聖徳太子17条の憲法からの学び
戦争と平和
中東、欧州での凄惨なテロ、米国の銃乱射事件がマスコミを賑わしている。この主の原因は貧困である。その貧困の元を作ったのはアーリア人の覇権主義による侵略戦争である。1920年に始まったフランスのイスラム諸国に対する植民地化侵略が現在に当地の貧困の原因となっている。その貧困は、中東やアジア、アフリカで欧米諸国が競って植民地化侵略を進め現地の住民を搾取したことに起因する。現在の血で血をあがなうテロは、植民地侵略戦争に起因する。
「和」とは
「和」とは「禾」に「口」と書き、稲を口に入れている様である。人は満腹になれば幸せな気分になり戦いをしようとは思わない。日本は和を重んじる風土があり、戦いや血を見ることを嫌う。ところが厳しい自然環境や貧困・戦争等で環境が悪いと、どうしても血で血を争う結果となる。それにあった「目には目を、歯には歯を」といった厳しい戒律も生まれる。かの地を広目天の如く俯瞰して、自国の幸せを感じた。(2015年2月3日)
鬼畜英米
現在の経済状況は、昔の植民地政策の時代とあまり変わらない。飢餓状態のように金が金を求め、懐が満腹状態の資本家が更に金を求めて世界を駆け漁る。正に餓鬼である。グローバル経済主義の醜い姿である。その後に残るのは住民の貧困である。太平洋戦争当時、欧米を鬼畜英米と言ったのは、そんなに間違いでなかったのだ。
1%の富裕層、世界の富の半分を保有へ
世界の人口の1%の富裕層がもつ資産の総額は来年までに、残る99%の人口の資産を合わせた額と同程度になるという推計を、国際支援団体のオックスファムが19日に発表した。また、世界の富裕層上位80人の資産総額は、貧困層35億人の資産総額に匹敵するという。
今回の推計によると、1%の富裕層が握る資産が世界の富に占める割合は、2009年の44%から、2014年は48%に増加した。このままのペースが続けば来年までには50%を超す見通し。
残る52%の富についても、人口の5分の1の比較的豊かな層が46%を握っていて、その他の層が握る割合は世界全体の資産のわずか5.5%にとどまる。
昨年の大人1人当たりの資産額は平均で3851ドル(約45万円)。これに対して富裕層の資産額は平均270万ドル(約3億円)だった。(CNN 2015.01.20)
17条の憲法
仏教は和を重んじる教えである。今回の元号の選定で「令和」の和の字が選定されたのは、喜ばしいことだ。聖徳太子は和を重んじるが故、17条の憲法を立案し、仏教の布教を推進した。
軍国主義の興亡
時代が変わり、明治時代になり富国強兵をしないと欧米の植民地化に席巻されるのを防ぐため、軍国主義が台頭してくる。そこで邪魔になったのが和を尊ぶ仏教である。仏教に戦争はご法度である。それ故、軍国主義者が後ろで糸を引き、廃仏棄却の嵐が全国を吹き荒れ、多くの仏像や寺院が壊されていった。
この時代に智慧者が出て、その嵐を避けるため寺院内にお稲荷さんの神様を祭った。それが現在の寺院内にあるお稲荷さんである。「神様に手をだせるものなら出してみろ」と居直ったのだ。だから軍国主義者も神様には手が出せなかった。
我々は、聖徳太子17条の憲法の心を見直し、血への復讐の争いに和をもって終りとしたい。私は毎朝の散歩で、大垣市大悲院禅寺内の玉姫稲荷大明神にも立ち寄り平和であることの感謝に手を合わしている。
大悲院禅寺の玉姫稲荷大明神
2014年11月13日撮影
2019-04-04 久志能幾研究所 小田泰仙
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