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2023年4月 2日 (日)

宗教団体から脱会後(6/12)未病との戦い

健康管理から未病管理に

 人は60歳までは生命力があるから、煮ても焼いてもそんなに早くは死なない。会社という宗教教団は、定期的に健康診断をして健康を管理してくれる。60歳までは、体がまだ現役で病気にはなりにくい。

 しかし還暦を過ぎると免疫力が急に減少するから、病気を発症しやすくなる。免疫細胞に抑えられていたがん細胞も活性化する。だから定年後は、発病しないように、体を労わろう。健康状態の監視と無理のない生活を心がけよう。具体的には、早寝遅起き、少食、正しい食事、適切な運動を心がける、である。

 私は今まで健康であったので安心していて、還暦後の定期検診をさぼったらガンになった。実際は60歳以上ではがんの罹患率が急上昇する。

 

未病

 未病とは、「発病には至らないものの健康な状態から離れつつある状態」を指す。どんなものでも生老病死である。寿命80年の機器を60年以上もこきつかえばガタが来て当然である。還暦後は病気発症の直前である。それが未病である。その壊れやすくなった体を今まで通りにこき使うから、故障(死)してしまう。それは宇宙根源の理である。

 

戦死

 私が還暦になった時、今まで一緒に仕事をしてきた仲間の24名が世を去っていた。高度経済成長期、その後の失われた20年間、彼らはビジネス戦士としてがむしゃらに働いた結果である。今思うと、当時の会社はブラック企業であったのだろう。私は生き延びられたことをご先祖に感謝をした。

 

自衛隊

 その未病状態を病気にならないようにする防衛戦争は、体内の自衛隊(免疫細胞)が遂行している。その自衛隊を後ろから撃たないことだ。そんなことをすると、2018年11月、「自衛隊は暴力装置」と罵った民主党の輿石幹事長と同じ売国奴になってしまう。自衛隊が無ければ、今頃、日本は中国に尖閣諸島を盗られている。終戦直後は、日本に自衛隊が無かったので、竹島は韓国に不法占拠され、そのままだ。体の免疫細胞がなければ、人はすぐ死んでしまう。

 運動不足、夜更かし、深酒、大食いの禁止である。添加物満載のファストフードや外食、中食、コンビニ弁当等を控える、である。狂った生活習慣を避け、狂った食生活を止め、人間として当たり前の正しい生活を過ごす。それしかない。

 

現代病の原因

 現代日本のがんの増加、糖尿病の激増という現象は、拝金主義に侵された食品メーカに、心が侵蝕され、飽食に洗脳された結果である。儲かれば、相手が病気になることが分かっていても、毒ある食品を売りつける。それが現代の食品メーカである。自分の出世のため、添加物や防腐剤の認可を無制限する。それが日本の官僚である。それが現代の食品メーカ、官僚組織である。

 拝金主義の現代医療、対処療法の安易な治療法が蔓延して、病気が更に広まっている。だから40年前の4倍に医療費が増加して、病人も4倍に増えたのだ。

 2000年前と変わらない人間の精神耐力に、過度の拝金主義過剰の仕事を押し付けられて、体が悲鳴を上げて、鬱病、精神病が増えただけである。

 

必ず死ぬ

 人は生老病死が原則である。いくら頑張っても最終到達地は死である。せめて病になる時期、死の時期を少しでも延ばすのが養生である。慌てなくても、あっちから「お迎え」は来てくれる。死ぬ時に後悔しない生き方であれば、安心である。

 未病時代は、残された時間を考えて行動すべきである。時間など無限にあると思って暮らしているのが人間である。それは2000年前から変わらない。愚かさは、2000年前から少しも進化していない。医師から余命を宣告されて慌てるのは、今も昔も同じだ。それをローマの政治家セネカが述べている。

 

 

時間の浪費   p 35

 その原因はどこにあるのか? 君たちはあたかも自分は永久に生きられるかのように今を生きていて、自分のいのちの脆さに思い致すことは決してない。いかに多くの時間がすでに過ぎ去ったかを意識しない。時間なぞ無尽蔵にあるもののように君たちは時間を浪費している。そうやって君たちがどこの誰かに、あるいは何らかの事に与えているその日が、実は君たちの最後の日であるかもしれないのに。死すべき者のように君たちは全てを怖れ、不死の者であるかのようにすべてを得ようとしているのだ。

     「人生の短さについて」3-4

  中野孝次著『ローマの哲人 セネカの言葉』 岩波書店 2003年

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   馬場恵峰書

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2023-04-02  久志能幾研究所通信 2659  小田泰仙

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