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2022年9月10日 (土)

良き出会いはCDにもある パブロ・カザルス ホワイトハウスコンサート

 

 今日(2022年9月10日)、ヤマハ名古屋店でオーディオ視聴会に参加した。そこで素晴らしいCDに出会い感激した。帰宅後、そのCDをネットで検索して、購入手続きをした。

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 パブロ・カザルス ホワイトハウスコンサートのCD

   前列にケネディ大統領とジャックリーヌ夫人

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 その視聴会で解説者の井上さんが、最初にパブロ・カザルスが「鳥の歌」をホワイトハウスで演奏したコンサート(1961年)の解説をして、その実況録音したCDを最初にかけてくれた。今回、井上さんが選んだCDやレコードは、井上さんのこだわりの作品ばかりであった。

 

 どんな作品でもその背景を知って聴くと、感動が全く違ってくる。平和主義者のパブロ・カザルスは、当時、フランコ独裁政権のスペインを認めていた国では、絶対に演奏をしなかったという。当時、米国はスペインを認めていたが、若い大統領ケネディが今後の世界平和に力を出してくれると確信して、パブロ・カザルスが敢えてホワイトハウスで演奏をした。その会場には、ケネディ大統領とジャックリーヌ夫人も出席していた。その3年後、ケネディ大統領は暗殺された。

 その録音状態は、とても60年前のものとは思えないほど臨場感に溢れていた。当時のホワイトハウスへの録音機材の持ち込みは制限されていたが、それを感じさせない録音状態である。

 当然、それを再生するヤマハの最新鋭オーディオの技術の高さもあってのことだ。今回試聴したスピーカはNS5000,希望小売価格:1,980,000円(税込)[2台1組]である。NS5000は、1974年に発売されたNS1000Mから、性能的にも価格的にも飛躍的に出世?してしまったようだ。

 私の自宅にあるヤマハNS1000Mは、スウェーデン放送局のモニタースピーカーとして採用されたことを聞いて、私もこだわりで40年前に購入した。当時216,000円(2台1組)であった。当時は消費税無し。このスピーカーは、今でも大事にしている。

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  ヤマハ名古屋店のオーディオ視聴室

 

P1150475s  自宅のヤマハNS1000M

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ホワイトハウスツアー

 私も1994年8月、ホワイトハウスのその演奏会場を見学したことがあり、その感激は尚更であった。それは私が1994年、ミシガン大学のテクニカルライティングの夏季セミナーに自費参加して、その後、ワシントンで美術館巡りをしたときのご縁である。ホワイトハウスは、一般人もホワイトハウスツアーで、内部が見学できた。当然、見学者は大統領執務室までには行けないが、その他の応接間は、見学が出来た。その中に、そのその演奏会場があった。

 当時のホワイトハウス見学記は、次回のブログで紹介します。

 

パブロ・カザルス

 Pablo Casals(1876年12月29日 - 1973年10月22日)は、スペインのカタルーニャ地方に生まれたチェロ奏者、指揮者、作曲家。カタルーニャ語によるフルネームはパウ・カルラス・サルバドー・カザルス・イ・ダフィリョー(Pau Carles Salvador Casals i Defilló)。

 彼はチェロの近代的奏法を確立し、深い精神性を感じさせる演奏において20世紀最大のチェリストとされる。有名な功績として、それまで単なる練習曲と考えられていたヨハン・ゼバスティアン・バッハ作『無伴奏チェロ組曲』(全6曲)の価値を再発見し、広く紹介したことが挙げられる。

 早くから世界的名声を築き、ヨーロッパ、南北アメリカ、ロシアなどを演奏旅行して回った。指揮者フルトヴェングラーはチェロ奏者としてのカザルスへ次のような賛辞を残している。「パブロ・カザルスの音楽を聴いたことのない人は、弦楽器をどうやって鳴らすかを知らない人である」。

 カザルスは平和活動家としても有名で、音楽を通じて世界平和のため積極的に行動した。

 

鳥の歌

 カザルスがカタルーニャ民謡『鳥の歌』(El Cant dels Ocells)を演奏し始めたのは、第二次世界大戦が終結した1945年といわれる。この曲には、故郷への思慕と、平和の願いが結びついており、以後カザルスの愛奏曲となった。

 1971年10月24日、カザルス94歳のときにニューヨーク国連本部において「私の生まれ故郷カタルーニャの鳥は、ピース、ピース(英語の平和)と鳴くのです」と語り、『鳥の歌』をチェロ演奏したエピソードは伝説的で、録音が残されている。

 この項、wikipedia [パブロ・カザルス] 2022/9/10 より

 

2022-09-10  久志能幾研究所通信 2487  小田泰仙

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