西方浄土に旅立つ予行演習
欧州便に乗ろうとすると、出発時間の関係で、前泊で関空近辺のホテルに前泊しなければならぬ。2018年にウィーンに飛んだ時も、関空で前泊した。
もっと遠い西方浄土に飛ぼうとするなら、それ相応の準備が必要だ。
今年、ご縁があり大晦日に地元のホテルに泊まって、ホテルで正月の朝を迎え、人生を深く考える機会を得た。ホテルで前年を振り返り、今年の計画を練った。今年の方針を決め、人生道を新たな気持ちで歩む決意をした。
西方浄土に旅立つときは、一生の出来事が走馬灯にように頭を駆け巡るという。戒名を授かり浄土に赴き、その名に恥じないように来世で佛を目指して菩薩行をおこない、生まれ変わりに備えることになる。
長年の夢
以前から正月にホテルに泊まりたいと思っていたが、予約の難しさ、正月料金の高さに躊躇して今まで実行できていなかった。ところが今年、Go Toトラベルが停止となり、ホテルがキャンセルの嵐に巻き込まれ部屋がガラ空きだとの情報を得て、地元の大垣フォーラムホテルを予約した。正月にホテルに泊まるのは、生まれて初めての体験である。このホテルは宮様も何回も泊まられている格式あるホテルである。
大晦日の夜に今年の振り返り
ホテルのレストランに設置された150インチの大スクリーンで、紅白歌合戦の放映が始まる前のニュースを見ながら、年越しそばを食べた。さすがホテルが用意する年越しそばは上品である。私は紅白歌合戦など見たくない。
レストランはGo Toトラベルが停止で、人が閑散である。ホテル業界は悲惨である。政府の対応は、支離滅裂である。
その後、ホテルの一室で、持ち込んだメモファイル(A4で約300枚)を見直しながら、この一年の出来事を振り返って自分の生きざまを整理した。まるで人生最期の時に、思い出が走馬灯のように駆け巡るかのようであった。
また「死ぬまでにやりたい108の夢」の前年実績値とこれからの予定を見直した。夢への挑戦を新たにした。
また今年の人生方針を見直して、更新した。1年経つと、多くの経験を積み、新たな方針が出てくる。
今までは自宅で年末に以上のことをしてきたが、清潔で広いホテルの一室だと、目の前に自宅内のごちゃごちゃとしたものがなく、すっきりした気持ちで整理ができた。たまにはホテルで静かに考えるのも、気分転換で良いものだ。
湯灌(?)
その今年の行動の見直しが終わり、夜、お風呂にゆっくりと入り(湯灌?)、その後、水シャワーを浴びて身を清めて、永眠するかのように眠った。
翌朝の元旦、死(?)から目覚めて、再度お風呂にゆっくりと入り、水シャワーを浴びて身を清めて、生まれ変わった。外は雪景色である。朝日は拝めなかったが、すがすがしい朝を迎えられた。
レストランでおせち料理とお雑煮を食べて、ホテルを後にした。料金は予想外に安価であった。年越しそば、おせち料理とお雑煮は宿泊とセットでの料金である。
新たな場、新たな取り組みには、新たな発想が生まれる。年に一度、人生を静かに見直すのをホテルで行うのも良いことだ。皆さんにもお勧めです。同じ場所、同じ環境では、変化は生まれない。
2021-01-01 久志能幾研究所通信 1880 小田泰仙
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