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2021年1月12日 (火)

化石時代の「米敏腕トップが語った経営術」

時代に取り残された拝金主義者の末路

 

 ルイス・ガースナ― 米IBM 前会長兼CEО 米IBMを立て直した敏腕トップが語る経営術とは。

(「敏腕」とは日経ビジネスが定義しただけで、辣腕であるわけではない)

 

下記は、ルイス・ガースナ―が唱えた「社長がなすべき10の仕事」

1 BRICsなど新興国市場の開拓を10年計画で進める

2 金融不況に対応してコスト削減、事業構造を見直す

3 ネットワーク技術を生かして経営を効率化する

4 従業員との対話を増やし、会社の現状や指針を伝える

5 競争力のない事業から撤退し、強い事業に集中する

6 組織のあり方、報酬制度、社内文化に気を配りる

7 後任選びを最大の仕事と捉えて綿密に進める

8 取締役会で綿密な戦略議論をする

9 技術の発明ではなく、製品を意識し、イノベーションを生む組織に

10 常に仕事の優先順位を明確にする社風を作る

 日経ビジネス 2010.1.11号より

 

以上を読んで私が感じた疑問点を下記に列挙した。

 なぜ新興国市場の開拓が第一なのか。それは戦術だ。

 なぜコスト削減が第二なのか。それも戦術だ。

 安ければよいとは、商品に付加価値がなく、価格でしか勝負できないのだ。負け犬の遠吠えである。

 なぜネットワーク技術を生かすことが第三なのか。それも戦術だ。ネットワーク技術を生かすのではなく、イノベーションするのが最優先ではないのか。それが戦略だ。

 IBMはPCの草分け時代に大規模コンピューターからPCへの転換を見誤った。IBMは、ネットワーク時代への大転換に乗り遅れた。失敗をまた繰り返している。巨像のIBMには戦略がないのだ。学習能力がないのだ。

この戦略に、

 「顧客の為に」は、何処にあるか

 「社会の為に」は、何処にあるか

 「従業員の幸せの為に」は、何処にあるか

 「何のために働くのか」は、何処にあるのか

 「会社の存在意義をどう伝えるか」は何処にあるのか

 

IBMの10年後の末路

 この「社長がなすべき10の仕事」は拝金主義者の部長クラスが唱える仕事術である。こんなレベルの経営者がIBMをかじ取りしたから、この10年間でGAFAに負けた。当時、飛ぶ鳥を落とす勢いのIBMは、今はGAFAに押されて影が薄い。昔のコンピューター創世記の巨像は、時代の進化に置いていかれた。この世界は強いものが成長するのではなく、変化に対応できたものが成長するのだ(ダーウィン)。IBMはこの30年間の激変に対応できなかった。

 

 自分はこの時代の変化についていくために、自分は変われたのか。学んでいるのか。その変化に対して何か行動を起こしたのか。他山の石として、自分に振り返って、反省したい。人皆師である。

それに不満があるなら、何か行動を起こせ。何もしないのが最大の罪である。

 この世界は強いものが生き延びるのではなく、変化に対応できたものが生き延びる。(ダーウィン)

 

組織トップの器量

 米国企業のトップが拝金主義者として跋扈するから、米国社会は格差社会になった。欧米の経営者は、拝金主義、全部取り、格差大歓迎でグローバル経済主義を邁進した。そこには社会との共存、人類の幸せ、利他の精神は見られない。

 しかし、もっとも時代に取り残されたのは、日本社会と大垣市である。時代の変化に対応できない拝金主義の国会議員や古い政治家・小川敏に支配された末路である。古い政治屋はお払い箱にすべきである。何時までもそんな政治屋がのさばるから、日本と岐阜県と大垣市は衰退した。

 

トップの器量が組織の成長の限度

 組織はそのトップの器量以上には成長しない。小川敏が大垣市長になって大垣を支配した20年間で、大垣の公示地価は半分以下になり、経済は年率マイナス1%で下落を続けた。大垣駅前商店街の60%の店が小川敏の悪政が原因で店を閉めた。今は20%の店しか残っていない。大垣駅前商店街は幽霊のシャッター通りとなった。しかし大垣新市庁舎だけは立派になった。小川敏が建てた砂上の楼閣である。

 小川敏が利己主義として悪用した予算で、大垣市の職員の給与は県下一の高さになった。大垣市の児童生徒一人当たりの教育費が県下最低になった。大垣市の教職員の給与は岐阜市のそれより200万円も低くなった。

 小川敏が唱える「大垣が子育て日本一」など大嘘である。

 こんな大垣市に誰がした?

 

殺人行為?

 大垣市が大垣駅前で開催した餅つき大会(2020年2月)で、老人が餅の誤嚥で死亡しても、小川敏も市商連の小倉利之理事長も弔問にさえ行かず、その説明責任も果たさず、知らんふりである。人間として最低のレベルである。日本では嚥下障害で年間4万人が亡くなっている。老人に餅を食べさせる危険性が明白なのに、大垣の行事として、老人に無料の餅を振舞うのは殺人罪に相当する。こんな人間が支配する大垣行政は恥である。そんな人間の政治など、子供には見せられない。

 小川敏は化石時代の政治屋である。大垣市民の幸せは、市長が握っている。未来を背負う子供の為にも早期の退任が必要だ。

 

2021-01-12 久志能幾研究所通信 1887  小田泰仙

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