大垣市はシーラカンス 禁煙、減量等の決心は簡単
継続はいばらの道
禁煙を決心するなど簡単である。禁酒も超簡単である。私はあるヘビースモーカーから「禁煙など簡単だ。私は何度禁煙したか分からない」と言われた。禁煙の決断は簡単だが、継続が難しいのだ。
私は現役時代に、私の部長と元部下(同じ大学卒)が喫煙所で、お互い禁煙をする話を何度も聞いていた。二人はお互いに禁煙の約束をして取り組んでいた。
後日、この二人がまた話し込んでいた。私の元部下が言う。「部長、もう止めましょうネ。禁煙することを」である。その部長がその提案に賛成したのは言うまでもない。
禁煙を決意することは容易である。それを継続することが難しいのだ。それは禁酒、ダイエット、業務改革、自分改革でも同じだ。
トヨタ教のカイゼン
改革も口先だけの改革は聞き飽きた。改善改革を地道に継続してこそ、本当に変われる。一日に一項目だけでいい。一日0.1%だけ変えるだけでいい。前日の1000分の一だけ変えるだけだ。それを10年継続すれば、元本の38倍になる。一日0.1%だけ変える改善を3年間継続すれば、3倍に成長する。それがトヨタ教のカイゼンである。そうやってトヨタは変貌し、世界一の自動車会社に成長した。2018年3月期のトヨタの純利益は、約2兆5千億円。2018年度は平成が始まって30年が経つ。30年間で純利益が約8倍となった。
3年も継続すれば偉大である。
10年、畏敬である。
30年、歴史である。
50年、神の如しである。
大垣市はシーラカンス
大垣市がこの20年間で、没落した原因は、その改善を全くしなかったからだ。大垣市は今でも士農工商の封建社会で、何も変わらない。封建社会では変えてはいけないのだ。利権にしがみ付いた政治家が改革を、妨害するからだ。エリートと呼ばれる輩は、変革をしない。変革しては、今まで築き上げた利権の世界が壊れるから、変えない。だから他市は改革で変貌を遂げても、大垣市はシーラカンスのように変わらなかった。
変わらないなら、まだましであったが、大垣市市長は、県下一豪華な新市庁舎を建て、結果として財政が火の車になった。それで、「ごみが増えた」と大嘘をいってごみ袋有料化をごり押しして3億円の増税をした。子供達の教育費を削減して他に流用し、児童生徒一人当たりの教育費を県下最低にした大垣市である。
大垣市は、日々、カイゼンの真逆を実行している。
だから大垣市の公示地価は、この20年間で半値以下に暴落した。名古屋市の公示地価は1.4倍になった。大垣駅前商店街は幽霊通りになった。名古屋市駅前はリニア景気に沸いてビル建設ラッシュである。大垣が没落したのは、大垣市の改善を阻止した小川・石田市長の責任である。それに同調して利権にしがみ付いている議員達の責任である。
無常
人生は無常である。人やモノは生老病死である。自分が変わらねば、早晩に朽ちてしまう。命は日々尽きていく。周りの命は日々変化を遂げている。自分が変わらねば、自分が改善せねば、座死があるのみである。
2023-04-24 久志能幾研究所通信 2674号 小田泰仙
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