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2020年10月14日 (水)

精神構造体の基本

 

 建物は中の構造が一番大事だ。外側の形式など、後からいくらでも直せる。

 私の親が40年前に立てた家は、構造がしっかりしているから、リフォーム工事が出来た。もっとも新築以上の費用がかかった。家族との想い出があったから後悔はしていない。

 近所の同時代に建てたプレハブ住宅は、リフォームが出来ず、全面建て替えとなっている。

 

人間の構造

 人間では、その精神構造が一番大事だ。その精神が腐っていると、いくら体裁を整えても、人生の途中で破綻する。その基本は、心の健全性と、若さ、柔軟性である。

 若い頃にシッカリした精神構造を作っておけば、後は微調整で人生の荒波を乗り越えられる。だから精神だけは、青春であるようにすべきだ。

 その精神構造も若くなければ、人生を乗り切れない。太くても枯れた枝に体重をかけて乗ると、ポキッと折れる。ところが細くても末端に葉が生えている枝に乗っても簡単には折れない。同じことが人間の精神にも言える。

 心に柔軟性があれば、コンプライアンスという心の復元力で、人生の荒波にも耐えられる。それがないと横波を受けて人生で沈没する。

 

心の形成

 自分作りの基本は、価値観の形成である。幼い時は躾教育である。親を敬い、世間の常識を學ぶ。実社会では、これがいいこと、これが大切ということを現地現物で体験する。

 今は教える側の親が堕落しているから、手の施しようがない。

 親が子供を猫可愛がりで甘やかすから、子供が成長しない。「教」育とは、「老」人が「子」供を鞭で打つ姿の象形文字である。子供は動物で生まれて、躾で人間になる。今の子供は動物のまま成長した小人が多い。

 

リモート学習

 ところがテレビ会議やリモート学習では心の教育ができにくい。講演でもテープで聞けば、同じ話でもパッション(講師の情熱)が伝わらない。

 新型コロナ対策でリモート学習が大流行である。前職の会社でも後年、新人教育がテレビ会議方式の講義になってしまったが、その効果を私は疑問視している。私は、それは手抜き教育だと思う。リモート指導では、教師のパッションが伝わらない。教師も投げやりな機械的な講義となってしまう。そんなことでいいのだろうか。

 世間の流行に惑わされず、良き師を探して人生を航海しよう。

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  馬場恵峰書

2020-10-13 久志能幾研究所通信 1785  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

コメント

Zoom等を活用して行われているリモート授業や会議は、昔行われていた、いわゆるテレビ会議システムとは全く別物です。

もし、Zoom等を活用しながらも、テレビ会議システムと同等のことをしているのであれば、それは宝の持ち腐れです。

ICT機器の活用の仕方次第では、対面で行うよりも、はるかに大きな成果が得られます。

小田さんがおっしゃるように、時間は命です。
対面ではなくても、オンライン(リモート)の会議や講義等が対面のそれと同等の成果を上げられるとしたら、移動時間等が短縮され、その分時間を有効に使うことができます。

オンライン(リモート)の会議や講義が普及することは、人々の時間(つまり命)がより大切にされることにつながると、私は思います。


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