洗脳教育で運のいい人になる
脳科学者の中野信子氏の説では、運のいい人と運の悪い人の統計的な差はないそうだ。あるのは、「私は運がいい」と思っている人と「私は運が悪い」と思っている人がいるだけとのこと。
誰の人生にも絶望的状況や不幸な状況はある。だが、心が受け入れない限り、絶望も不幸もない。全ては心が決める。
人の運命も身体もすべて心の支配下にある。要は身に降りかかる事件を心がどう解釈するかである。絶望に身を任せれば、地獄に行くしかない。そんな人と付き合うと地獄に道連れにされる。だから自分は運がいいと思っている人と付き合おう。そうすれば運が開ける、
自己洗脳
運の良し悪しは自己への洗脳教育次第である。自分は運が良いと思えば、運が良くなる。それが自分をポジティブに洗脳することだ。自分は運が良いと思うから行動が活発になり、建設的な言葉を吐く。そうすれば前向きの人が寄ってくる。それで良き縁に恵まれて、ますます運が良くなる。
その逆は……….
『華厳経』の教え
心如工画師 画種種五陰 一切世界中 無法而不造
(心は工画師の如く種々の五陰を画き、一切世界の中に法として造らざるは無し=心は巧みな画師のようにさまざまな世界を描き出す。この世の中で心の働きによって造り出されないものはない。『華厳経』より)
『華厳経』は、「この現実世界のすべてを造り出しているのは人間の心だ」と教えている。「怖れるな。怖れることは怖れることを引き寄せる」とキリストは言う。東西の宗教は同じことを教えている。
運の波動
人間の心はその波長に合ったものを引き寄せる。怖れは怖れを、不安は不安を、怒りは怒りを、引きつける。人を妬み恨む心、驕り慢心する心は、それにふさわしい事象を引き寄せる。諦めの心は諦めの境遇を引き寄せる。
逆もまた真である。常に心を善意で満たしている人は善意を引き寄せ、人に親切にしている人には親切が、感謝している人には感謝が返ってくる。
松下幸之助翁もナポレオンも運が良いと自負する人間しか、採用しなかった。ナポレオンは運の悪い人間を徹底的に排除した。松下幸之助は若い頃、渡し船から落ちて危うく命を落とすところであったが、周りの人に救助されて一命をとりとめた。それで松下幸之助さんは、自分は運がよいと確信したという。それは単に営業的に渡し船の運行体制がしっかりしていただけの話である。その事件をどう解釈したかだけである。
美容アドバイザーの佐伯チズさんは42歳の時、最愛の夫に先立たれて、1年間、泣いて暮らした。そこに友人が訪ねてきて、彼女の変わりように驚いたという。友人が彼女に「鏡を見よ」と言うので、1年ぶりに自分の顔を鏡を見たら、そこには老婆が写っていた。心が体の皮膚に影響して、希望を失った心が、皮膚を支配していた。心は皮膚にも影響を及ぼす現実を、身をもって体験した。
彼女は自分の皮膚に対して「ごめんね、これから皮膚さんを大事にするから」と自分の肌に謝り、肌のケアを再開したら3週間で劇的に皮膚の状態が好転したという。皮膚は心とつながっている。だから顔は心の反映だとして、心を込めてケアしなさいと皆さんに指導をされた。
2021-07-08 久志能幾研究所通信 2083 小田泰仙
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