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2019年1月18日 (金)

眉唾の「電気事業連合会のPR資料」

 ニューヨークタイムズの記事(Medical Scans Lead Some Hidden Lisks “The New York Times” SEPTEMBER 9,2012 )ではCTの危険性を警告しているが、電気事業連合会が出している「放射線を受ける量の比較」のPR資料(2011年)では、「100ミリシーベルト以下の放射線量では臨床症状が確認されていません」と説明がある。これはあくまで原子力発電を積極的に推進している団体の資料である。「臨床症状が確認されていない」とは一時的な臨床症状であって、長期間にわたる検証ではない。“The New York Times”の記事内容と異なる。電気事業連合会は原発に対して都合の悪いことは言えない団体であるし、放射能の危険を少しでもオブラートの包んで過小に説明したい団体である。同じデータでも、立場や見方が変わると、こうも解釈が変わる。

 この資料は、自分の価値観で広報データを正しく解釈する重要性を、教えてくれた。本多文洋先生とCTの話をしていたら、本データを教えていただいた。持つべきは師である。

 

電気事業連合会のPR資料(下図)

Photo

「放射線Q&A」 電気事業連合会 2011.4 刊より

 電気事業連合会とは、電力会社9社と日本原子力発電、日本原燃、電源開発からなる組合である。発行は、2011年の福島第一原発事故の直後である。

 

偏向ニュース

 どんな資料も、自分の眼で資料を考えるべきだと教えてくれた。その後の原発事業でえげつない金儲けの実態が明らかになった。世にはフェイクニュースが氾濫している。新聞社、マスコミでさえも信用できないのに、天下り先の団体が作った資料など、色眼鏡で見ないと痛い目にあう。

 

師天王の護り

 自分の体という城は、自分で守らねばならぬ。世には外に出れば7人の敵がいる。回りは守銭奴、拝金主義の敵ばかり。佛の世界の高野山でも、大門には仁王様、中門には四天王が、高野山のご本尊を護っている。自分は、己が師天王になって己と家族を護れ。

 

2019-01-18 久志能幾研究所 小田泰仙

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