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2020年8月30日 (日)

磨墨知658 ユダヤ人になろう

 「あなたはユダヤ人なのだから、人の2倍の努力をしないと人並みになれません」とは、ある成功したユダヤ人の母の言葉。

 世界人口のわずか0.25%のユダヤ人が、ノーベル賞受賞者の20%を占めている。『フォーブス』の長者番付で上位を占めているのもユダヤ人である。

 ユダヤ人に成功者が多いのは、ヨーロッパで圧倒的に少数派であり、キリスト教徒でないために差別されていたからだ。政治家や官僚など、その国の表街道に行くことは難しいため、ユダヤ人はビジネスや金融、科学や芸術など自らの才覚で人生を切り拓いてきた。

 その成功の要素の一つが宗教の教えである。ユダヤ教の聖典のタルムードは他の宗教に比べて現実世界における成功や繁栄につながる内容が多い。

 たとえば「学ぶことが大切だ。常に新しいことを学べ」、「時間当たりの成果をちゃんと意識せよ」と聖典に明記されている。2000 年前の聖典に生産性にまで言及されているのは驚きだ。

 ユダヤ人は、差別されて表街道を歩けなかったが、いじけず、きちんと学んで成果を上げている。これがタルムードの教えである。効率的に何事にも取り組む姿勢が、成功に導いた。

 

 人は皆、ユダヤ人的要素を持っている。ユダヤ人的要素とは、劣等感、ハンディ、不得意等の人間の弱さである。そのため、その件に関して人並みにやっていたら、人並みに費やした時間成果さえ出ない。それより2倍の時間をかけて1の成果を上げたほうが効率的である。

 仏教では、それを因果応報という。

 トヨタ教でもその教えは愚直である。整理整頓清潔清掃躾がその教えである。その根幹は、ジャストインタイム、無理無駄ムラ排除である。そして神仏を敬えである。

 自分はユダヤ人と思って精進をしよう。私にはユダヤ人的なマイナス要素が多いと自覚していたから、この50年間、愚直に本を読み、カードに書き抜き、人並み以上に継続して学んできた。今の自分があるのは、自分がユダヤ人だと思って努力を継続してきたからだと思う。オダブツ教の教祖は天才ではなく、愚直なのです。

 

2020-08-30 久志能幾研究所通信 1725  小田泰仙

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