「変態」賛歌、老いの克服
ダーウィンの法則
生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。
それは、変化に最もよく適応したものである。
- ダーウィン -
自分は時代に合わせて「変態」をしてきたのだろうか、振り返りたい。
企業の変態
最近の勝ち組の企業は、業態の「変態」を成し遂げた企業群である。2000年頃のウォールストリートジャーナル紙に、1900 年当時の新聞紙に米国の有力企業を100社ピックアップした記事に対して、その100年後、現在も残っている企業の調査記事が出た。その結果、残っている大企業は2社のみであった。その2社でも業態が変わっていて、そのまま業態の企業は無かった。
その一社はGEで、当時は電灯製造会社であった。GEはエジソンが発明した電灯が元になっている。そのGEも現在は、金融業が大きなシェアを占めた企業となっている。
100年間を生き延びた大企業は、業態を「変態」させて、社会の変化に適応したから生き延びたのだ。
50年前、世界最大のフィルムメーカとして世を謳歌したコダックは、その業態の変態がうまくできず、2012年、衰退して130年の歴史を閉じた。
当時、最大の複写機メーカのゼロックスは、その特許の独占で業績を謳歌していたが、最近業績不良で、富士フィルムに買収を提案されるまでに落ちぶれた。
それに対して、日本の富士フィルムは、昔のフィルムメーカから、精密機器メーカ、医療機器メーカ、医療品メーカに、業態の変態を遂げて超優良企業に変身している。
トヨタ自動車の親会社である「豊田自動織機」は当初は、繊維の自動織機を製造する会社であった。しかし今の業態は自動車の組み立てやフォークリフトの製造会社である。繊維部門は数パーセントを占めるだけになっている。
多くの大企業は社会の変化に対応できず、自滅していった。今の日本が衰退しているのは、変化(変態)を拒否して、「昔はよかった」と回顧しているからだ。
生き延びたのは、その変化に最もよく適応したものである。ダーウィン
私の変態
だから人間として老いを迎え、更に活力を持って生きるためには、人は日々変わらねばならぬ。そう思って、老いても私は日々新し事に取り組んでいる。それの打開策の一つとして、退職後の10年間、新しい資格・知識を取得に取り組み、個人事業者として新しい事業を起こして活動してきた。やってよかったと思う。
次の10年間の目標として、家を新築することにして、新たな気分で頑張っている。何かを目標として頑張れば、日々新しい発見がある。家の完成が目的ではない。その過程で生まれる自分の成長が目的である。新しいことに挑戦すると、変態した新しい自分が生まれる。老いて何もせず朽ちるのが一番哀れである。
自虐的に自分の人生を振り返ると、昔は周りの状況に合わせて、変化せざるを得なかった歴史が分かる。当時の自分の苦労が偲ばれる。よく頑張ったと自分で自分を褒めてやりたい。有森裕子さんの気持ちがよくわかる。
青年期 受験地獄をさ迷う餓鬼の行動
頑張ったのに、東大入試中止で大混乱に巻き込まれた。
就職地獄をさ迷った阿修羅の行動
オイルショックで就職難が発生
若手社員時代 3Kの奴隷労働者
バブル期ではなく、会社に入れてもらった境遇
頑張らざるをえなかった。
中堅社員時代 社畜としてワークホリック労働者
バブル期と重なり、仕事中毒になる。
残業60時間、実際は残業100時間が当たり前
中年 宮仕えで上と下からの圧力に挟まれる中間管理職
うつ病寸前まで追い込まれた。
労働組合は管理職を守ってくれない。
定年後 「時給が牛丼店と同じ待遇」なので拒否して帰郷。
定年延長は年収が1/3になり、その減収分の補填で年金がある。
個人事業主として新しい道を歩く
定年延長の嘱託として働くと、年間2000時間を拘束され、増加年収を時間で割ると牛丼店のアルバイト時給と同程度である。自分より能力の劣る昔の部下の下で働くのは、自尊心の崩壊である。ばからしくなり、自分で事業を起こすことにした。
変態できない理由
定年延長せず辞めると言うと、引き留められたが、辞めると「決断」して正解であった。自分の人生を「変態」するには決断こそが、唯一の方法である。変わりたいと決断しなければ、何もかわらない。
みんな「変わらなきゃ」と言いながら、少しも変わらない。変わらない原因は、なぜそうなったかの真因を見付けず、日々の習慣に流されるからだ。変わるには変えようという意思が必要だ。変えるという「決断」をしないからだ。決断しなければ、永遠に人生は変わらない。決断をしよう。
ニュートンの運動第一法則
静止あるいは等速度運動中の物体は、外力が加わらないかぎりその状態を続ける(慣性の法則)
(止っているものは永遠に止まっている。)
馬場恵峰書
2021-11-24 久志能幾研究所通信 2218 小田泰仙
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