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2018年12月 1日 (土)

磨墨知69. 構えよう

構えないから、大事な時に病気になる。

構えないから、大事な時に遅刻する。

構えないから、大事な時に失敗する。

構えないから、大事な時に忘れ物をする。

そして大事な時間を失うのだ。小事に神が宿る。大事に妖怪が跋扈する。そうならないように、何事も全力で取り組もう。

 

デフレの時代の構え

 デフレの時代では、構えず、安易に過ごすから経営がうまくいかない。必死に頑張って、やっと経営は現状維持だ。何もしなければ、ジリ貧となる。智慧と汗を人並み以上にかいて、やっと業績が上向くのだ。

 妖怪は、己の僅かな油断のスキを狙って、いたずらをする。それは仏様から遣わされた忍びのUSO久仙一内部監査員。妖怪は相手に油断がないかを、試して楽しんでいる。構えていれば、内部監査員も手を出さない。油断すればゲゲゲの露見である。

 

構えのスタイル

 テニスの試合でも、最初は「構え」のスタイルである。ラケットを手で支え、足は少し広げて、踵を少し浮かして体を支え、どの方向からボールが飛んできても、その方向に即座に動けるように構える。それは、どんな競技でも同じで、最初は「構えのスタイル」である。構えずに敵と向き合うから、負ける。何時でも臨戦態勢で、事に当たるべし。

 

日産ゴーン事件

 仏大統領の(間違った持論を)マクロン「巻論」も、すっかり油断をして、コストカッター・ゴーン「誤恩」に頼りっきりになったのが、運の尽きである。人財の社員をコストと見なして、首を切るから、守護神の妖怪に仕返しをされる。「巻論」は国策で、日産のヒモになって楽をしてフランス経済を立て直そうとしたから、罰が当たったのだ。「誤恩」が青天の霹靂で逮捕されて、「巻論」は慌てふためいたのだ。

 

植民地政策

 「誤恩」の本当の姿は、「強怨妖怪」だった。その「巻論」の政策は、昔の植民地政策と同じフランス人特権意識から出ている。ルノーの日産支配は、植民地政策と同じである。日産の配当を異常に高くして、その利益を配当の名目でフランスに持っていく政策である。配当が他社より高い分、日産は将来の研究開発に回す金が薄くり、国際競争に負けるのだ。ルノーは濡れ手で粟であるが、日産は塗炭の苦しみである。

 トヨタの配当は3.2%、日産は5.3%。トヨタの一人当たりの営業利益は6.4百万円、日産のそれは4.1百万円。社員の給与はトヨタが日産より高いが、役員の給与は日産がトヨタより高い。日産はトヨタの3分の2しか儲けていないのに、なぜトヨタの1.65倍もの配当を出すのだ。すべてルノーに貢ぐためである。

 

デフレ時代の経済政策

 時代は変わり、経済環境が激変しているから、構えなくてはダメなのだ。仏大統領「巻論」が構えず、愚策を継続するから、フランス経済が好転せず、失業率が高いのだ。経済は結果が全てだ。だからパリを揺るがすデモが頻発する。

 同じことが安倍首相の経済政策にも言える。罪務省の持論で消費税を上げれば、日本経済は沈没である。デフレの時は、景気を冷やす増税は、絶対にやってはいけないのだ。罪務省は、天下り先を確保したいので、増税なのだ。

 

2018-12-01 久志能幾研究所 小田泰仙

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