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2019年5月 7日 (火)

「癌と共生」という戦略

 私は「がん闘病」という表現はしない。ガンは身内の細胞で、ウイルスのように体の外から来たわけではない。そのガン細胞を「闘って殺す」というのは、なにか違和感がある。自分の身内の組織が、自分の生活習慣が悪く、それを教えるために、ガンという逆縁の仏様になっただけだ。己が生活習慣を直して改心すれば、ガンも逆縁を正縁にしてくれると思う。

 ガンは闘って勝てる相手ではない。癌とは天からの使者なのだ。その使者と共生するのが、仏様のご意志である。

 戦略とは、「戦い」を「略する」こと。無駄な戦いを無くして勝利する方策が、戦略である。癌に勝つのではない、負けないようにするのだ。

 

定義

「癌」の字源

 癌は体の悪いモノの集積場なのだ。悪いものが全身に回ると敗血病になってしまう。それを防ぐために、一か所に毒を集める自己防衛機能が癌である。癌とは固い岩のようなものが体の中にできる。漢字の象形文字の意味は、それが食品に原因するとして、「岩」と「品」を含め、それに病の意味の雁垂れをつけて、「癌」という漢字にした。癌の原因は、食生活であると昔の人は知っていた。

 

伝えるべきメッセージ

 今、私がこの病気に罹ったことから学ぶことは何か、皆さんに価値ある情報として伝えることは何かを模索している。最大の伝えたいメッセージは、ガンにならないための情報である。また、ガンになったら、その対処法の情報である。

 

認識

現状を認識

 「忍」とは認識が源である。真実は、自分自身の「心」に「刃」を向けないと見えてこない。それが「忍」である。

P1050659s   馬場恵峰書

体の現状を認識

 本で癌を調べるのと併行して、現在の私の体内の癌の状態がどうなっているかを、血液検査で解明した。愛知県がんセンターの一般的な血液検査ではなく、横浜のハタイ・クリニックに行って、特別の血液検査「がん幹細胞検査」を受けた(4月2日)。その血液は、ギリシャのベンチャー企業に送られて分析された。血液中の癌の有無の調査だけだと20万円だが、その対策までの解析だと、追加で30万円である。計54万円(消費税込み)の血液検査で、価格に目を剥いたが、事前に資料を精査して信用できると判断して、お金を払った。

 その結果は、血液の単位分量内に、6.1個のガンの「細胞」があると分析された。普通の人は、5個以下のガン細胞の分量であるという。確かに、現状のままではガンが再発しやすい恐れがある。今後、その分析で、最適の抗がん剤種類の選定(これは不要になった)と最適の治療方法のサプリメントの選定をしてくれるという。今はその解析結果待ちである。

 この検査は保険がきかないので、高い。しかし世界でここしかないので、支払った。必要な時、使うべき金を使わないと手遅れとなる。失ったお金は稼げば取り戻せる。失った時間は取り戻せない。54万円の決断に後悔はない。

 

ガン手術後の体の状態認識

 2019年2月12日に手術して、3月9日に愛知がんセンターを退院したが、食が進まない。少し食べ過ぎるとすぐ吐いてしまう。食べられるのは、今までの1/4から1/3くらいの分量である。今でも3日に一度の頻度で嘔吐している(5月6日現在)。退院後、体重が15キロも激減した。いまだに下げ止まる傾向がなく、体重の減少が続いている。このため時折、余命2年の宣告が頭をかすめる。

 だから体がだるくて力が入らない。500mを歩くのが辛い。今は寝たり起きたりの生活である。頭と指先だけが元気で、このブログを書いている。我ながら情けない。体力低下が著しい。多分、免疫力低下も著しいのだろう。

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私の手術後の体重変化  15キロの激減(2月12日~5月6日)

 

抗がん剤治療の副作用を認識

 当初、4月10日より、抗がん剤治療を始める予定であったが、船瀬俊介著『あぶない抗がん剤』(共栄書房 2018年)で、抗がん剤治療の副作用とその実態を知った。薬物科の医師は病院の「標準治療」の指針に従って、盲目的にそれを強要する。私は抗がん剤治療を拒否した。それは自己責任で、最悪の場合は死であると覚悟している。

 今まで70年近く生きてきて、経験上で、そう間違った選択ではないと感覚的に感じる。もう十分に生きたではないか、との達観もある。母よりも長生きできそうである。後は野となれ山となれの心境に達した。

 それは一面、正解であったと思う。現状の体力が極端に衰退した状態で、抗がん剤治療をすれば、命が危なかったと思う。人はガンでは死なない。手術、抗がん剤治療、放射線治療で、体の免疫力が極端に低下して、肺炎、感染症に罹り死ぬ場合が80%という。

 

乳がん患者の闘病記で副作用を認識

 先日、26歳のタレントのYさんが乳がんと闘病するドキュメンタリーを見た。彼女は乳がんの摘出手術後、抗がん剤治療を2か月、放射線治療を1か月、ホルモン治療を半年の「標準治療」でガンを「殺す」治療を受けた。その番組で、抗がん剤の副作用の凄惨さを画面で見て怖しくなった。彼女はまだ26歳と若いのに、頭髪が完全に脱毛し、吐き気、倦怠感等に襲われていた。

 つい先日も、余命3ヵ月と宣告された大林亘彦監督が抗がん剤治療を受け、頭の毛が全て抜け、放射線治療を受け、疲れた姿をビデオで見て、陰鬱な気分になった。Yさんと大林監督は、抗がん剤の副作用を我慢しながら抗がん剤治療を受けたのだ。抗がん剤は、ガン組織だけでなく、正常細胞も無差別に攻撃する。それは放射線治療も同じである。彼女の放射線で焼かれた肌が痛々しかった。

 彼女は26歳という若さがあるから耐えられたが、高齢の私には耐えられないと思う。なにか自然の理に合わず、納得できない。この番組で感じたことは、「天は抗がん剤治療が間違っていると言っている」である。

 このがん闘病記で気になった彼女の生活習慣が、彼女の食事である。彼女がパン食の朝食を作って食べている姿が放映されたが、私の調査では、それは間違った食事なのだ。癌になった原因を除かず、今まで通りの生活をすれば、癌は再発する。その点はテレビのスポンサー企業への気兼ねで、避けて通っているようだ。

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 馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」(久志能幾研究所刊)より

 

5年後の生存率を認識

 私のガンは、ステージⅢb。5年後の生存率が53%である。つまり同じ病状の人が、5年後には半数が死ぬのだ。厳しい現実を認識している。そのために、愛知がんセンターの推奨する「標準治療」では、手術後の抗がん剤が勧められる。私はそれを拒否して、代替治療を模索している。

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 ステージⅢの生存率

 大鵬薬品工業の抗がん剤TS-1のカタログより。TS-1投与群のデータは疑惑あり。

 

日米のガン死の差を認識

 1985年「デヴュタ報告」として、「抗がん剤は無効である」と米国立ガン研究所長のデヴュタ所長が議会証言した。それから米国はガン治療方針を変更した。それから米国ではガン死が減少している。それに対して、日本は急増であるのは対照的である。

 日本では、ガン・マフィアが跋扈している。その首謀者に政府官僚がいる。

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 船瀬俊介著『あぶない抗がん剤』(共栄書房 2018年)より引用

 

原因調査

 医師はガンにならない生活習慣を患者には教えてくれない。医師は、近代西洋医学の抗がん剤や放射線治療等の対処療法しか頭にないようだ。それなら、自分でガンになった原因を特定して、その対策の道を拓くしかない。

 西洋医学は、科学の最先端を走っている。科学とは、物事を細分化して、それを追及する。科学の「科」とは、禾偏に「斗」から構成される。「斗」は秤のことで、精密に測ることを意味する。西洋医学は、その面を細分化しすぎて、本末転倒の事態を招いている。西洋医学の最先端医療で、「癌細胞を殺すことに成功しました。しかし患者も死にました」という悲劇を招いている。走り出した西洋思想は、悲劇であることが判明しても、止まれない。それが西洋思想の悲劇である。

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 馬場恵峰書 2014年

 

対策

 今、私はその死亡率47%の一人に入らないように、ガンの研究をして対策を練っている。自分の命に関することなので、必死である。ガンの調査のために購入したガン関係の本は、40冊を超えた。衆知を集めて、対象を解明し、対処方法を探っている。何事も、まず現状把握しなければ、前に進めない。

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ガンの研究

 無知は対象に壁を作る。そのガンの知識がなければ、医師の指示に盲目的に従うしかない。しかし、幸いなことに私はそれを調査解析する能力と時間がある。ガンを乗り越える治療方法を探索する能力があると思う。

 会社でも問題が起きれば、その原因を解明して、対策を打つ。私は自動車関係の仕事をしてきた。それで、多量のデータ解析をした経験が活きると思う。何故、何故を5回繰り返して、癌ができた真因を明確にしたい。トヨタ生産方式のやり方である。今まで得た知識、経験、知恵を全うしたい。得た知識や経験を血と肉にしないと、今までの努力が無駄になる。

 

本来面目

 己は己の体の組織一つ、自由にはならない。己の組織なのに、その組織が勝手にガンになっていく。己はそれを阻止できない。その癌と共生して生きるしか、なす術がない。それを「認識」して、己を生かす道をさぐっている。

 会社の組織も、社員がいくら頑張っても、日産のゴーン被告にように。ガン組織のような輩が跋扈して、会社を食い物にすることがある。しかしそれは日産の社風が生んだ産物なのだ。それは全て歴代のトップの言動が生み出したものだ。ガン組織のような輩を育てたのは、そういう風土にした会社歴代のトップの責任なのだ。

 それと同じで、己の体のガン組織は、己の長年の生活習慣が生み出した。癌防止と治療には、生活習慣を直すしかない。それは命の再生である。命とは、自分が使える時間量である。その時間を伸ばしたい。今回、私もガンになって多くの学びがあった。それを皆さんに伝えるのが、私の使命と思う。それまでは死ねない。

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  馬場恵峰書 2015年

2019-05-07   久志能幾研究所通信 小田泰仙

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