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2020年1月23日 (木)

狂った大垣教育行政、働き方改善、児童を犠牲

何かおかしくないか?

 大垣市興文小学校の校舎のドアは、朝7時45分にならないと開かない。校舎の門は用務員さんが6時に開いているのに。地域の人は、子供の通学を見守るために、7時から立哨をしているのに。

 寒い朝、登校している児童生徒達は、学校がドアを閉ざしているので、校舎内に入れない。職員室には教師は来ているのだ。子供たちの教育の場として疑問を感じる。

 不登校で学校に行けない子供さえいる現代、学校に早く行きたいと意欲ある子を締め出すのは、なにか違和感を覚える。

 大垣の小学校は、早く学校に来て皆とお話をしたいという子供たちの向上心を拒絶している。それが大垣の教育現場である。何が子育て日本一を目指すというのか。

 私は町内の某母親から、子供が通う小学校の門の開門時間が遅くなって、外で待つ子供がかわいそうだとの声で、2020年1月15日に現地で実体調査をした。

 

学校側の言いわけ

 学校側の説明では、教師の勤務時間の増大の負荷が増えるのを抑えるため、子供たちに早く学校に来ないように指導をしているという。それでも生徒たちはだんだんと早く来るようになったので、7時45分まで校舎のドアを閉ざすようにしたという。この処置は昨年の第二学期(2019年9月)からという。

 朝、校門で生徒を入校の誘導していた先生に確認すると、「今後、もっとその開門時間を遅くする」という。狂気の沙汰である。

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P1070529s  教室に入れず、寒い外で待つ児童達

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 やっとドアが開いて入室 2020年1月15日、07:48

 

学校は街の支援を無視

 街の自治会では、当番で朝7時から、子供たちの通学路で児童の安全を見守っている。この場所から学校まで徒歩で7分である。それなのに学校が校舎の門を閉じて子供の入室を拒絶している。不審者が校舎の前で待っている子供たちを襲ったらどうなるのか。子供たちに付き添った緑のおじさん達は、生徒が校庭に入ったら、後は安全だとして、その場を離れてしまう。

 学校の説明では、子供たちだけで教室に放置すると危険だと言い訳をする。しかし、現状の方がよほど危険である。容易の不審者が近づける。

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 自治会のボランティアが各所の通学路で立哨 朝7時から(2020年1月15日)

 

子供が犠牲

 要は、「先生の働きかた改革」という美名の元で、子供たちが犠牲になっている。これでは、大垣の学校は、「既定の時間になったら教育というコンベアラインが回り出し、「生徒に教育を施す工程」の工場扱いである。それが「子育て日本一」を目指すと口先の魔術師・小川敏が長期独裁政治を行う大垣市の教育の実態である。

 言い換えれば、大垣市が教育への予算を県下最低のレベルに落としているので、先生たち一人当たりの負荷が大きくなり、結果として子供たちに犠牲を強いているのだ。諸悪の根源は、教育費を自分たちのために「食べてしまった」小川敏市政である。

 

口先だけの働きかた改善

質問:本市の「教員の働きかた改善」の具体的な実績と方針は?

回答:大垣教育委員会では平成30年3月に「学校における働きかた改善プラン」を策定して、教員の働きかたを推進している。プランでは、「1か月あたりの時間外勤務を60時間以内、中学校では70時間以内にすること。」を目標として、各学校においては、運動会や宿泊研修などの学校行事の縮減、さまざまな会議の回数・時間の削減、学校閉庁日、ノー残業デーの設定による働きかたの見直しなどの取り組みを進め、勤務状況が改善されてきているところです。」

  答弁は山本譲教育長  令和元年12月大垣市議会での質疑応答で      

 

県下最低の教育費

 大垣市の児童生徒一人当たりの教育費は県下最低レベルである。それでいて市職員の給与は県下一である。大垣新市庁舎の市民一人当たりの負担額も県下一の高さである。

 2018年では、小中学校へのエアコン導入率が、大垣市は2.1%と県下最低であった。他市は100%であるのが殆どであった。要は大垣市の役人が、子供たちへの教育予算を食べてしまったのだ。一事が万事である。

 それなのに、口先の魔術師・小川敏は、「大垣は子育て日本一」を目指すとはほざく。上記のように、常軌を逸した児童の扱いが、大垣市の教育の実態である。子育ては、幼児だけでなく、子供が高校を卒業するまでの期間である。それを小川敏は、ごく幼児期の一時期だけを取り上げて、「子育て日本一を目指す」(日本一になったとは言わない)と宣伝するのは詐欺のような手口である。

 

大垣市の教育は県下最低レベル

          一人当り予算   児童生徒数 

         千円  大垣100で   人

多治見市    735    158    8,862  

岐阜市     529    114    32,074  

可児市     517    111    8,352   

大垣市     465    100    14,400  

各務ヶ原市   445     96    12,525   

刈谷市(愛知県)918    197    11,120  

 

 

 

大垣市職員の給与は県下最高レベル

大垣市議の年収   942万円 全国115位

大垣市役所職員年収 685万円  全国67位( 全国792市中で上位)

           岐阜県下一位(岐阜市より多い)

岐阜市役所職員年収 672万円 (全国117位)岐阜県下二位

岐阜市民の年収   344万円 全国170位

大垣市民の年収   320万円 全国280位

 

 

教員ファーストの大垣市の醜態

 子供を朝に教室に受け入れるのに、人手がなく、教員の負荷が大きいなら、予算をつけて人を増やせばよい。ボランティアでも地域の支援を求めればよい。手はいくらでもある。教育は子供ファーストである。それが教員ファーストで、ドアを閉めておしまい。それが、大垣ではまかり通っている。まるで病気になったから、薬を飲ませるという対処療法を行っている。病気になった原因に目をつぶっているのだ。

 昔は教師が子供のために己が犠牲になっても、子供を育てた。それが聖職者としての教師の姿である。しかし大垣市は子供を犠牲にして、教師や役人がのさばっている。

 

平目の舞いを演じる大垣行政マン

 だから、朝の寒い時に、児童達を校舎から締め出しを食らわして、学校も役所も平然としている。それを行政の誰も疑問に思わない。大垣市の関係者は自分たちの利権だけを大事にしているようだ。汗をかくことを忘れてしまったのだ。教員はその職が、聖職ということを忘れて、教育工場ラインの作業者に落ちぶれている。それは20年弱の小川敏の無能独裁政治で、行政マンの感覚がマヒしているのだ。それが小川敏の腰巾着と揶揄される山本教育長の議会答弁である。

 

世間の目を逸らす姑息な小川敏

 大垣を良くするために、市民の皆さんは、もっと大垣行政に目を向けて欲しい。小川敏はその目くらましとして、何処に行っても新市庁舎の自慢話ばかりである。各地の新年互礼会でも、小川敏はその自慢の挨拶ばかりである。新年の挨拶なら、もっと大事な今後の市政方針の夢を語るべきだ。

 大垣新市庁舎の建設費用は、市民一人当たり県下最高の負担額である。それだけ贅沢をすれば、分不相応の立派な市庁舎も建って当たり前だ。自慢もしたくなるだろう。それは他人から巻き上げた金でモノを買って自慢するガキの挨拶である

 

新市庁舎比較

      人口  新市庁舎費用  市民一人当たり負担

大垣市   159千人  126億円  79千円(県下一)

岐阜市   406千人  266億円  65千円 

各務ヶ原市 145千人   83億円  57千円

多治見市  107千人   52億円  48千円

 

 

2020-01-23 久志能幾研究所通信 1459  小田泰仙

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