宿命の東日本大震災、運命の新しき風を起こせ、Keep up Japan
2023年3月11日で、東日本大震災が起きてから12年である。干支が一巡する。厳しい訓練を経た選手が世界一の成績を上げる。同じように、日本は厳しい自然災害の訓練というべき試練を何度も受けてきた。それだけ日本民族は、より強靭となり、防災意識も高くなった。運命共同体の結束意識も高くなった。災害に対する対策を続けて、国土も強固になった。多くの地震被害を受けて、耐震強度のある家が増えた。防災環境も整ってきた。厳しい自然現象が日本人を育てた。
それと比較すると他国の脆弱ぶりが明らかになる。2023年2月6日に起きたトルコ大地震では、東日本大震災を上回る死傷者が出ている。トルコには耐震強度のある家が少なかったようだ。火事場泥棒も頻発している。隣国で起きた地震でも、建物倒壊は日本の比ではない。
危機管理
人知を超えた自然災害は、人間の手では為す術もない。出来ることは、その被害を最小限にする事前対策と、その後の手段を考えておくことだけだ。防災対策こそが危機管理である。それをやることが人生の強靭化である。
人生の災害
そんな大きな自然災害でなくても、自分の人生では、交通事故、突然死、肉親の死、会社の倒産、受験失敗、左遷等、それに匹敵する災難が目白押しである。それで挫折してしまったら、人生の終わりである。災難で倒れることが恥ではない。そこから立ち上がれないのが、恥なのだ。
そういう試練は、神仏が己を試している。これでも幸せになれるかい?と試している。宇宙という大きな世界で、自分というちっぽけな世界で生きている人間は、儚い存在だ。この自然界で大災害が起きて当たりまえである。
己が自然災害の多い日本に生れたのは宿命である。その宿命の中、運命を良い方に変える取り組みをすればよい。だから心身ともに強くなればよい。倒されたら、起き上がればよい。過去の悲しみを慈しみ、人を励まし、未来を見つめて前進する。それが日本人だ。そうやって日本は前進してきた。先人の歴史を学ぼう。
今、私は2035年±5年に起きると予想される南海トラフ大地震の準備で忙しい。
試練に立向かう
私も会社では辛い目に何度もあってきた。それを打破しようと多くの本を読み、師を探し、研修会に参加して、自分を成長させてきた。試練が自分を育ててくれた。
だから皇室特権を利用して、ぬくぬくと試験等の試練をやり過ごしてきたKK親子に、国民が共感するはずがない。言われなきバッシングを受けてきた現皇后陛下雅子様に、日本国民は、より親近感を抱くはずだ。
「新しい風」
私は東日本大震災の被害を受けた人々の姿を表現した中島清画伯の「新しい風」をデパートで見付けて、購入し、自宅に飾った。それを見ていると勇気をもらえる。
絵の右部は、災害を受けて悲しんでいる姿である。それに寄り添っている子の持つ袋に「Cheer up! Japan」の文字がある。
中央部は仲間が被害者を励ましている姿である。国民が支援している姿である。被災者を見つめる子の帽子に「FUKUSHIM」の文字がある。
左部は、その悲しみを乗り越え、未来を見据える子供の姿である。帽子に「Keep up Japan」の文字がある。そこに新しい風が吹いている。
山路徹先生作の台
その絵のイーゼル代わりに使っている台は、山路徹先生作である。その台はもともとスピーカー台用に作ってもらった。それが不要になったので、このイーゼルとして再活用した。サマになって気に入っている。
右側部 過去の悲しみと国民の慈しみの目
左側部 未来を見つめる目
山路徹先生作の台
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2023-02-13 久志能幾研究所通信 2614 小田泰仙
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