餌に釣られたカナリアは下痢をする
カナリアは空気の異常を過敏に反応するので、炭鉱の中でガス検知センサーとして、重宝される小鳥である。地下鉄サリン事件後の1995年3月22日、警察が国道5号線沿いの富士山麓のオウム真理教サテアンに突入する時、小鳥籠を同行させた。警察もサリンガスが怖かったのだ。
ルート5 富士山麓に オーム鳴く
√5=2.23620679 と受験勉強で覚えたことが記憶に蘇える。
巻き寿司で下痢
最近、つい病みつきになって間食としてスーパーの398円巻き寿司を4日連続で食べたら、3日連続で、外出途中で下痢のためトイレに駆け込む羽目になった。これはおかしいと、翌日からその巻き寿司を食べるのを止めたら、その下痢症状はピタリと止った。私は食い意地が張ったカナリアであった。少々恥ずかしい。
今日(5月14日)その巻き寿司の成分表を確認したら、数種類の防腐剤名が列挙されていた。
私はまるで防腐剤の検出カナリアであったようだ。今までスーパーの巻き寿司をたまに食べるだけであったので、問題が起きなかったが、連日食べたので、「毒素」の効果が劇的に現れたようだ。私は癌の手術をしているので、免疫力が低下して、その影響が顕著に出たようだ。
普通の健康体の人なら問題がないようだ。しかしそれが長期にわたっての食用となると、ガンなどの病気の一因になるのではないか。防腐剤や添加材が健康には良くないことは自明である。
カップ麺の前科(?)
私は44年前に胆石の手術で、胆のう摘出手術を受けた。その後、カップ麺を食べると、必ず下痢である。カップ麺の油が悪さをしているようなので、この44年間は全くカップ麺を食べずに過ごしてきた。胆のうは油分が体に入ってくると、消化液を濃縮して貯めてある胆のうから放出する。私の場合、その胆のうがないので、油分の消化効率が悪いのだろう。ある意味、私は悪い油分を検出するカナリアであった。結果として、健康には決して良いとは言えないカップ麺を食べずに過ごせたので、幸せであった。
恩を仇で返す「匂い」を感知
長く生きていると、恩をあだで返されたことを多く経験する。人の行動には胡散臭い匂いがある。その匂いに腐臭を感じたら早めに縁を切ることだ。腐臭を感じながら付き合っていると、恩を仇で返される。その経験が数知れずである。
人生の成功は、縁の腐臭を敏感に感じるカナリアたれ、君子危うきに近寄らず、である。
腐臭ある縁の人には、食品の添加剤や防腐剤のように、小手先の手練手管が感じられて、人間性に素直さが感じられない。人間は素直でないと、見るものも歪んで見える。
早め早めに悪縁を切ることが、縁ありて花開くことになる。腐臭ある縁からは花でなく仇花しか開かない。よき縁から良き花が開き、恩有りて実が結ぶ。腐臭ある縁からは、後悔と時間の浪費しか生まれない。腐臭ある縁と付き合うと、良きご縁と付き合う時間が弾き飛ばされてしまう。人生の時間は有限で、総量は決まっている。時間も縁も命なのだ。
2021-05-14 久志能幾研究所通信 2019 小田泰仙
著作権の関係で、無断引用を禁止します。
コメント