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2022年12月28日 (水)

宗教はウーバーイーツと同じ

宗教とはご先祖の教え

 宗教の「宗」は、「ウ冠」と「示」からなる象形文字である。ウ冠は我家の事、「示」は神事でお供えや生贄を置く台の象形文字である。つまりその家の教えが宗教である。言うなればご先祖から伝わる家訓である。

 つまり仏教とは、お釈迦様(仏の悟りを開かれた方)の説かれた教えである。キリスト教はキリスト様の教えである。すべてを称して宗教である。

 家訓とは、「正直であれ、勤勉であれ、盗むな、人を殺すな」等のその家の教えである。三井家の家訓、豊田家の家訓、住友家の家訓の内容は、まるで宗教の経典と同じである。すばらしい家訓がその家を繁栄に導いた。神様が繁栄に導いたわけではない。ご先祖の教えが家を繁栄に導いたのだ。いわば人生を生きていくための家庭料理法のようなレシピである。

 その例として住友家の家訓を文末に示す。住友財閥は、日本の三大財閥の1つで、ロスチャイルド財閥を超える世界最古の財閥である。その歴史は400年以上前にさかのぼる。

  それに対して仏教やキリスト教やイスラム教の三大宗教は、全国チェーン店レストランのレシピである。そのレシピは家庭料理と中身が大きく変わるわけではない。言っていることは、人間として当たり前のことを戒律として定めただけだ。家庭料理と外食レストラン(大量生産、大衆向け)の料理の中身が同じであるのに似ている。

 まるでスマホで外食を頼むウーバーイーツ(Uber Eat)と同じで、信じる宗教(好きな料理)を何処に頼むかで、配達される料理が変わる。日本では新興宗教が跋扈しているので、すこし宗教の興味を持てば、信徒獲得に飢えた新興宗教団体が入会勧誘に飛んでくる。まるでウーバーイーツの出前と同じである。

 Uber Eats の登録店舗数が2021年に 10 万店を超えた。Uber Eats は2016 年 9 月に東京で 150 のレストランパートナーとして始まり、現在 Uber Eats は 35 都市以上で展開している。

 日本には18万余の宗教団体があるという。その数はUber Eatsといい勝負である。日本では、一人平均2~3個の宗教を信じているようだ。それは馴染みの個人営業の飲食店(Uber Eat)があると同じである。

 

日本の宗教の実態

 日本の信者数は2億1972万人、日本の宗教法人総数は18万3581(文化庁 1994年度『宗教年鑑』より)。日本の人口は1億2千万人だが、統計によると、一人2つぐらいの宗教を掛け持ちしているようだ。意思を持って信者になるには、高校生くらいにならないと思想が確立しないだろう。それを考えると8,000万人が信者候補である。だから一人で3つぐらいの宗教を信じているようだ。つまり神様、仏様、鬼太郎様である。日本人はキリスト教のように一神教でないので、節操がない。

 

オダブツ教

 だから自分の家の代々の家訓をその家の宗教として子供に教えればよい。小田家の家訓を宗教にしたのが、オダブツ教である。世界の宗教の本質は同じである。その宗教が生まれた環境でその戒律が変わる。貧乏な家の家訓と裕福な家の家訓が違うように、温暖な環境の地で生まれた仏教は穏やかな戒律である。厳しい砂漠の環境で生まれたユダヤ教、キリスト教は厳しい戒律を信徒に課している。

 しかしその本質は同じである。宗教とは茶筒を環境により切り方を変えて見える世界の差と同じである。茶筒を横に切れば丸、縦に切れば長方形、斜めに切れば楕円形である。見える形は違うが本質は同じである。まるで盲人が像を撫でて、その形態を他人に伝えると同じである。愚かな人間にはその本質を伝えきれない。

 

新興宗教の怖ろしさ

 家庭料理と外食レストランの差は、それに洗脳という調味料が有るか無いかである。その調味料は麻薬のようなものだ。それに気が付くかどうかで、人生が変わる。ある人は、麻薬のような調味料に洗脳されて、一億円もお布施を出す事件が起きた。そのバタフライ効果で、安陪さんが殺された。宗教とは何かを自分で考えず、宗教に嵌った人の末路である。

 宗教とは我が家の教え、助けてくれるのは自分と悟れば、人生に破綻はない。

 ベートベン曰く「神に頼るとは何事か。自分で解決せよ」と。

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資料

住友家 家訓

1. 主務の権限を越え、専断の所為あるべからず。

2. 職務により自己の利を図るべからず。

3. 一時の機に投じ、目前の利に走り、危険の行為あるべからず。

4. 職務上過誤、失策、怠慢、疎漏なきを要す。

5. 職務上に係り許可を受けずして、他より金銭物品を受領し又は私借すべからず。

6. 名誉を害し、信用を傷つくるの挙動あるべからず。

7. 私事に関する金銭の取引その他証書類には各店、各部の銘柄をもちうべからず。

8. 廉恥を重んじ、貧汚の所為あるべからず。

9. 自他共同して他人の毀誉褒貶に関して私議すべからず。

10. 機密の事を漏洩すべからず。

11. わが営業は信用を重んじ、確実を旨とし、もって一家の強固隆盛を期す。

12. わが営業は時勢の変遷・理財の得失をはかり、弛張興廃することあるべしといえども、いやしくも浮利に走り軽進すべからず。

13. 予州別子銅山の鉱業は我が一家累代の財本にしてその業の深長は実に我が一家の隆衰に関す。よろしく旧来の事跡に徹して将来の便宜をはかり、ますます盛大ならしむべきものとす。

 

  

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2022-12-27  久志能幾研究所通信 2576  小田泰仙

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