時間の戦略(改) 磨墨知38.
戦略とは「何をしないか=(略)」を選択する戦い手法である。全てに手を出していては時間がいくらあっても足らない。旧日本軍は戦線を拡大し過ぎて自滅した。
時間は有限であり、何物にも変えられない資源なのだ。失った金は、稼げば取り戻せるが、失った時間は取り戻せない。
自分に人生の理想の夢がある場合は、冗長な作業、世間話、人罪からの妨害、余興は人生の遊びとして扱うべきで、一定以上の割合にしてはならない。
人生を脅かす魔モノのような存在が、病気である。その魔モノは、妖艶な美女如き美味食で、己を病気にさせる。美食こそが人生最大の抵抗勢力である。なにせ収入(税収60兆円)のうち、病気を治すための医療費(43兆円)が半分以上を占める現代である。それが抵抗勢力である。医療費に群がる輩が、己の人生を狂わせる。
人生の理想(Ideal)=エネルギー(E) ÷ 抵抗勢力(R)
戦争(病気も戦争だ)に勝つためには、戦略が必用だ。自分の持つエネルギーを増やすのは大変だ。夢を実現するために、それに対する抵抗勢力の力を減らせば、理想の実現エネルギーを大きくできる。
私が食にこだわるのは、病気になりたくないためだ。病気が自分の夢を妨害する最大の抵抗勢力である。敵は身のうちである。
織田信長の戦略
織田信長が鉄砲を最大限に活用したのは、尾張武士が弱かったからだ。信長は、弱い尾張武士を強くする戦術ではなく、戦わなくても(戦いを略する)、弱い兵士が鉄砲で相手を攻撃する戦略を考えた。武田信玄は武田四天王の力を合わせて、敵を突破しようとした。武田軍は日本最強の武士軍団で、赤備えとして恐れられた。だから飛び道具など必要でなかった。
ODA信永信用金庫の戦略
自分の出来の悪い頭と身の回りの資源の貧弱さを理解すれば、抵抗勢力の力を弱めて、自分は飛び道具で武装するしかない。
人生で最大の抵抗勢力とは、美食を餌に誘惑をかける食欲産業である。それが自分を病気にする。自分の自制心の無さが最大の敵である。
現代の飛び道具とはIT機器である。そして自分の智慧である。凡人の自分が、人と同じことをしていて、勝てる(儲かる)ワケがない。
人モノカネ情報が現代の資源である。それを司るのが時間である。それを有効活用するため、戦略をもって戦おう。私はIT投資にはケチケチしない。
テキスト「武道としての情報設計」(2006)
2020-09-27 久志能幾研究所通信 1763 小田泰仙
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