がん撲滅よりも、核兵器で人類抹殺を優先?
がんは全員の体に出来る。人間は必ず死ぬ。それと同じで、がんにならない人はいない。がんになる速度を遅くする手段しかない。そうすれば、がん以外の病気で死ぬことができる。それが本当に幸せかどうかは、神のみぞ知る。
がん撲滅戦争 vs. 核兵器開発狂騒
1971年12月23日、ニクソン米大統領は、米連邦議会議員らの前で歴史的な「ガン戦争宣言」をした。「第二次大戦で死んだすべての米兵よりも多くのアメリカ人が、毎年ガンで死亡している。国として治療法を見つけるため、ガンに打ち勝つよう取り組む」と宣言した。当時、米政府は国を挙げたガン撲滅を超党派で決定した。
ニクソン大統領のおかげで研究費などは飛躍的に増加し、米ニュースサイト「デイリービースト」によれば、「ガン戦争宣言」以降、「米国立がん研究所は900億ドル(約10兆円)ほどを研究や治療に費やした。
1971年、ニクソン大統領ががん撲滅戦争を宣言してから、50年が経ったがその成果は芳しくない。日本ではがんは増加に一途である。日本人の2人に一人ががんになり、3人に一人ががんで死ぬ。
全世界では年間8億人ががんで死ぬ。
【2021年6月8日 AFP】世界の核兵器保有国は昨年、新型コロナウイルスが猛威を振るい、経済が打撃を受ける中でも、核兵器関連に前年比14億ドル(約1500億円)増の計720億ドル(約7兆8800億円)以上を支出したことが、国際NGOが7日に発表した報告書で明らかになった。
単純計算でこの50年間、人類は核兵器開発にガン対策費の45倍の450兆円をつぎ込んだ。人間の愚かさの象徴である。
がんの生成
人は、ガンの生成とそのがん細胞を消す作用の中のバランスで生きている。それは人間がヤモリのような再生機能を捨てて、高度な細胞分裂・成長という選択をして進化したためである。その代わりの機能として、免疫酵素を体に取り入れる進化をした。しかしその免疫機能も還暦を過ぎると急激に下がってくる。それでも進化により、ヤモリよりは遥かに長い命を手に入れたのだから、やむなしである。だから人がガンになるのは必然なのだ。
人間の体内には日に5000個のがん細胞ができる。そのできたがん細胞を免疫細胞が殺している。しかしがん細胞と正常細胞の差はない。両者とも同じ人間の細胞である。新陳代謝で新しい細胞を作る時DNAのコピーミスをしたのだ。単に、生まれた細胞がコピーミスでがん細胞になっただけなのだ。そのコピーミスがある前提で、免疫細胞が存在する。これは人間も組織が新陳代謝をするうえの自衛システムである。
自衛システムの破壊行為
その出来たがん細胞は、免疫酵素が殺してくれる。それで健康を維持できている。免疫こそは、いわば体の自衛隊である。その自衛隊を「自衛隊は暴力装置だ」と罵ったのは民主党の輿石幹事長である。そいつはガン帝国主義国家の回し者としか思えない。自衛隊を大事にしないから、日本の国体が危機に陥る。
それと同じことが、暴飲暴食、狂った生活習慣、狂った食生活を送ることである。正しい生活習慣で、体の免疫酵素が正常に活動できる環境にすることが、がんになる時期を遅らせるたった一つの手段である。そうすれば、がんになっても、それ以外の病気で天寿を全うできる。がんが目に見える大きさになるまでに10年間はかかる。人間はガンと共存しているのだ。
死ぬ運命
がんにならなくても、必ず死ぬのが人間の宿命である。やりたい放題の乱れた生活で、がんで死ぬのも人生、体の免疫細胞を労わり、長生きするのも人生である。
がん撲滅戦争で10兆円、核兵器開発で450兆円。それが人間の本性を表している。がん撲滅戦争は正しい生活の象徴、核兵器開発は乱れた生活の象徴である。娯楽遊行費のたった2%の努力で長寿が得られるのに、人は愚かである。
2023-03-21 久志能幾研究所通信 2647 小田泰仙
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