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2019年3月 1日 (金)

日本列島「アウシュビッツ収容所」化で虐殺横行

 現代日本では、「ナチス党」に変わり「グローバル拝金成果主義党」が猛威を振っている。小泉首相の構造改革以後に、労働環境が激変し、世にはグローバル経済主義教、成果主義教を妄信したブラック企業が横行し、首切り、過労死、自殺、パワハラ、鬱病、下請けいじめの拷問が頻発するようになった。

 これ以降、自殺者の年間3万人越えが10年間も続いた。自殺者もその4割は分別ある管理職、事業主である。そのうち6%が管理職で、35%が自営業者である。(平成13年度)

 

周辺の惨状

 学校では、躾・道徳・モラルの崩壊で、陰湿で凄惨ないじめで、殺されたり、自殺する児童が絶えなくなった。それが増える一方である。

 モラルが破壊された囚人のご機嫌を損じると、煽り運転で虐殺される。それも最近頻発である。

 精神的に追い詰められて、気がふれた囚人が、無差別殺人に興じている。「殺す相手は誰でもよかった。死刑になりたいのだ」という。日本アウシュビッツ収容所で追い詰められての犯行である。

 

原因と対策

 この原因は、アホな経営者が欧米の短期利益を求める株主優先の経営に舵を切ったことにある。まるでドイツがナチズム(国家社会主義)に舵を切ったように、日本は欧米の猿真似で拝金主義教に舵を切ったのだ。それでグローバル経済主義、拝金主義、成果主義が横行し、従来の日本的経営が切って捨てられた。それで日本がおかしくなり、「日本アウシュビッツ収容所」化していくことになった。日本は早く正気にならないと、西洋の没落の道ずれになってしまう。日本の道徳、精神文化、利他、修身の世界を取り戻すべきなのだ。

 

殺されないために

 その「日本アウシュビッツ収容所」で殺されないために、アウシュビッツ収容所でヴィクトル・E・フランクルがとった行動が、参考になる。でもこれは対処療法なのだ。根本対策は、修身である。日本人の精神が、まともになれば、この現象はなくなる。

 

◇ 働ける体であるように見せる

    元気がなければ、自動的にリストラ、いじめ対象である。だから元気だと見えるように、立ったり歩いたりする時は背筋をピッと延ばす。

◇ 常に未来を信じる

  どんな暗い闇夜も、いつかは明けると信じよう。

◇ 収容所(職場)での苦しみは意味があると認識

    無意味だとすると生きることの価値が無くなる

◇ 愛する人との魂での会話

◇ 感動を失わない

     沈みゆく太陽の夕焼けの風景に感動

◇ ユーモアを失わない

     自分を見失わない魂の武器

 

私のアウシュビッツ体験1(合併前)

 私の前会社で在職中に、一緒に仕事をした仲間が、在職中に24人も不慮の事故で亡くなっている。今振り返ると、これはブラック企業であったためだと思う。一時は、国会でも名指しで当社がブラックと告発されたことがある。私は、よく無事に定年を迎えれたと仏様に感謝である。

 その24人のうち、特許室のある中堅社員は、業績悪化の為、現場応援に出されて、単身赴任先の寮で、朝冷たくなっていた。残された奥さんと子供を葬儀場で見て、まともに目を向けられなかった。彼には私がミシガン大学に行った時、現地でお世話になった。社長が経営の判断ミスをして経営が赤字になったのに、泥縄式の対策で、体力のない事務職を過酷な現場作業に投入しての悲劇である。これは看守側(経営者)の責任である。しかし誰も責任を取らない。看守(経営者)にとって、囚人(社員)は人間ではないのだ。

 

アウシュビッツ部門

 当時、私の事業部に強烈パワハラの役員がいて、管理職や主任クラスがバッタバッタと鬱にされ倒されていた。部下を倒した数が多いほど、優秀な上司と言われる始末である。その役員の後姿を見て、その部下の部長もパワハラになる。私は管理部の基幹職として、倒れた課長を部下として面倒見ることになった。その課長は、同期では一番の出世頭であったのに。それが倒された。その役員は親会社では、札付きの部長で、親会社も手を焼いて、外に出したようだ。親会社から部長クラスで天下ってくる場合は、ロクな輩がいない。その部署の社員を周りの人は、憐れみで見ていた。あの部署はアウシュビッツで、絶対に行きたくないね、と。

 

アウシュビッツ水道哲学

 もう一人は、私の直属の部下で、当社を辞めて松下電器に転職して、胃がんで倒れた。当時の松下電機のリストラ騒ぎに巻き込まれて心労で胃がんになったようだ。がんが見つかった時は手遅れ状態で、50前に死亡した。松下電機のリストラ騒ぎでも、経営者は責任を取らない。パナソニック(前松下電器)はこの5年間で、毎年1万人のリストラをしている。5年まえに対して13万人も従業員が減少して、日本企業上位500社中のランキングで減少数トップである。まさに経営者の失敗である。それでもトップは責任をとらない。松下幸之助の水道哲学で、従業員は豊富にあるから、簡単に首を切れる。水は豊富にあるから、道端の水道から黙って水を飲んでも誰も文句を言わない。同じ考えで、豊富な従業員は切っても誰も文句を言わない。松下幸之助が草葉の陰で泣いている。

 

私のアウシュビッツ体験2(吸収合併された後)

 私の前職の会社が吸収合併された後、私の元の部署(生技)の基幹職の仲間8人が、1人を除いて、全員海外に飛ばされた。露骨な差別人事が横行した。それもPМ2.5の毒ガスに満ちた中国や、タイ等の条件の悪い東南アジアの工場に飛ばされた。まるで「ガス室送り」である。看守側(吸収合併先)の同部署の基幹職は、国内勤務でぬくぬくとしていた。その生産技術部門の優秀さはでは、当社の方が上であったが、敗戦側は惨めである。

 

会社側弔意を全面拒否

 私と懇意であった温厚な営業のSさんは、敵がうじゃうじゃいる大阪本社に単身赴任を強いられ、ある朝、体調が悪いから病院に行くといって病院に行き、その日に帰らぬ人となった。妻は、夫は会社に殺されたとして、会社側の弔意を一切拒否した。

 

アウシュビッツ収容所から脱走

 名目は対等合併でも、それの比率が同一でないと、比率の多い方は人事権を握り、やりたい放題で、吸収された方は奴隷扱いである。私も合併相手先から陰湿ないじめを受けて辛かった。白髪が一度に増えた。そういう背景もあり、私は定年延長せず、60歳で収容所から脱走した。その収容所は、東海道の基幹路線から遠く外れた盆地にあった。盆地の住民は、閉鎖的な風土である。ロシアとよく似ている。

 

日産アウシュビッツ収容所

 日産アウシュビッツ収容所所長のゴーンが、8千人の人員の首を切り、社員を地獄へ突き落とした。仕入れ先を切り、出入りの業者を路頭に迷わせた。自殺に追い込まれた経営者もあっただろう。家庭が崩壊した家族もあったろう。社員の首を切って、資産を切り売りして業績を立て直すなら、素人の経営者でもできる。本来の責任は経営者にあるのに、彼らは責任を取らず安穏としている。それでいて、ゴーン収容所所長は、囚人の生き血を吸って、毎年10億円の金を会社からふんだくり、贅沢の極みをしていた。日産ゴーンの不正報酬分の50億円あれば社員8千人の虐殺は不要だった。昨年末にやっとその悪事が露見した。独アウシュビッツ収容所と同じパターンである。虐殺されたユダヤ人が生き返らないように、解雇された日産の社員の生活は戻らない。

 

SONYアウシュビッツ収容所

 SONYのリストラ劇も凄惨である。17年間で78,000人が虐殺された。わざわざ、「追い出し部屋」を作り、社員を囚人扱いしてまでしての虐殺である。その張本人は、高額の報酬を得てのうのうとしている。今の状況は、グローバル経済主義教、成果主義教を妄信して、目先に利益ばかり追い、将来の投資を無視したツケなのだ。ストリンガーにAIBOも虐殺された。最近、AIBOも生き返ったようだ。当時、虐殺されず、成長していれば、もっと素晴らしい子になったはずだ。

Photo

2019-03-01  久志能幾研究所 小田泰仙

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