終活 戒名 人生15分前の行動
私は、日程表に基づいた行動で、電車でも1本前、2本前に乗り、会議でも15分前に集合、と早め早めの準備、行動を心がけている。
2019年10月29日、馬場恵峰先生に私の戒名を揮毫してもらう為、日帰りで長崎県大村市に出かけた。人生を80年間として、一生の行事の15分前とは、300日前に相当する。だから人生では1年単位で考えて、その準備をするのが最善である。死ぬ数年前に葬式を想定して、戒名を決め、先生に揮毫をしてもらい、それを墓誌に刻む。葬式の手配は、2月の手術前にすませた。お寺さんにお金も支払い済である。では、墓誌への戒名の記載は、いつやるのか、今でしょう。だから今日、九州に出かけて、戒名を揮毫して頂いた。
何時までもあると思うな、親とカネ
先生も93歳である。何時までも揮毫をして頂けるわけではない。早め早めの行動が、安心を生む。故河村義子先生のように、死は突然なのだ。自分の死はある程度予測がつくが、親の死や、特に師の死は突然で、往々に茫然自失に陥る。いつまでも、あると思うな、親とカネである。
墓誌の書き方
先生は、今までの8名の戒名の後に、私の戒名を揮毫した。私が4年前に自家の墓を改健して、ご先祖の8名の菩提を弔った意味で、墓誌全体のバランスをとって、私の戒名は少し太い字で揮毫をしたという。単に戒名を書けば良いわけではないのだ。
元気をもらう
93歳の恵峰先生に私の戒名の揮毫をしてもらい、深夜に自宅に帰着した。先生宅の滞在時間は3時間であった。当日は、朝5時50分に家を出て、23時の帰宅である。恵峰先生に戒名を書いてもらって元気になった。先生の元気な姿を見ていると、おちおち死んでなんかいられない。
書家の師に戒名を揮毫してもらえるのもご縁である。稀有なご縁として有り難いことだと感謝している。
墓誌の戒名を揮毫中の馬場恵峰先生
2019-10-29 久志能幾研究所通信 No.1383 小田泰仙
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