。遠回りだが、それが一番の手である。そして多選を許さない。いくら優秀な人でも多選となると、老い、独裁政権となり、必ず腐敗する。それは歴史が証明している。大垣市長の5選、20年間の独裁政権が悪例である。それで大垣は没落した。なにも考えないで、現役市長に投票した市民の責任である。

 

大垣市の公示地価推移(2001年以降)

 2001年の地価を100として2018年の地価は

  (公示地価、基準地価の総平均)2001年より小川敏氏が市長就任

 中部地区の他市はリニア景気に沸いている。大垣市は蚊帳の外。

 

 大垣市  49.5

 岐阜市  64.4

 一宮市  75.0

 名古屋市 145.1

 大府市  90.2

 刈谷市  107.2

 安城市  99.0

 岡崎市  94.3

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大垣市の地価  下落が止まらない

 

   大垣市地価平均   前年比変動率

            1m2当たりで

 2001年   124,222円   -7.98%  下落 小川敏市長就任

 2002年   108,425円     -10.10%    下落

 2003年    96,470円    -9.65%    下落

 2004年    83,482円    -8.56%    下落

 2005年    73,836円    -7.04%    下落 小川敏市政2期目

 2006年    72,277円    -4.20%   下落 

 2007年    68,535円    -1.85%   下落

 2008年   69,942円    -0.16%   下落

 2009年   71,687円    -1.40%   下落 小川敏市政3期目

 2010年   67,237円    -2.82%  下落

 2011年   65,702円     -2.36%   下落

 2012年   63,941円    -2.41%   下落

 2013年   63,216円    -2.13%   下落 小川敏市政4期目

 2014年   61,898円    -1.31%   下落

 2015年   61,495円    -0.78%   下落

 2016年   60,585円    -0.57%   下落

 2017年   60,692円    -0.50%    小川敏市政5期目

 2018年   61,540円    -0.39%   下落

 2019年     62,036円     -0.47%     下落 

   2020年     61,718円     -0.55%   下落 

 2021年     60,993円     -1.24%   下落 石田仁市政1期目

 2022年     60,683円    -0.81%  下落

 

大垣市の公示地価・基準地価マップ・坪単価 - 土地代データより 

 ※変動率は、各地点の変動率の平均となる。(平均地価の変動率ではない)

  https://tochidai.info/gifu/ogaki/

 

2024-05-06  久志能幾研究所通信 2856号  小田泰仙

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