高貴な後悔 オランダ皇太子(現国王)とのご縁
私の今までの人生で一番高貴なお方に近づけたご縁は、オランダ皇太子ご夫妻(現国王)が臨席されたレセプション参加である。秋篠宮殿下ご夫妻も臨席されたレセプションである。
2005年4月19日、「愛・地球博2005」のオランダ・ナショナルデーで、オランダ大使館主催のレセプションがヒルトン名古屋ホテル「扇の間」で開催された。私の部長が在日オランダ商工会議所会員の日本オセ(株)の重要なお客様として招待された。私は当時、技術部のIT関係で日本オセと商談を進めていた。日本オセは大型プリンターのメーカである。
私が偉くて招待されたわけではなく、部長が招待されたが、「忙しいからお前が行け」と私に代理出席を任せられた。これもご縁である。とても美味しいご縁であった。
「愛・地球博2005」会場 2005年4月19日
壇上はオランダ皇太子ご夫妻
この招待参加者は「愛・地球博2005」会場でのイベント終了後、専用バスでヒルトン名古屋ホテルへ移動した。
レセプション会場前で厳密なセキュリティチェックを受け、レセプションホール「扇の間」に入場した。そこにオランダ皇太子ご夫妻と秋篠宮殿下ご夫妻が参列され、至近距離10mの距離で拝謁できた。
いい歳こいたオジサンたちがカメラを持ち、ミーハーになって、紀子さまに群がって行った。すぐガードマンに阻止された(笑)。最初に飛び出して行ったオジサンは紀子さまのいい写真が取れたとご満悦であった。トヨタ系会社の私のIT仲間の偉いさんである。当時、紀子さまは大人気である。私は遠くからこれを眺めて幸せな気分となった。
オランダ皇太子ご夫妻と秋篠宮殿下ご夫妻
ヒルトン名古屋ホテル「扇の間」
紀子様
将来のオランダ国王は気さくに皆さんと歓談
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その気になれば、オランダ皇太子の元に行って歓談できたが、流石に畏れ多くそれはできなかった。オランダ皇太子は気さくに会場のあちこちで歓談をされていた。
その後、オランダ皇太子の妃が我々のOCEのテーブルに回ってこられた。感無量である。今にして、皇太妃とお話をすればよかったと、17年後の後悔をしている。高貴な後悔である。
私の目の前にオランダ皇太子妃 OCEのテーブル
その8年後の2013年4月30日、ウイレム・アレクサンダー皇太子は第7代オランダ国王として即位された。
ウイレム国王は、2014年(平成26年)10月28日から10月31日まで日本を国賓訪問した。即位後、欧州域外の国家を公式訪問するのはこれが初めてであった。王太子時代の1988年(昭和63年)以降、通算で15回以上も来日されている。
ノブレス・オブリージュ
欧州の王族が尊敬されるのは、ノブレス・オブリージュ(仏:noblesse oblige フランス語)として務めを果たしているからだ。ノブレス・オブリージュとは、直訳すると「高貴さは(義務を)強制する」を意味し、一般的に財産、権力、社会的地位の保持には義務が伴うことを指す。だから王族や貴族は、戦争になると真っ先に戦場の最前線で戦っている。貴族の戦死率は一番高い。だから尊敬されるのだ。
A宮家、KK問題、KM問題で、国民が納得できないのは、果たすべき役目を果たさず、権利ばかり主張して贅沢三昧をしているためである。行動を観察して、それが尊敬できないレベルなら、ノブレス・オブリージュに反した行動であるのだ。高貴な人どころか下人のような振る舞いでは、国民に寄り添った皇族ではない。
一国の首相にもノブレス・オブリージュが求められる。岸田首相は果たすべき決定もせず、最前線で弾に当たって死ぬのではなく、検討だけで死んでは(検討死)、恥さらしである。リーダの務めは決断をすることなのだ。決断のできないリーダは、首相失格である。
市長や議員が、その地位でやるべきことを放棄して、利権ばかり追い求めれば、市民と遊離した存在となる。市長という立場にも、ノブレス・オブリージュが求められる。コロナ禍で市民が物価上昇で苦しんでいるのに、またゴミが16年前に比べて30%も減っているのに、ごみが増えていると大嘘をついて、ゴミ袋有料化を推進する大垣市長・石田仁、推進委員長の近沢正議員は、市民の敵である。
自分が平民で高貴な身分でなくても、精神が高貴なら心の貴族である。そういう精神で、世のために過ごしたい。そうすれば下劣な番組や下劣なマスコミを避けることになるだろう。日本の精神レベルが上がるはずだ。
精神が高貴でない皇族や岸田首相や大垣市長は、他山の石と思えばよいのだ。
2022-10-23 久志能幾研究所通信 2522 小田泰仙
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