狂った習慣・喫煙が女性を殺す
生涯のうちに乳がんになる女性の割合は、50年前は50人に1人であったが、現在は14人に1人 と言われる。年間6万人以上が乳がんと診断されている。 また、乳がんで死亡する女性の割合も年々増加の傾向にある。年間約1万3,000人が亡くなっている。これは乳がんを発症した人の30%程度に当たる。
「乳房再建ナビ」より http://nyubo-saikenn.com
乳がんは、この40年間で、乳がんは3倍に増えた。その最大の原因は、狂った食生活、狂った生活習慣である。それ以外に、夫と子息の喫煙の影響が大きい。
乳がんに罹り、それが完治しても、一度癌になった体は癌に罹りやすく、別の部位に転移する危険性が大きい。
癌の治療をしても、癌になった真因を除去しないから、数年後に癌が転移して再発する。いくら有名病院で名医にかかって治療をしても、癌になった真の原因を見付け、その元を絶たなきゃ再発する。私のピアノの先生の場合もそうだった。
「日本人女性の乳がん発症」
2105年1月、日本の集団免疫学研究である「高山スタディ」から、乳がんと喫煙に関する報告が出された。本人ではなく、家族の喫煙である。
高山スタディでは、生活習慣と免疫との関連を解析するために1992年にスタートした。
年齢、BMI(体格指数)、飲酒、初潮年齢、出産・授乳経験など他に乳がん発症との関連が疑われる要因の影響を排除して解析した結果、「本人」と喫煙と乳がん発症との関連は認められなかった。
「夫」の喫煙との関連を解析したところ、妻本人がたばこを1本も吸わなくても、夫が一日に21本以上たばこを吸っている夫婦では、夫も非喫煙者である夫婦に比べて、妻の乳がん発症リスクが1.98倍に上昇することが判明した。
受動喫煙と乳がんについては国立がん研究センターの報告もある。閉経前の女性の場合、自分自身が非喫煙者でも「たばこを吸う人と10年以上、一緒に住んでいた」「家庭以外で、毎日1時間以上、たばこの煙を吸う機会がある」などの女性は、乳がん発症リスクが1.5~2.6倍に上昇するという。
この項、井手ゆきえ著「日本人女性の乳がん発症」(「週刊ダイヤモンド 2015/03/14号」)より
家族で夫以外に、子息も煙草を吸えば相乗作用で、妻・母である女性が乳がんになる確率は急増するであろうことは、容易に推察できる。タバコを吸うことは、自分の肺がんリスクも増えるし、近親の女性に対して癌を誘発させる狂った習慣である。妻殺し、母殺し、娘殺しになってはならない。
日経ビジネス 2016.02.08
日本経済新聞 2019年10月18日
2020-10-06 久志能幾研究所通信 1774 小田泰仙
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