« ウクライナ戦争、我々がすべき戦争阻止行動 | メイン | 「宇宙根源能理経」に学ぶ(2) 積み重ね »

2022年4月21日 (木)

私の経典 「宇宙根源能理経」に学ぶ(1)

 

 私は経験で得た智慧と多くの経を集約した「宇宙根源能理経」を信じて行動している。世の中の真理が分かれば、自分の身の回りで起こることに、怒らず、有頂天にもならず、冷静に対処できる。「宇宙根源能理経」とは自分教(オダ仏教)の経典である。紫字が私の経典の言葉である。

 

 

1 我々は大宇宙の中の一つの要素に過ぎない。その要素は、当然、その宇宙に存在するものと同じ運命を辿る。宇宙の動きは人生の師である。

 

 宇宙に存在する姿を見れば、生き方が分かる。その代表である星であっても、小粒子から生まれ、成長し、大惑星になり、最後は燃え尽き大爆発をして、ブラックホールになり消滅する。人間も同じである。

 大宇宙の中の要素の中で、一番人間に近いのが動物、植物である。その動きを見て生きて行けば、良い人生を送れる。

 

Photo

 馬場恵峰書

.

2 生物はひたすら生きる。何か目的があって生きているわけではない。

 

 生物はひたすら生きて、種の保存として種を残し、種をつなぐ。それだけである。それは植物でも動物でも同じ。

 その中でも人間に生れ、それも日本の今の時代に生れるのは、一億円の宝くじが100万回連続で当たると同じくらい稀有なこと。生まれたことに感謝して、その命を大事にして生きる。人生訓はそれだけである。

 それに不平を言うから幸せになれない。ウイグル族や北朝鮮で生まれ、悲惨な生活を送ることを想像しよう。日本に生れたことが幸せなのだ。

 

 

3 空即是色、色即是空

 

 起こる現象に善悪はない。それに善悪の色を付けるのは己の妄想である。すべてその人間の解釈の問題である。平和の時代に人を殺せば殺人罪だが、戦争では、多くの人を殺せば英雄で勲章ものである。冷静に事象を対処しよう。水が集まって海となっても、それに善悪はないのと同じだ。

 石の人生(石生?)でも砂漠で生まれれば、回りの影響で砂漠の一粒の石として構成されるしかない。同じように、その社会で生まれれば、その社会に影響されて生きる。良き環境なら良き人間となり、そうでないとその逆だ。だから生まれた環境に感謝して、環境を良くするように、人間として正しく生きればよい。それに逆らうから幸せになれない。

 自他は時に従って無窮である。海が水を拒否できないのは同事である。この故に水が集まり海になる。(修証義)

 

 

4 全ては無常である。常に変化して、いつかは尽きる。

 

 高き所に行けば、不安定になりいつかは落ちる。無常だから。地獄に落ちても、時間が経てば状況が変わる。無常だから。だからひたすら、自分に正直に、他にも正直に生きればよい。

 生物が生れれば、真っすぐ死に向かっていく。無常である。人間なら、たかが100年の命。澱みに浮かぶ泡沫と同じである。それは平安時代と変わらない。此の世で起きることは夢幻である。だからこそ精一杯に生きねばならぬ。

 

 ウクライナ侵攻も、一つの権力であるプーチンが大きく成長し、膨張爆発した過程の一コマである。ビッグバンでも膨張が始めたら止まらない。それでも爆発、燃焼して、そのエネルギーが無くなれば消える。星が生れ、死ぬ前に一瞬明るくなり、爆発して消滅し、ブラックホールになると同じである。

 プーチンがいくら暴走しても、あと20年も生きるわけではない。人であるかぎりいつかは死ぬ。プーチンが隠し金20兆円を溜め込んでも使いきれず死ぬ。それが条理である。ロシア人の平均寿命は73.2歳である。ロシア人は日本人に比べて10年も短命なのだ。プーチンは1952年10月7日生まれ、現在69歳である。あと10年は生きられまい。10年経てば世界が変わる。

 

 

5 世の中は因果応報。原因があるから結果がある。世の中は縁起である。

 

 宇宙がビッグバンで生まれたから膨張が始った。その宇宙でさえ、何時かは銀河爆発で消える。人が生を受け、人間として生きるために育ったから、生老病死がある。宇宙のどんな物質でも磁気を持っている。プラスとプラスの極なら、反発するのが宇宙の理である。プラスとマイナスで引き合うのは自然の理である。その原理を知れば、人間関係で対立があるのが当たり前。その引き合う引力が金や恋愛で生じる。それが分かれば、世間の汚職問題は、起きて当たり前と分かる。それを防ぐのが心の電磁シールド(良心)である。

 

 だから問題が起きれば、その真因を見付けて解決しないと永遠に解決しない。対処療法ではだめなのだ。ショートカットで応急処置も、神仏にお願いしても、ご利益あるお札を貼っても、問題は解決しない。元を断たなきゃダメなのよ。

 

 復讐は大宇宙がやってくれる。因果応報である。自分の手を下すより、自分は自分の使命に全力をあげよう。

 「天之機緘不測」(菜根譚)、天が人間に与える運命のからくりは、人知では到底はかり知ることはできまい。天は因果応報を運行している。だからこそ日々大切に、年々歳々、生き活かされる人生を大切に、余生を正しく生きよう。

 

Photo_2

 

 世の中は陰陽で構成される。宇宙世界はプラスの要素とマイナスの要素から構成される。また表の世界も、裏の世界もある。それが宇宙である。

 

 宇宙でも表の世界とブラックホールの世界に分かれる。ブラックホールでは光さえ外に出ない。

 

 嫁姑問題は起きて当たりまえ。嫁と姑というマイナスが2つあるので、反発・対立して当然の物理現象である。反発が起きない方が異常だ。プラスの夫に両方のマイナス因子が引かれるのだから。究極の解決策は別居しかない。

 

 軍隊のように機械的に集められた組織で、絶対的上下関係が存在すれば、いじめが起きて当然。いやいや集められた組織に強烈なプラスばかりが密集するのだから。ロシアの軍隊では、毎年新入兵隊の100名が自殺するという。ロシアの経済規模は、韓国と同じ程度である。それで100名の自殺者である。

 旧日本軍でも、いじめ問題で東条首相が、いじめを厳禁して厳罰に処すとしたが、なくならなかった。その原因は強制的に作った集団だから。

 現在の日本でいじめ問題が起きるのは、その集団への帰属で、利己主義が働くからだ。心の教育が疎かになったのが真因である。

 

 人間社会も、生きている社会と、あの世の世界があって成り立つ。それを昔の賢人は、表の世界の「桃太郎話」とあの世の世界の「浦島太郎話」を創作した。それを子供に教育として聞かせたのだから、日本の昔の人は凄い。

 だから私は表の世界をたくましく生き、福沢諭吉の肖像画(?)に手を合わせる。また裏の世界も信じていて、ご先祖にも仏像にも手を合わす。世の多くの人は、金ぴかの片方だけに手を合わすから幸せになれない。

 

 

2022-04-21  久志能幾研究所通信 2366号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

コメント

コメントを投稿