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2019年12月28日 (土)

ご縁の裏切り者

 会社や学校の同窓会があると、欠席した昔の仲間付き合いのことが思い起こされ、会いたくなり電話をしたことがある。

 またその同窓会で数十年ぶりに再会して、別の場所でじっくりと話し合いたいと食事を誘うことがあった。しかしその3人とも、「今忙しくて、この仕事の山が越えれば会える。後で電話をするよ」と言って、そのままになってしまった。もう2年も経つが、3人から電話はない。

 

今ここ

 そういう人に限って、「今度」、「何時か」は永遠に来ない。我々には「今」しかない。私はその人とは縁がなかったと思い、こちらから督促の電話をすることはしない。ボールは相手にあるのだ。相手からの返事までの時間が、私が相手からどの程度思われているかのバロメータなのだ。男が約束したことを、忘れる人と付き合ってロクなことはない。

 

時間泥棒

 ある人を飲み会の約束をして、向こうの都合でそれがキャンセルになったことがある。相手は私の予定時間を無為にしたのだから、その巻き返しをしなければならないのに、相手はそのままにしてしまった。そういうレベルの人間であることが証明されたので、私は、彼とは表面的な付き合いは続けたが、飲み会をする縁を切った。そういうレベルの人と付き合うほど、私が時間を損する。付き合わないのが正解である。

 ここでの問題点は、「今度食事をしよう」と軽い気持ちで言った本人はコロッとそれを忘れてしまうが、言われた方はしっかりと覚えていることである。時間が経つほどに、その人の信用が減っていく。

 私が逆の立場の場合なら、万難を排してその飲み会の時間を作るのが私の主義である。ご縁は大事にしなければ、気が済まない。

 

時間は命

 人と約束するとは、相手の時間(命)を頂くのだ。時間は命である。その時の時間は、永遠に来ないのだ。一期一会とは、全力でその時間を全うする人生修行である。遅刻、延期、忘却は罪である。一刻、一刻、命が消えてゆく。今、出会うご縁は、次の機会のご縁とは全く別である。だからこそ、今のご縁を大事にしなければ、夕焼け小焼けで、日が暮れて♪」と人生の夕刻が迫るのだ。人との約束をたがえるとは、貴方の信用という人格の寿命が尽きようとしているのだ。

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  馬場恵峰書    2018年

 

2019-12-28 久志能幾研究所通信 1437  小田泰仙

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