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2021年6月22日 (火)

EV化の一極に賭ける危険性

 

 日産は今後だす新車は全てEV車にすると発表した。ホンダも同じ戦略のようだ。まるで素人の経営者の判断である。貧すれば鈍す、という状況ではないか。全てEV車にすることが経営的に正しい判断なのか。逆に害をなすのではないか。

 

経営

 「経営」とは、持てる資源を最大限に使って、世の中を幸せにする営みである。「経」とは縦と横の糸を折る織機のことだ。縦糸とは綿々と続く人類の歴史の営みを表す。横糸とは世の中の動向を表す。「営」とは、沢山の部屋がある屋敷でかがり火が盛んに燃えている様を表す。

 

電気自動車の電気はどこから?

 現在、電気自動車を作るには、電池の製造が不可欠で、その電池の製造は、レアメタルの確保が生命線である。

 その製造には膨大な電気が必要である。ガソリン車が全て電気自動車に置き換わったら、現在の消費されるガソリンが生み出すエネルギー分の膨大な電気が必要となる。その電気はどうやって調達するのか。再生エネルギーだけでは間に合わない。石油も燃やさないと間に合わない。原子力発電も必要だ。全て電気自動車になれば、電気代は5倍になるとの試算がある。

 

中国のお家の事情

 中国がEV化を宣伝しているのは、EV化で世界市場を支配する意図があるからだ。中国はレアメタルの生産で世界の80%を支配している。レアメタルは石油と同じように戦略物質である。石油は余っているのだ。

 中国国内が公害対策なし無法地帯なので、自動車の排ガスや工場排煙による都市の空気汚染が酷い。中国共産党が電気自動車を推進するのは、排ガスをださない電気自動車にするという、マッチポンプのような宣伝をしたいためである。

 新型コロナ騒動でも、中国国内でコロナ菌を生物兵器として開発し、そのワクチンも真っ先に開発したと言うマッチポンプのような事態となった。そうアメリカ政府は断言している。

 

EV化の目的

 EV化の目的は排出ガスの削減である。地球温暖化の防止である。しかし現実はEV化では、見かけは排出ガスの削減であるが、実質的に排出ガスは減らない。地球温暖化の防止にもならない。それは高血圧症に降圧剤を投与する対処療法と同じになる。だから逆に排ガスが増える場合もある。今のままでは本末転倒の事態になるようだ。

 

2021-06-22   久志能幾研究所通信 2067  小田泰仙

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