« 敬老会、後何回、出席できるやら? | メイン | 「力神」は吾なり、魂なり »

2019年9月30日 (月)

忖度に溢れた大垣市議会 一般質問

 2019年9月9日の大垣市議会一般質問の一覧項目を大垣市のHPで見ると、重箱の隅を突っつくような質問ばかりである。議会直前に、駅前の8月31日、百貨店ヤナゲンが閉店して、大垣駅前通りの人通りが1/3に激減した。大垣市の駅前の衰退がこれだけ顕著になった9月9日、大垣市議会の一般質問で、それに対する質問は全くないので、傍聴にいこうかと思ったが、思いとどまった。行っても意味がないと判断した。

 2019年9月20日に、基準地価が公示され、小川敏市長が市長に就任して以来、大垣市の地価は半分に暴落した。他市は地価が上がっているが大垣市は下落傾向が止まらない。これは18年来の傾向で、毎年、地価が下落している。それでいて大垣市会議員から、大垣市の没落に関する質問は全くない。まるではれ物に触るが如き、市会議員達の対応である。

 

原因推定

 それを追及すると、後で市長から嫌がらせを受けるので、己の地元の利権誘導に支障がでるのでやらないという噂のようだ。大っぴらな嫌がらせではないが、行政に議員が陳情しても無視されるとかの嫌がらせである。市会議員は、その空気に敏感である。そでもないと、これだけ大垣が没落したのに、一般質問内容が、異常である。

 次期市長候補と噂される某市会議員も、今回は一般質問をせず沈黙である。市長を目指すと、敵は作りたくないのだろう。前回の質問もヨイショの質問であった。

 

議員証言

 最近、現役を引退した与党系の某市会議員に、一般質問で小川敏市長への忖度があるかどうかを聞いてみた。

 曰く「そんなことはない。事前に事務局と質問内容を調整することはある。それは国会の一般質問と同じステップである。

 大垣も南側は寂れたが大垣駅北側が拓けて良いことだ。大垣市行政も月一の元気ハツラツ市で頑張っているが、なかなかうまくいかないようだ。誰がやっても同じだろ。」

 あまりにお粗末な回答で、議員の資質を疑ってしまった。現状認識がお粗末すぎて、よくこれで議員が務まったと思う。これが大垣市議会議員の実態である。これでは大垣市は良くならない。

 

傍聴経験

 以前に市議会の一般質問を傍聴したが、聴いていて馬鹿らしくなって、二度と傍聴などすまいと決めた。それほどに市民を馬鹿にした猿芝居であった。議員が問題点を追及しても、小川敏市長はのらりくらりと言い逃れをして、時間がこれば、議長が「時間です、次の質問者どうぞ」で終わりである。他の議員も押し黙って何も議論しない。国会答弁と同じ様である。まるでシナリオが決まった猿芝居である。

 

対策

 私には、なす術がないが、大垣市民の皆さんが、大垣市議会の惨状を認識することが、大垣を良くする第一歩であると思う。自分が投票した議員が、何を質問したかは知っておくべきだ。少なくとも、大垣市会議員の全員が、大垣市の衰退を食い止める気はない、だけは分かった。小川敏市長と大垣市議会が、大垣市を地獄に突き落としている。なんとかしなくては。

 それでいて,大垣市民に較べて、大垣市会議員と大垣市役所職員は高給を取っていることを認識しておこう。

 

大垣市議の年収   942万円 全国115位

大垣市役所職員年収 685万円  全国67位( 全国792市中で上位)

           岐阜県下一位(岐阜市より多い)

岐阜市役所職員年収 672万円 (全国117位)

大垣市民の年収   320万円 全国280位

 

2019年9月9日 大垣市議会一般質問者と質問内容(大垣市HPより)

1 関谷和彦

 1.ブロック塀対策について  

 2.ドローンの活用について

 3.親子バス利用支援事業について

2 田中孝典

 1.防災情報伝達手段のレベルアップを

 2.後付け型踏み間違い急発進防止装置への助成を

 3.令和の時代の本市の教育について

3 中田ゆみこ

 1.ひきこもり支援策について

 2.がん検診の受診率向上について

 3.小野小学校体育施設について

4 長谷川つよし

 1.防災士について

 2.子育て支援について

 3.NHK大河ドラマ「麒麟がくる」を生かした観光行政の取り組みについて

5 梅崎げんいち

 1.高齢者の移動手段確保と安全運転支援について

 2.市民病院における「認知行動療法」の導入について

6 近沢正

 1.地域住民に求められるコミュニティの場所について

 2.自治会加入の促進について

7 不破光司

 1.都市公園の適切な管理と整備について

 2.ドライブレコーダーの設置にかかる補助制度の新設について

 3.2020年東京オリンピック事前合宿誘致について

8 空英明

 1.国民健康保険の保険者としての役割について

 2.電力供給契約について

 3.北部体育館閉鎖に伴う利用者対応策について

9 中田としや

 1.子どもの貧困対策について

 2.幼児教育・保育の無償化について

10 岡田まさあき

 1.保育園の紙おむつ「持ち帰り」廃止について

 2.昌原市との国際交流について

 3.ふるさと納税について

 4.NPO法人大垣観光協会について

11 はんざわ多美

 1.大垣市地域公共交通網形成計画策定について

 2.留守家庭児童教室と夏休みの小学生の遊び場所の確保について

 3.第三次子育て支援計画策定過程における素案等の情報公開について

 

2019-09-30   久志能幾研究所通信No.1353  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

コメント

コメントを投稿