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2022年12月 5日 (月)

108歳を目標(13/14) レクサス並みの体はタンパク質で作る

成人は生きるため、体重1㎏で1gのたんぱく質が必要である。体重65㎏の人の一日当たりの必要タンパク質量は65gである。

 人生の長い闘いのため、食わねば闘えない。それも過不足ない食事である。食べ物は動くエネルギーだけでなく、体を作る材料になる。その材料に大事な要素が欠けていれば、新しく生まれてくる細胞も弱い免疫力を持った細胞となる。それでは長生きできない。何事も基礎が大事である。

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「土台を考えないでいて、家の構造ばかり考えたって、その家は住むに耐えられない家になっちまうでしょう。人生もまたしかり、であります。」

 中村天風著『心が強くなる言葉』イースト・プレス P48

 

部品の品質

 人間の体は37兆個の細胞で出来ている。その細胞で構成された臓器(部品)は、腸の細胞で数日、肌細胞で1か月、血液で4か月、骨は5か月で入れ替わる。

 車の構成部品でも、リッターカーとレクサス高級車の部品ではその材質が違う。その分、部品の寿命が違う。つまり車の寿命が違う。だからレクサスは高価である。高いものにはワケがある。人間の体を構成する細胞の素材も同じ論理が通用する。短命な人は、部品(細胞)が粗悪品で出来ているからだ。長生きするには、高品質な食事が必要だ。高品質といっても、ジャンクフードでなく、普通の昔からの日本食でよい。

 

リコール問題

 車の部品も高品質な素材でないと、部品が早く疲労破壊して寿命となる。機械設計の第一歩は、材料の選定からである。

 同じように人間の構成要素を創る食事で、必要たんぱく質が不足すると、出来上がる細胞(筋肉)が低品質のため短時間で、早く筋力の低下、免疫力の低下、活動量の低下、気力の低下となる。それに連動して脳の活動が低下し、肌のハリがなくなり、髪の毛が弱くなる。またその相乗効果で、老化が加速する。粗食では、長生きはできない。

 様々な食材からタンパク質を摂ることが、免疫力の向上になる。一品からの集中摂取は良くない。

 

母の嫁姑戦争

 母は終戦後、農家から町の家に嫁いだ。戦後の食料がない時代、私を妊娠した母は栄養を摂るのに苦労をしたと私によくこぼしていた。姑が母に食べ物を十分に与えなかったという。当時の町中の食糧事情を考えれば致し方ないのであろう。そこで母は実家に戻って私を生んだ。実家では十分に食事ができたようだ。だから私の骨格はしっかりしている。歯医者に行っても、医師からこんな硬い歯は滅多にないと褒められる。それは母が妊娠中にシッカリ栄養を摂ってくれたためだ。嫁姑戦争で勝ち抜いた母に感謝である。

 知人で歯や骨が弱い人をよく聞くが、ほとんど町で暮らした母から生まれた人が多い。その母親が妊娠中に十分な栄養を取れなかったのだ。妊娠中の母親の栄養補給は、子供の一生を左右する。食事が人間の体を造るのだ。

 

タンパク質とガン死について

 たんぱく質の摂る量は、多すぎても少なすぎてもガン死が増える。特に動物性たんぱく質を取り過ぎると、そうでない人より23%もガン死が増える。植物性たんぱく質を摂るとその比率は下がる。

 最適のタンパク質の摂取量は体重1㎏あたり1.5gである。(欧米人)

    J Hum Nutr Diet 2022年10月号の情報

   YouTube「がん情報チャンネル 外科医 佐藤のりひろ」 より

 

参考 一日の食事でのタンパク質摂取

 紅鮭 1切れ        15.8g

 納豆1パック        12.4

 ごはん300g          7.5

 牛もも肉(脂身なし)100g  19.5

 卵1個            6.2

 かまぼこ100g        15

 絹ごし豆腐100g              4.9

          合計 81.3g

 

 

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2022-12-05  久志能幾研究所通信 2560  小田泰仙

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