高額?後額?医療費にビックリ
先日(5月18日)、5月6日に受けたがん検診の結果を聞きに愛知県がんセンターに出向いた。結果は問題もなく、ほっとした。毎回、その結果待ちの時間は嫌なものだ。
がんはその細胞が出来てから、目に見える大きさになるまでに10年間はかかる。またがんになって、それから死に至るまでには5年から10年はかかる。早期に発見できれば、ガンはそんなに恐ろしいものではない。それを慌てふためいて、手術という対処療法だけで対処すると、痛い目にあう。
私の父もそれで早期に逝ってしまった。85歳でガンが見つかり、胃の全摘手術を受けた。その後、肝臓に転移をして、手術後、1年で逝ってしまった。その時はまだ私にがんの知識がなく、私の無知で死を早めたようで、今でも心が痛む。
無知は人生に壁を作る。日本人の2人に一人ががんになる時代である。日本人としてガンの医学的知識は持っているべきだ。
高額請求書
5月6日のがん再発検査費用は約1万円であった。
この日の検査の結果と健康指導の診療金額が150円であった。激安?激高?後額?(後から高額)の医療費の請求額である。時間にして約20分の診察で150円である。この担当医師は私の手術を担当された高度の技能を持つがん専門医である。その医師の診療金額が健康保険3割負担としても時給1500円である。それでは年間2000時間働いても年収300万円にしかならない。そこに日本医療業界の矛盾を感じる。
だから医院は投薬や手術で保険医療制度の高点数を稼がないと、病院経営が成り立たない。がんの再発防止の指導を積極的にしてはいけないようだ。がんの再発をそれとなく誘導し、また高額な抗がん剤治療や高額な手術費で稼ぐようにしないと、病院経営が成り立たないようだ。なにかおかしい。
落とし前
今日の診察費は150円と一見安い診療金額だが、後年、がんが再発し、高額の医療費で尻拭いをさせられる。その結果、2021年度に日本の医療費総額が43兆円を超えた。税収は約60兆円である。日本政府の稼ぎの7割が医療費で消える。なにかおかしい。まるでサラ金地獄に陥って、稼ぎの7割が金利支払いで消えるようなものだ。
最高の治療
最高の治療とは、がんに罹らない正常な生活を過ごせるような指導をすることである。運命学でも、最高の運命とは、平穏無事な人生の事である。波乱万丈の人生は最悪の運勢である。がんになるとは、狂った食生活、狂った生活習慣を送った結果である。因果応報である。
それを対処療法で済ませるから、日本人の2人に一人ががんになり、日本の医療費が年間43兆円を超える事態になる。それを真犯人の官僚も、おこぼれを狙う医療業界も、狂った食品を売っている業界も、そのCMを担当しているマスコミも口裏を合わせて、「真因は黙っていようね」と言っているのが日本の現状なのだ。
馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」久志能幾研究所刊
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2022-05-19 久志能幾研究所通信 2386号 小田泰仙
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